Act.22
『マジですかーー!!(泣)』
事件は此処から始まった…
蒼色写真
Act.22:一日三食、プラスお菓子です
『はぁー…、やっと授業終わったよ!!(´∀`)』
「うわ、不細工」
『何を言う我が親友』
友達ですら言わないよね…?
そんな言葉。
「だって友達だと思ってないもの
あ、もちろん親友ともね」
『(||□||)
じゃあ、千雨にとって私は何!?』
「ん?下僕(即答)」
『這(||□||)』
「おい雛何百面相やってんだよ
飯食わねぇのか?」
『は、宍戸!?
あ、そっか!私まだご飯食べてなかったから気が動転してたんだよ!!
そうだよね!
千雨がそんなこと言うわけないもんね!!』
「バリバリ言うけど」
『(聞いてない)そうだよね!!
よし!じゃあご飯食べよ♪
って、あぁーー!!
マジですかーー!!(泣)』
って事で冒頭に戻ります…。
「お前いきなり何叫んでんだよ、かなり激ダサだぜ!」
「本当に目障りの上かなり耳障りね(黒笑)」
『ヒドッ千雨!
って、それどころじゃないんだよ!!
どうしよう…弁当箱忘れてた』
「あー…ご愁傷様。
先に言っとくけど私はあげないからね」
「つか、そんなに慌てなくても購買で買って来れば良いじゃねぇか」
『今月あと97円なの…
(岳人とゲームしたから)
千雨様…少しだけわけ「嫌」
『じゃあ、お金貸し「あんた何様?(黒笑)」
ごめんなさい。
調子に乗りました
「大丈夫雛ちゃん?
あ、そうだ!!
はい、雛ちゃん!俺のお弁当あげるよ!!」
『えぇ!?い、いいよジロちゃん!
それはジロちゃんの大切な栄養源だもん!もらえないよ!!』
「Aー!でも〜…」
『私は大丈夫!宍戸にもらうから!!』
それに今日のご飯は尚更もらうわけいかないよ!
だってジロちゃん、朝“今日のお弁当羊なんだ〜!”ってにこやかに言ってたし…!!
「なんで俺なんだよ
けど、わりぃな…
俺も弁当早弁して食っちまったし、財布持ってきてねぇんだよ」
『…………宍戸のハゲーー!!』(逃亡)
「ハゲてねぇーよ!!」
「……それよりも腹減ってんのに走るなんて雛も馬鹿ね」
「雛ちゃん、行ってらっしゃーい!」
はい、ジロちゃん行ってきます!!
***
「忍足君!これ食べて!!」
「ずるーい!
侑士私も弁当あげる!!」
「じゃあ私も!」
「皆ありがとうな(ニコッ)」
いや、今日“弁当忘れてたからどないしよ〜”思ってたら、女子が皆弁当めっさくれるんで貰ったんやけど…
流石に1人で10個は無理やろ
人気もんは困るわー
「うーん……どないしよ」
せっかくくれたんのに返すとか捨てるのは可哀相やし…
「ねぇ…アレ何だろう…」
ん、何や?
随分周り賑やかやな…?
「行き倒れか?
あんな廊下の真ん中で倒れて…大丈夫なのか?」
そう思うんなら自分助ければええやんか。
見捨てるとは…世も末やなー…
「……ねぇ、確かあの子ってさテニス部の子じゃない?」
テニス部…?
もしかしてジローか!?
いや、ちょお待て。
ジローなら見捨てる行為なんて誰もせえへんやろ…
一体だれや…?
「俺知ってるぜ、確かマネージャーの櫻井雛だぜ!」
……………
雛ーー!?
「ちょ、どいてくれんか?」
「あ、はい////」
人混みを分けて、人が倒れていると言う場所に行くと、そこにはさっき男子が言ってたとおり…
……確かに雛や
「おーい、雛どないしたんや?」
こんな所で一体…
綺麗な脚丸見えやん(変態)
『う〜…眼鏡……』
「こんなん状態でも扱い酷いな」
流石雛って感じやけど。
でも眼鏡ってなんやねん、眼鏡って
これは伊達眼鏡やっちゅうの
「で、どないしたねん?」
こんな所で行き倒れになっとるし…。
そもそも学校で行き倒れになっとる時点でありえんやけどな…
まぁ、雛やし仕方ないか。
『……お腹空いた』
「……は?」
『………ご、飯…(ガクッ)』
「って、雛?!」
***
『美味しーー!!』
「確かに美味いなぁ…」
色々あって雛と屋上で貰った弁当を食べてる。
ほんま色々あったんやで?!
弁当と雛両方担いで屋上来るのは大変やし!
跡部とすれ違っても跡部のやつスルーするしな…
ま、だけど雛を担いだとき密かに胸とか触れたから別にええんやけどな。
「でも、この前雛が作ってきてくれた弁当の方が美味いわ!
なぁ、今度また作ってきてくれへん?
俺だけに(エロボイス)」
『…………はっ
あ、コレ美味しいー!』
「自分酷いな」
鼻で笑った上にスルーかい
『ところで、この弁当どうしたの?
絶対忍足が作ったとは思えないし…』
今更やな
しかも、絶対なんて失礼やな
俺も料理ぐらい人並み程度に出きるわ
「ん、これか?
これはやなさっき女の子達に貰ったんや。
どうや?俺もモテモテや『はぁーー!?』
何やねん!!最後まで言わせてぇな!(泣)
せっかくキメようとしとったのに…!!(そうだったのか)
「……どないしたんや?」
『どうした?じゃないよ!!
だってこれ忍足のために作った弁当なんだよ!?
人にあげちゃ駄目じゃん!!』
成る程な〜…
雛らしいったら雛らしい意見やな…
「別にええやん
それに全部は1人で食いきれへんし、返したり捨てるよりは雛に食べてもらった方が弁当も女の子達も喜ぶと思うで?」
『そうかな…?』
「あぁ、せやから雛は気にせんと食べればええねん。
な?(ニコッ)」
『……うん、そうだね(ニコッ)』
「…ッ……////」
可愛いすぎる…
なんやその笑顔!!
襲えって言っとるようなもんやん!(気のせいです)
……って、ん?
「雛、米粒付いとるで?」
『え!?ど、何処?!』
「此処や」
自分の人差し指で自分の顔を指して雛に教える。
やけど、テンパっとる雛は全く違う所ばかり擦っていて、雛に付いた米粒はなかなか取れない。
『と、取れた?!』
「ううん、まだや」
『え!?ど、何処?!此処?』
「ちゃうちゃう」
『何処?!!(泣)』
「……せやから」
――ペロッ―
「ここや」
口元に付いた米粒をペロリと舐めとる。
すると、先程まで焦りで青かった雛の顔は真っ赤に染まっていった。
照れとるんかな?
ほっんま可愛いなぁ雛は…!!
『な、何すんの「キャーー!!忍足君がこの女にキスしてるわよ!!」
『「へ…?」』
満足げに笑う俺と顔を赤くしながら怒鳴ろうとしていた雛の声を遮った複数の声。
不思議に思って後ろ振り返ってみたらさっき弁当くれた女子達。
…………ちょっとヤバいかもなぁ。
「しかも私達が渡した弁当を一緒に食べてるわ!!」
「酷い!
彼女が居るならそう言えば良いじゃない!!」
『え!?ちょっと!違「「「うわーん!!」」」
『…………』
色々と勘違いをした女の子達は色々暴言を吐いてその場を後にしてった。
放心気味の雛がちょっと笑える…
「あーあ、行ってしもうたな…
ま、これで俺達は公認カップルやな!(ニコッ)」
『………泣きたいのはこっちだよ!!』
「なんでやねん」
俺は別にええんやけどなぁー…
Act.22:一日三食、プラスお菓子ですEND
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