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Act.23




『…あれ?』






その事件が起こったのは、私と忍足がちょっとアハーンな関係だと噂された次の日でした。






色写真
Act.23:何だかんだ言ってライバルキャラは大重要






『うーん…
これは絶対あれだよね…』






今日の朝、学校に来て下駄箱に入っていた一通の手紙…




櫻井雛様へ




このような手紙を読んでくれてありがとうございます。


お話がありますので今日の放課後屋上にいらして下さい。

なるべく一人で来てもらえると光栄です。




それでは放課後…








『うーん…』






かれこれ放課後になるまでずっと見つめているこの怪しい手紙。
怪しい…と言うか100%呼び出しの手紙。
まぁ、一応馬鹿な私でもこれが呼び出しだって事ぐらい分かるかな…(前一回あったし)






『どーうーしーよーうーかーなー』






だけど行ったら行ったで面倒臭いし、行かなかったら行かなかったで面倒臭さそうだしなー…






『うーん…


……仕方ない、行こう』






今日行かなくてもまた呼び出しされそうだし
一喜一憂だね!!(意味全然違う)




そして私は目的場所に向かうべく、勢い良く教室から飛び出した…その瞬間






『ブハッ!?』

「ウス!?」

『っー…って樺地か!
ゴメンぶつかっちゃって』






ん?
樺地が居るってこと、は…?






「あん?
何でお前が此処に居るんだよ」






……やっぱり跡部
そうだよね、跡部=樺地。樺地=跡部。
寧ろ“ウザイ+樺地=跡部”だもんねー(意味不明)






『だって此処私のクラスだもん!
まぁ、良いや。
私用事あるからじゃあね!!』






――ガシィ!!―






『ぐぇっ!』

「どこ行くんだよ、部活サボるつもりか、あーん?」

『(……ッチ)違うよ!!
ちょっと用事があって屋上に行くだけ!
ちゃんと部活には行くから!!』

「……呼び出しか?」

『(ギクッ!)違うって!
わ、忘れ物しただけだから!!』

「……ふん、なるべく早くしろよ」

『(あっさり?!)うん、じゃあね!樺地!!』

「埋めるぞ?」

『跡部もまた後でね!』






跡部やっぱ怖ぇーよ
逆らえないわ…俺様パワーってやつ?(ぇ)






***






――ガチャッ―






呼び出された指定場所の屋上の扉を開けると、想像していた通りの見馴れた顔…‥






「久しぶりね櫻井さん」

『西園寺ヶ丘さん…』

「……クス
宍戸君の時以来だから、一週間ぶりかしら?」

「……クスクス
この子1人で来たわよ」

「…本当。
告白されるのかと思ってたのかしらね?」

「……クス、櫻井さん私の言いたい事が分かるわよね?」

『これ以上テニス部には関わるな、そしてマネージャーを辞めろって言いたいんでしょ?』

「……ふふふ、その通りよ」






嫌いじゃないけど苦手なんだよね、この人…


だけど漫画には必須キャラだね!絶対!!
じゃないと、今後の展開が発展しないと言うか…お約束って言うか…

ん?じゃあ今私お約束な展開中?
ワッホーイ!!主人公みたい!!!!(実際主人公)


っと、暴走は一先ず置いといて…






『嫌だっていったら?』

「無駄よ、今度は助けてくれる宍戸君達は私の部下達が見張ってるから絶対こないし…


この人数よ?」






見渡せば数十人近くの女の子達が私の周りにいた…
(いつの間に…)






『でも西園寺ヶ丘さん、私はテニス部を辞めろと言われても絶対辞めないよ。
だって…




あそこは私の食料調達場だから

「「「「…………は?」」」」

『だから、食料調達場だって!!
なんか最近弁当作ってくる代わりにお菓子くれるようになったの!凄くない!?






凄いよね!
あのガックンもこの前哀れんだ目でくれたんだよ!!(ぇ)


しかもヒヨまで!!!!
「これあげるから黙ってて下さい」って!!


ツンデレかこの野郎!可愛すぎだよ!!!!(大興奮)






「ブハッ!」

「「「「『…………え?』」」」」

「…ククッ、シリアスかと思ったらなんつー話してんだよ」






吹き出した声が聞こえた方を見てみると、そこには…


跡部が居た…。




なぜー?






***






『まぁ、良いや。
私用事あるからじゃあね!!』



「…………」


『(……ッチ)違うよ!!
ちょっと用事があって屋上に行くだけ!
ちゃんと部活には行くから!!』



「……………」


『(ギクッ!)違うって!
忘れ物しただけだから!!』



「…………たく、嘘が下手な奴だな」






呼び出しくらってんのバレバレだっつーの…。






「……仕方ねぇな」






俺はそう一言呟き屋上に向かって行った…。






***






雛の、声がする…






『これ以上テニス部には関わるな、そしてマネージャーを辞めろって言いたいんでしょ?』

「……ふふふ、その通りよ」






ちょうど修羅場か…
仕方ねぇな…‥


俺がドアに手を掛けた瞬間、また雛の声が聞こえた…






『嫌だっていったら?』

「無駄よ、今度は助けてくれる宍戸君達は私の部下達が見張ってるから絶対こないし、この人数よ?」






現に俺が此処に居るんだけどな。
……っは、頼りにならない部下だぜ






『でも西園寺ヶ丘さん、私はテニス部を辞めろと言われても絶対辞めないよ。
だって…




あそこは私の食料調達場だから






は?何言ってんだあいつ
本当に空気読めねぇ奴だな


あの雌猫どももかなり驚いてるじゃねぇか。
……ククッ、本当にうけるな






『だから、食料調達場だって!!
なんか最近弁当作ってくる代わりにお菓子くれるようになったの!!凄くない!?






馬鹿だな
菓子くれてるって…
明らかに、鳳と忍足とジローは餌付けだぜ?
向日は色々痛いお前に哀れんでやってるし、日吉にいたっては関わりをもたせないための自己防衛だしな。(主人公可哀想)


やべ…笑いが止まんねぇ






「ブハッ!」






俺としたことが吹き出しちまった。


まぁ、そろそろ良いか…






「…ククッ、シリアスかと思ったらなんつー話してんだよ」






俺様の出番だな。






『え、跡部…?』

「あ、跡部様、何で此処に?」






ふん、かなり驚いてるみてぇだな…
ま、俺様が現れたから当然か。






「何でかってか?
それは俺の台詞だぜ西園寺ヶ丘さんよ」

「え、あの、これはその…」

「ふん、目障りだ…
今後うちのマネージャーに手出してみろ?
まぁ、これ以上は言わなくとも分かるよな」

「……っ!?」






俺がそう言うと女達は泣きながら出ていった…


俺と雛を残して…






『……跡部。
何で此処に居るの…?』

「それはこっちの台詞だ
…何であの時言わなかった?」

『……う、それは』

「……はぁ、部活行くぞ!」

『!?…う、うん!』

「………ふん…」

『…………跡部




何かキモいね』


「てめぇ…
そこから飛び降りろ

『ギャアーー!?嘘だって!!
ちょ、跡部目がマジなんだけど!!
ギャアーーーー!!』






Act.23:何だかんだ言ってライバルキャラは大重要END

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