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森の古城と仲間たち7

「お、お前ら、帰ってきたんだな。んなとこで何してんの?」

二人の立つ廊下に男性の声が響く。その方向を見ると、肩口までの金髪を揺らしながら青年が軽い足どりで歩いてくる。

「ジャル」

久しぶりに合う仲間の姿にディーナは表情を和らげる。ジャルと呼ばれた青年も同様ににんまりと笑顔で応じる。

「久しぶりだなー。相変わらず元気そうで何よりだよ、ディーナ」

「うん。ジャルも元気そうだね。しばらく任務で会ってなかったから、よかった」

「ディルも、久しぶりだな。まったく羨ましいぜ、ディーナと一緒に任務できるなんて」

「別に、嬉しくもなんともない。何なら、代わるか?」

「マジ?いいの?やりぃ」

冗談なのか本気なのか。喜ぶジャルにディーナはとりあえず笑みを浮かべる。

「そういやここ、リイラの部屋だよな。彼女に用なの?」

目の前の扉を一瞥してジャルは状況を察したらしく、腰に手を当てながら興味深げに尋ねる。

「うん。明日からリイラも一緒に任務だから、顔合わせておこうと思って」

「へ?君らまた任務なの!?今日帰ってきたばっかりなのに。大変だな」

「んー。仕方ないよ。軍からの依頼だもの。無下に断れないからね」

「そうか、じゃあみんな出払うんだな。俺もダズも明日から新しい任務だし。最近依頼が多いのな」

「そうなんだ。みんな忙しいんだね」

「だな。ま、お互い頑張ろうぜ。死なない程度にな」

軽いウインクとともにジャルは顔の前に手のひらをびしりと上げる。

「うん」

返事とともに、ディーナはうなずく。

そのふたりの様子にディルは、くだらない、そう言いたげな表情でただ傍観する。

「あー、それじゃ、俺行くわ」

「うん、任務がんばってね」

「さんきゅ。お前もな。あっ」

何かを思い出したように、ジャルは突然声を上げる。
どうしたの?そうディーナが発する前に、ジャルは口を開く。

「お前ら、リイラを探してたんだろ?そういや彼女医務室に行くって言ってたぞ」

「ホント?ありがとう」

リイラは医務室にいる。ジャルと別れたあと、その情報を頼りに医務室へと向かうことにした。




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あきゅろす。
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