Act.17
『千雨ー千雨ー千雨ーー!!』
――ドガッ!!―
「あんた、いきなりなんなのよ…
飯ぐらい静かに食えないの?(黒笑)」
『ごめんなさい千雨』
蒼色写真
Act.17:美味しく、頂きまーす!
「それより、さっきから千雨?
随分と偉くなったわね雛?(黒笑)」
ほーら!久しぶりの登場で千雨様怒ってるじゃないですか!!(泣)
被害に遭うのは私なんだからね!
「まぁ、それより…早く昼ご飯ちょうだい!
あんたの取りえといったら料理ぐらいしか無いんだから」
『強調しないで下さい〜(T∀T)』
この前のお題“跡部景吾のスーパーショットを激写せよ!”を見事失敗した私は、こうして毎日千雨にお弁当を作ることになりました。
と言うか無理やりマネージャーにさせられたりして、私が一番被害大きい気がするんですが…
「ふーん。
今日のご飯随分豪華じゃない」
『ありがとうございます!
今日は、兄が産まれて17年と4ヶ月記念日なので無理矢理つくらされました。』
ちなみに、弁当の中身は庶民大好き唐揚げから金持ち絶品ローストビーフやみんな大好き牛丼、サンドイッチなどなどかなりの量…
食べきれるか私…
『まぁ、良いや…いっただきまー「3年C組の櫻井雛今から2分以内に弁当持って屋上に来い!
来ないと分かってるな…」………』
「来ないと分かってるな…」って…
はい、分かりますよ…
来ないと殴るんでしょ
学んじゃったぜ、この野郎ー
『千雨…行ってきます』
「はいよ。
逝ってらっしゃい」
『!?』
まだ逝きたくはないです…
***
いや、今更だけど屋上まで軽く10分はかかるよね…?
(この学校無駄に広いし…)
――バンッ!!―
『はぁ、はぁ…つ、着いたぁ…!』
でも、偉くないですか?!
この10分はかかる道のりを3分で着きましたよ!!
これなら殴られなくてす――バシンッ!!―
「おせぇんだよ、豚」
わけないか
跡部様だし…
『ぶ、ぶた…ハァハァ…ってハァ…な…んなの……さ
…わた…し……は!ぶ……たじゃな、…いわよ……ハァ…(息切れ中)』
「いやーん、雛なんやその声…!
誘っとるんか?」
『……だま…れ…!
へんた…いが……(@Д@;)ハァハァ』
「本当にやばいですよ。
俺なんて下半身がもう『禁止、禁止ーー!!』
一応今ご飯の時間ですから
夜のお話はお控え下さい(泣)
「たく…、大丈夫かよ?」
――スリスリ―
(背中を摩ってくれてます)
『し、宍戸〜(T∀T)』
「はぁ…
大丈夫ですか雛先輩?」(水を渡す)
『ヒ、ビョ〜「何ですかビョ〜って」』
うん、間違えた
ヒヨだった。
「良いから、早く飯食おうぜ!」
ガックン、あんた酷いやつだな
まぁ仕方ないか、無自覚黒属性だし…
「雛〜。
俺の隣に座ってぇ〜なぁ♪」
「何ほざいてるんですか?
雛先輩の隣は俺に決まってるじゃないですか(黒笑)」
「っう…」
(黒オーラに殺られた)
『宍戸、隣良い?』
「あ?別にいいぜ」
ありがとう。宍戸
私、あの2人とは食べれない
「あっ!
雛ちゃんだ〜!!
隣いE〜?」
『ジロちゃん!!全然良いよ!!』
「(ジローめ…羨ましすぎや…)」
「(ジロー先輩…いつか倒します(爽黒笑))」
「(出来るもんならやってみるC〜(黒笑))
雛ちゃん〜!
ご飯食べたらひざ枕して〜?」
『ひざ枕?良いよ!
ジロちゃんは可愛いねー!!』
「エヘヘ〜」
「(何でコイツは鳳の黒さには気付いて、ジローの黒さには気付かないんだろうな宍戸…)」(そして、自分の黒さに気付かない)
「(知らねぇよ…
はぁ、激ダサだぜ…)」
「(下剋上だ…)」
「おい、お前等とっとと食うぞ!!」
「「「「『はーい』」」」」
***
「雛?!
何だよその弁当は!?」
あ、ガックンが驚いてるのは最初説明したものです。
色とりどりの雛ちゃんスーパー弁当!by17年4ヶ月記念弁当(そんな名前だったのか)(弁当が二回)
「お前…これさっきのやつか」
『うん、色とりどりの雛ちゃんスーパー弁当!by17年4ヶ月記念弁当だよ』
「……?
なんやその記念日は?」
『ん?
それはね私のお兄ちゃんの“誕生日何ヶ月記念日!”みたいな感じで豪華な弁当をつくる日が毎月があるんだ』(何だそりゃ)
まぁ、宍戸はさっき千雨と居るときに見たから知ってるだよね。
クラスメートの特権だね!(別に嬉しくない)
「へ〜
それにしても美味しそうですね!!
流石将来俺の妻になる人ですね(爽笑)」
『誰が誰のですか』
「でも、本当に美味しそうだな…!!
っあ!唐揚げ!!
雛食べて良いか?」
『(目キラキラして可愛い…!)
良いよ!寧ろ食べてもらえる?
多過ぎて困ってたんだよね…』
「わぁ〜、羊もあるC〜!!」
「お、チーズサンドじゃねぇか」
「ふーん、ローストビーフもあるのか」
「カス汁は!?
カス汁はないんか?!」
『汁ものだよあるわけないでしょ変態』
「ガーン…
あ、でもタコ焼きあるやん!
もらうで〜!!」
「あ、ししゃも。
これって本物ですか?」
『もちろん!
だって、本物じゃないとお兄ちゃん怒るし…』
本当に、文句あるなら自分で作れよって感じだよね!
まぁ、そんなこと恐くて言えないけどさ…
「おいC〜!!
雛ちゃんお嫁さんに来て〜!!」
「何言ってんやジロー!
雛は俺の嫁さんになるんや!!
なぁ、雛?(エロボイス)」
『ジロちゃんなら良いよ!』
「ガーン…!」(2回目)
『(無視)どう、美味しい?』
「めっちゃうめぇ〜!!」
「フン、まぁまぁだな」
『(この野郎…)ありがとう、ガックン!』
「…先輩ぬれせんべいありますか?」
「フン!阿保やな日吉も。
カス汁がないならぬれせんべいもあるわけないやろ!!」
『あるよ』
「あるんかい」
おぉ、流石関西人!
ナイスツッコミ!!
『まぁね!お兄ちゃんもぬれせんべい好きだし!
さーてと、私もご飯食べようかな!!…って無い?!私の分ないじゃん!!』
何で!?
さっきまでは普通の弁当箱の20個分の量はあったのに…
(どうやって持って来たんだ…)
何故!?、WYH!!?
「あー、すまんな雛
俺達全員で食ってしもうたわ!」
『……は?』
「まぁ、俺様に食ってもらえて感謝するんだな」
「美味しかったぜ雛!
また作って来いよな!!」
『…………くたばれ!忍足ーー!!(泣)』
「何で、俺だけなん!?岳人と跡部もおるやん!!」
『ガックンは可愛くて跡部は恐くて無理なの!!
くたばれぇえぇーー!!』
「ちょ!
ギャアァァーー!!」
Act.17:美味しく、頂きまーす!END
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