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Act.29




『…………』

「…………」






沈黙が…痛い
因みに私は、リョーマ君に制服の襟を掴まれ何処かに連行されています。
いや、真面目に何処に連れて行かれるんスかね私…






色写真
Act.29:最終的に私が白いのがいけないんですよね?






「ところでさ…アンタ何者?」

『え…、えっと…』






ど、どうしよう…
此処ははっきり氷帝テニス部のマネージャーです!って言うべきなのかな…?
だけど資料を届けに来たわけだし言っても別に大丈夫だよね?
確かに少ーしは偵察する気だったけど…少ーしだ、し?






「ふーん…氷帝のマネージャーなんだ
で、名前は?」

『…………え?』






あれー?
可笑しいな…私喋ってないよね?


やっぱりリョーマ君は黒か…
確かに現在で生意気な所はあったけど、私はてっきりツンデレだと思ってたよ…
と言うか、私まだツンデレキャラに会って無くない?
ぶっちゃけツンデレって凄い萌なんだよね…

跡部は予想以上に俺様だし、忍足は予想通り変態だし、ガックンは予想外に黒だし、あと予想外と言えばチョタ!!
私チョタは絶対白だと思ってたのになぁ…
宍戸はツンデレじゃないよね?
どちらかと言うとヘタレだし、ジロちゃんは可愛いし、樺地は癒される…
あ!そうだ!!究極のツンデレヒヨがいた!!
あれは完璧だわ…うん

仁王はエロだし…
ああ、だけどやっぱりツンデレに1人しか会ってな「何ぶつぶつ言ってるの?」

『は!!』






違う世界にトリップしてた!
恐るべし、黒パワー






「黒は関係無いんじゃない?
まぁ良いから早くか答えてよ
じゃないと髪燃やすよ?

『氷帝学園男子テニス部マネージャー3年櫻井雛です!』






髪燃やすって…
髪は女の命です
それでなくても頑張って伸ばしてるんだから!






「ふーん、雛って言うんだ…
じゃあ雛先輩こっち来て」

『え!?』






さっきまで襟を掴んでいたリョーマ君の手は、私の名前を呼んだと同時に私の手に移り変わった。
そして…いわゆる恋人繋ぎに






『リ、リリリリリリョーマ、君!?』

「何?」

『な、何じゃなくて…!』

「ああ、これ?」






そう言うと、繋いだ手を上に上げ私に見せた。


そ、それです!!(泣)
もう私、恥ずかしくて泣きそうなんですけど!






「へー…雛先輩って結構ウブなんだね」

『い、いや…!
そういうわけじゃ無いはずなんだけど…!!
こ、恋人繋ぎは初めてだから!!』

「だから、そう言うのをウブって言うんだよ」

『ゔ…』






どうしよう…
リョーマ君もチョタやお兄ちゃんと同じ黒属性なはずなのに…






「ん?どうしたの、急に黙り込んで」

『(キュン)』





気持ちい(変態発言)
……なんでだろう。
行動一つ一つが可愛いからかな?
それともこの抉るような言葉かな?




…………ギャップか






「…………雛先輩?」

『(//∩//)キュン』

「(……面白い)」






ゔー…ヤバい…
全国のリョーマファンの方、本気でヤバいですよー!!


……だけどよく考えれば、なんで私はこんなに黒キャラと縁があるんだろう…?
今思えばこっちに来る前の友達も腹黒だったし、こっち来て出来た友達も真っ黒だし…
仁王姉弟も真っ黒だしなにより予想外の人達が真っ黒


本当に何でだろう…?






「それは多分、君が白属性で、しかもかなり強力だからじゃないかな?」

『…………え?』






こ、この声…
この話し方は…もしかして!!





「あぁ、ごめんね。
僕の名前は不二周助、よろしくね雛ちゃん」







やっぱり!天才不……あ、れ?
何で名前知ってるの?






「あぁ、それは鳳に聞いたんだ。
しかもあの暁さんの妹なんだよね?」

「へぇー…
あの噂の暁さんの妹だったんだ」

『すみません、帰らせてもらいます』






もう嫌だ(泣)
さりげなく心読まれるし、チョタのこと知ってるってのも嫌だけど…
なによりお兄ちゃんのことを知ってることが一番嫌だ






『(何となく分かるけど…)
何でお兄ちゃんのこと知ってるんですか…?』

「分かってるなら言わなくても良いよね?(黒笑)」

『アハハ(泣)』






やっぱり不二君も黒だ。
しかもかなり強力な黒






「まぁ、一応言っておくよ。
僕は全国黒魔術委員会中等の部の会長No.2なんだ

「ちなみに鳳さんは書記ッスよ」






成る程、だから知ってたんだ…
チョタは書記なんだ…
へぇー…


気のせいかな…
つっこむべきなのかな…


会長No.2って聞こえたんだけど…






「気のせいじゃないよ
実際“東京都”“神奈川”“大阪府”に1人ずつ会長がいるんだ
僕はそのうちの1人なんだ」






会長多いなぁ…
そして、腹黒多いなぁ…(泣)
まだ居るんですか腹黒キャラ
しかも最強腹黒があと2人も…






「まぁ、どうでも良いけど着いたよ」






いやいや、どうでも良くないよリョーマ君。
よし!だいぶリョーマ君のギャップ攻撃に慣れてきたから、もう効かないよ!!






「ふーん、そう」

『うっ…!』






やっぱり駄目だ
この子可愛いすぎる






Act.29:最終的に私が白いのがいけないんですよね?END

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