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01




――家に帰してもらえると聞き、ひょこひょことオオカミの後を追いかける赤ずきん…


追いかけていると深くて暗かった森は次第に明るくなっていき、とうとう森を抜けました




森を抜けて見えたのは1件の家…
それは赤ずきんのお婆さんの家でした


大好きなお婆さんの家が見つかって、喜んでいる赤ずきんにまっているものとは…―






色写真
Extra.黒オオカミさん達と赤頭巾ちゃん4






「ほら、着いたよ」

『え?あ!
お婆ちゃんの家だ!!』






家に連れて行ってくれるっておばあちゃんの家だったんだ!!
てっきり私の家に連れて行ってくれるんだと思っちゃった!




まぁ、最初はお婆ちゃんの家行こうと思ってたから結果オーライ!って事で良いか!!






「(……本当に単純)
じゃあ、開けるよ」

『う、うん!!』






――ガチャリとリョーマは家のドアを開けました


そして赤ずきんの目に映ったのは……―






「あー…
マジ腹減ってたから天国だぜー」

「それよりも岳人さん
さっき雛先輩に会ったんですよね?」

「しかも食べようとしてたんでしょ?」

「んぁ、そふはせ!(そうだぜ!)」

「クスッ…
向日、きちんと食べてから喋りなよ」

「そうですよ、行儀がわるいですよ向日君」

「あ、向日さん俺ももらいますね!」

「あ、クソクソ桃城!
取るんじゃねぇよ、俺の肉!!」

「でも、僕も会ってみたいな…
その、雛に」

「俺も会ってみたいのう」

「雛先輩に会ったら、不二さんと仁王さんは絶対気に入ると思いますから、俺的には会わせたくないですね…」

「俺も〜…
雛ちゃんを会わせたくないC〜」

「それにしても遅いですね越前君…」

「本当だぜ!一体何してんだよ!!」






沢山のオオカミ達でした






「チィース」

「越前遅かったじゃねぇか
何やってたんだよ?」






……誰か嘘と言って


見渡す限りオオカミオオカミオオカミ




…………あ、れれ…?


レレレのおじさん〜?


アハハハ……ハ




誰か本当に助けて下さい(泣)






『…………』

「所で越前この子は誰?」

「あぁ、コイツは「あー!雛ちゃんだCー!!」…………(怒)」

「本当だ!
久しぶりですね雛先輩!!」

「あぁ!雛!!
お前のせいで死ぬ所だったんだぜ!!
まぁ、飲み物はサンキューな!」

「ほぉ〜…
コイツが例の雛か

「思ってたより普通の人ッスね」

『…………』

「かなり放心状態になってますね(苦笑)」

「でも、確かに良いオーラしてるね(ニコッ)」






1.笑って自己紹介

2.前進全力で逃げる





もち2だよね




――すぐさま逃げようとした赤頭巾…


しかし、速攻細目のオオカミに捕まりました―






『嫌イヤー!!離して私もう嫌だ!
疲れた!帰る!!

「そうだね…
まず、一応自己紹介しようか?」

『嫌だー!!
1は嫌だ!帰る!!』

「……しようか?(黒笑)」

『はい(即答)』






何だろう、この人めっちゃ恐い


逆らえないよ…
もしかして、ここのドンか!?






「まぁ、一応そうなるかな?」

「つか“ドン”って…
ずいぶん古い言い方しますね






もう本当にお願いです
心読まないで






「んー…それは無理だね」

『何故!?』

「まぁ、気にしないで自己紹介しなよ
じゃないと犯すよ(黒笑)

『お、犯?!!』

「あー!ダメダメ!!
雛ちゃんを犯して良いのは俺だけだC!!


「違います!俺です!!」

「お前本当にムカつくなぁ〜…
いい加減にしなよ?(黒笑)」(標準語)

「ジローさんこそ…
寝言にしてはうざったい寝言ですね?(黒笑)」






いやいやいやいや
誰も犯しちゃ駄目だから


何々?今日、私随分モテるなぁー
あんまり嬉しくないけど






――バチバチバチバチ―






おぉー…火花散ってる…
綺麗だな〜…(だんだん壊れてきた)






「なぁ、お前さん?」

『……へ!?あ、何ですか?』

「名前何って言うんじゃ?」

『…………』






うっわ、怪しいオオカミ
口元に黒子あるオオカミなんて怪しすぎる!!






「失礼じゃな」

「仁王君、こういう時は男性から自己紹介するものですよ」

「そうか?まぁ、えぇ。
俺の名前は仁王雅治じゃ」

「私は柳生比呂士です
よろしくお願いしますね」






えぇー…
何この流れ…
私も自己紹介しないと駄目じゃん






「ちなみに僕は不二周助だよ」

「俺は桃城武ッス!」






するしかないのか…






『えっと…
私の名前は櫻井、雛です…』

「よろしくの、雛」

「よろしくお願いします櫻井さん」

「クスッ…よろしく雛」

「雛先輩、よろしくッス!!」






うん
清々しいほど馴れ馴れしいね
柳生君くらいだよ苗字で呼んでくれてるの




それより、そういえば此処…
お婆ちゃんの家、だよね…?
なんでオオカミがいるの






『あ、あの…』

「ん?どうしたんだい?」

『此処にいた方は何処に行ったんですかね…?』

「…………」






え、何で黙るの…?




……まさか






「「「「ごちそうさまでした」」」」

『嘘ーーーー!!?』

「あぁ、嘘じゃ」

『…………




は?

「まさかこんな手に引っかかるとは…
お前さん相当の馬鹿じゃの

「アハハー!
マジ馬鹿だなぁーー!!」

「今の雛先輩すっごく可愛かったです…////」






嘘かい




なんだこの集団…
私もう帰っていいですかね…?






「えー?!ダメダメ!!
絶対に帰っちゃダメだC!!」

『ジ、ジロちゃん…
だけど日も暮れてきたし…‥』






――赤ずきんの言う通りで、家の窓から見える外の空は朱く染まってきていました…―






「でも雛ちゃんが帰るのは嫌だCー…」

「そうッスねー…


あぁ、そうだ!
じゃあ雛先輩が此処に住んじゃえば良いんじゃないんッスか?」

『這( ̄△ ̄;)ちょ、何言ってるn「それは良いアイデアだCー!!
ねー!雛ちゃんそうしよ!!」
……え?』

「誰か反対の人いる?」

「「「「いませんーー」」」」

『えぇーー!!?』






何この展開?!
つか、此処お婆ちゃんの家だってば!!
勝手に決めちゃ駄目でしょ!






「クスッ、それは大丈夫だよ
追い出したからね

『あぁ、そうなんだ…




って、えぇーー!!?』

「櫻井さん、女性なのにそのような大声は出してはいけません!」

『あ、すみません…って違うでしょ

「雛先輩ってノリツッコミ得意ッスよね」

『え、ありがとう…だから話逸らさないでよ

別に逸らしてるつもりはないんじゃがな

まぁ、追い出したつったらちょっと違うんじゃけどな」

『……え?』

「食いもんやったら快く家を譲ってくれたんじゃ」






お婆ちゃんーーー!!
あんた何やってんですかー!?






「クスッ、まぁそう言う訳で
これからよろしくね、雛?」

『…………(i□i)』






――なんやかんやでオオカミと一緒に暮らすことになった赤ずきん…


これからは(ある意味)楽しい毎日が赤ずきんを待っていることでしょう……―




END

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