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MOON SHAKEシリーズ
あの日1(微※)
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1年の終了式が終わり、放課後の教室で俺達は過ごしていた。
もう夕焼けに教室が染まる時間帯だったから俺と世那しかいなかった。

いつもなら蜜弥も一緒なんだけど、用事があって今日は先に帰った。




本当にただ、くだらない話をしてたんだ。

昨日のテレビの話とか、春休みにどこに遊びに行こうだとか、何組の誰が可愛いだの他愛のない話をしてたんだ。















「えっ・・・・・・・・・・・・何?」




背中には教室の床。
眼前には教室の天井と世那。



何故だか両手首を掴まれて押し倒されてる。


実は男に押し倒されるのは初めてではないのだが、そこそこ腕っぷしがあるため犯されたことはない。




「世那?
何ふざけてんだよ?」



冗談だと思ったんだ。
いや、思いたかったんだ。
だって、世那は友達だから。


でも、世那にとっては違ったらしい。





「來梨・・・好きなんだ。」


「えっ、ちょっ、んっ・・・!!」



『好き』の言葉に驚いて、キスを受け入れてしまった。



世那が俺を好き?
じゃあ、『好き』なのになんで押し倒すの?
なんで、いきなりキスするわけ?


俺の意志は無視なの?
必要無いの?




「っ!

噛まれると痛いんだけどな、來梨。」


「世那、今のキスは忘れてやるから冗談であれ本気であれ、とにかく俺の上から降りろ。」



「嫌だ。」



「なら、実力行使だ。」



掴まれてる両手に力を込めたら、倍以上の力で抑えつけられた。



「痛っ!」



「來梨には言ってなかったけど、俺実は不良グループ?みたいなのに入ってんだよね。

來梨は確かに空手してるし強いけど、実戦慣れしてない。


そこらの雑魚ならいいけど、それじゃ俺には勝てないよ。


諦めて俺のモノになって?」



そう言って綺麗に笑った世那は俺の首筋に顔を埋めた。



世那は雄の顔をしていた。





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あきゅろす。
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