私立明天学園 体育館 Side 陸 「おいっ、織田と連絡つかないってどういうことだ。」 「それもヤバイんですが、校舎に散ってる奴とも誰一人連絡が着かないっす。」 「【Chess】を潰せるっていうから危ないかけにのってやったのに、くそっ!」 いや〜、荒れてる。 っていうか【Chess】を潰せるってそんな美味しい話あるわけないでしょ。 明らかに騙されてるの気付こうよ。 現在、場所は体育館で健さんと二人ロープで縛られてる。 遅くまで部室に残ってたら捕まったんだよね〜わざとだけど。 「これからどうするんすか?」 「こいつらを盾にして逃げるぞ。」 「校舎をうろついてたのをとっ捕まえて良かったっすね!」 ここにいる6人は全員、盾案に納得してるがおいおいおい、盾ってのは相手の仲間を使うから意味があるんだろ? 俺も健さんも【Chess】の一員じゃないし、見捨てられる可能性は高いぞ?【Chess】が同じ学校の人間だからって俺たちの安全第一で動くわけはない。こいつらを潰すついでに助けてやるかくらいにしか考えないよきっと。 人質(?)ながらもあまりの楽観ぶりに突っ込んでやりたいが、こいつらは俺たちがいることでもう大丈夫だと盛り上がってる。 うん、バカだ。 そもそも、ぐずぐずしないで鬼の居ぬ間にさっさと逃げればよかったのに。 「今夜の騒ぎの原因はお前達か。」 ほら、鬼がやって来た。 会長に副会長に恵先輩に蓮先輩って上の幹部勢揃いとは豪華だね。 「お、お前達!こ、ここ、こっちには人質がいるんだぞっ!」 おお、ビビって噛みまくったけど頑張った。 「そこの二人は、門限を過ぎてからも校舎にいたんでずよね? なら、自業自得ですし助ける義理もありません?」 おっと、まさかの副会長から聖母の微笑みで見捨てられました! ・ [*前ページ] [戻る] |