私立明天学園
20
目が離せないでいると、あんまり見すぎていたからか目が合った。
その瞬間、ソイツは確かに俺を見て、
一瞬だけどニヤッと人の悪い笑みで笑った。
(何コイツ、ムカツクんだけど)
黒髪はすぐ最初の笑顔に戻ると(あの黒い笑みを見たあとでは、なんか嘘くさい)にこやかに声をかけてきた。
「君が転校生だね?
明天学園にようこそ。
生徒会長の3ーA上条朔夜だ。」
こいつが千里に言ってた独裁政治の生徒会長か?
なんか話を聞いたイメージより普通?むしろ好青年?
さっきの黒い笑みも見ま違いかも。
「・・・・2ーA・・・・・天堂・・・紫音です・・・・・。」
用心していつもの2割り増しで暗くてインケンなかんじの自己紹介をしてみた。
なんか副会長とかと話してた時は素が出かけてヤバかった。
これで生徒会メンバーみんながドン引きしてくれると助かるのだが、生徒会はやはりただものではなかった。
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