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01




『はぁ、はぁ…』






――なんとか可愛い腹黒オオカミから逃げることが出来た赤ずきんちゃん…
ふと周りを見渡して見るとそこは綺麗な綺麗なお花畑でした…‥

そこで赤ずきんちゃんは、先ほどオオカミにあげたぶどう酒の代わりに、綺麗なお花を沢山摘んで持って行くことにしたのでした……―






色写真
Extra.黒オオカミさん達と赤頭巾ちゃん2






『わぁー凄い…
こんな所あったんだ…』






………………


完璧に迷子になってしまった






『……まぁ、気を取り直して花摘むか!』






大丈夫、大丈夫。
もし帰れなさそうになっても猟師の宍戸が探しに来てくれるさ




――どこから出てきたのかもわからない不思議な根拠を悟りながら、赤ずきんちゃんは赤と白花で冠を作り始めました…―





『ふふ〜ん♪あと少しで完全〜!
……アレ?
赤い花、1個足りないなぁ…』






仕方ない、一応これと同じ種類の花探してみよ…






***






『無いーーーー!!』






ずっと探してるけど、同じ種類の花赤い花が全然無い!


……赤い花なんて選ばなきゃ良かった…。(今更)






『ううー…
なんで無いのよぅお!?






――ベシャッ―






『痛たたたぁー…一体何?』






かなり痛い…
おもいっきし顔面からダイブしちゃったんですけど




自分が躓いた場所を見てみるとそこには…






「Zzz〜…」






またまた可愛いらしいオオカミが眠っていました…―






『…………可愛い(ボソッ)』






え、何これ…?
めちゃくちゃ可愛いんですけど






「Zzz〜」






居眠り天使だ!!


でも、どうしよう…
さっきの二の舞になりそうな気がするだってさ、さっきのガックンだって“可愛い!”って思ってたら食べられそうになっちゃったしね…






「ん〜…羊…」

『…………』






どうしよう…どうしよう…
可愛いすぎる


羊〜って…
可愛いすぎるって!!






『横に付き添って寝るくらいなら良いかな…?』






――1歩犯罪の手前な赤頭巾がその可愛い羊の横に寝ようとすると…






「ジローさんー何処ですかー?」

『うわぁ!?』

「……え?」






1匹の背の高いオオカミが現れました…―






「…………どちら様、ですか?」

『…………(汗)』






ヤバいもう1匹現れた
しかもかなり怪しい所見られた






『いや、ああの、私は決して怪しいものでは…』

「寝ている人の横で寝ようとしている人が?」

『うっ!這( ̄□ ̄;)』






うわぁー…
なんて怪しい奴何だろう私






「……クス、冗談ですよ」

『……え?』

「あまりにも慌てていたので、ついからかっちゃったんです。
すみません」

『それはありがとうございます…?』






なんか今一分からないけど一応お礼を言っといた(何故)






「クス(黒笑)」

「んも〜五月蝿いC〜…」

『……あ!』






天使様が起きた。




……………




可愛いっ!!!!






「ん〜…
まだ眠いのに…」

「ジローさん探しましたよ…
会長が呼んでますので早く帰りましょう」

「そっかぁ〜
今日は集会の日だったんだっけ〜…
今日の会長は誰〜?」

「今日は不二さんです

今日の集会の内容は“白属性は黒属性になれるか?”ですよ」

「あぁ!
そう言えばそうだったC!!
確か前回は“黒属性は白属性になれるか?”で無理だったんだよね〜」

『…………』






話についていけない。
白とか黒とか何?






「黒属性って言うのは、俺達みたいに心をよんだり、人を呪ったり、魔物を召喚出来る人のことを言うんですよ

「そして、白属性って言うのはそれの全く反対の人のことを言うんだC〜
あと、黒に懐かれやすい人とか、弄られやすい人はかなりの白属性って証拠だC!!
……ってか、オメェ誰?

『なる程ね〜…
そして今更だね






今まで気づかなかったんだ
私ってそんなに存在薄い人間だっけ?


ちょっとショック…






「ううん、違うよー!
寝起きでちょっとボーっとしてたから気づかなかっただけだC!!
だから気にしないで!!」

『そっか!別に良いよ!!
あ、私の名前は雛
あなた達の名前は?』

「俺の名前は鳳長太郎です」

「俺は芥川慈郎だC!
よろしくね雛ちゃん!!」

『うん!よろしくね!!』






――ちょっとお馬鹿な赤ずきんは、さり気なく心をよまれていることに全く気づきませんでした…


そして話をするにつれてオオカミ達と赤ずきんは仲良しになっていくのでした……―






「そう言えば、雛ちゃんは何でここに居たの〜?」

『んーとね…
お婆ちゃんの家に行こうとしてたの!』

「お婆さんの家ですか?」

『うん!
だけど途中でオオカミに襲われそうになっちゃって…』

「「オオカミに!?」」

『う、うん…』






何でこんなにこの2人(2匹?)反応してるんだろう…






「何時!?何処で!?誰にですか!!?

『えっと、ついさっき森林の中でガックンにです






この2人の目、本気で怖い






「じゃあ、襲われそうになったってことは、食べられそうになったってこと!?

『…う、うん』

「「!!?




…………」」






今度は黙っちゃったし…
わ、私何か余計なこと言ったのかな…?






「……本当は家に帰ってからにするつもりだったんですけど
仕方がありませんね…」

『……何が?』

「雛ちゃん…ごめんね」

『いやいや、だから何が!?』

「雛ちゃん




いただきます

『…へ?ひゃ!?』






――ドサッ―






さっきまで見えていたのは、ジロちゃんとチョタの顔…
そして今見えるのは、ジロちゃんの顔と青すぎる空…




……………




押し倒されて、る?






『えっと〜ジロちゃん…?』

「何〜?」

『え、いや…何って…』






私的にこの状況が“何”なんですけど…






「雛先輩は向日さんに食べられそうになったんですよね?」

『え、うん…?』






だからそれが何なの?!
私は何で押し倒されてるか聞きたいんだけど…






「ヤられそうになったんですよね?」

『はい?』

「だからヤられそうになったんですよね?(爽黒笑)」






もしかして、あっちの意味の食べるだと思ってる?!






『や、あの食べるって言っても本当の意味の方!
お腹がいっぱいになる方の食べる!!

「「……なーんだ!」」






ジロちゃん達が“俺あっちの意味だと思っちゃったC!”
“俺もですよー”って会話してるけど…




状況はさっきと変わる気配ないんですけど






『ジロちゃん…?』

「ん〜何〜?」

『は…離してくれない?』






そろそろこの状態危ない気がするし…






「えー…嫌だ

『な、何で!?』

「クス、雛先輩も馬鹿ですね
こんな良いシチュエーションで離すわけないじゃないですか?






あ、本当に私危ない






『や、ちょっと、離して!!』

「んー…やだ〜!」

『…………っ…




あ、空飛ぶ羊!!

「え!?」

『(………今だ!)
じゃ、さようならぁ〜!!』

「「ああ?!!」」

『逃げるが勝ちさぁーー!!』






――なんとか居眠り腹黒オオカミと背の高い爽やか腹黒オオカミから逃げることが出来た赤ずきんちゃん…

しかし、お婆さんの家は更に遠くなる一方です……


次に赤ずきんちゃんがたどり着くのはどんな場所なんでしょうか…―






『私今日、走ってばっかだぁぁーーーー!!』






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あきゅろす。
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