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Act.15






――キーンコーンカーンーコン―






『はぁー…!
終わった終わった!!』






色写真
Act.15:自己紹介しましょう






えっとー…
今日は確か、バスケ部の杉浦君と田中君を撮りにいくんだっけ?
千雨メモによるとテニス部ほとでは無いけど、結構格好いらしいし…






『さーてと、準備出来た!
でも、なんか忘れてるような…




まっ、いっか!』

「いや、よくねぇだろ」

『おぉう!宍戸!!』

「“おぉう”って、もう少し女らしい声出せねぇのかよ」

『うん。無理だ』(即答)






女らしい声なんて無理に決まってんじゃん。
私なんてほら、小さい頃の将来の夢ジャイアント馬場だから
どんだけ、女離れしてると思ってんのよ…


それより、昔の頃の夢がジャイアント馬場って…
どんな生活おくってきたんだ私
自分でも考えちゃうよ…






『それよりも宍戸、何でだめなの?』

「何でって…今日から部活だろ?」

『馬鹿だね。宍戸はいつも部活じゃん』

「確かに俺も部活だけどお前が」






はい?






『宍戸、何言ってんの?
私部活入って無いよ?』

「テニス部」

『??????』

「マネージャー」






マネージャー…
あぁ!マネージャー!!






『………………』

「………………」

『………チャオ!!』






――ダダダダ ガシッ!!―






「お前…
俺から逃げられると思ってんのかよ?」

『思ってませんねー』






確かに私は短距離は得意だけど、相手は男…しかもテニス部レギュラー
絶対無理、逃げられん






『いーやーだー。離せ宍戸ーー!!』

「んなこと言われてもな…
雛連れてこないと“レギュラー落ちだ!”って跡部に言われたしな…


……悪ぃ!!」

『結局自分のためか!』

「当たり前だろ」

『否定してよ』






当たり前とか即答しないでよ!
なんか、虚しいじゃん!!(泣)




そして、私の抵抗も悲しく襟を掴まれズルズルと連れていかれた…
廊下をすれ違う私を見る皆さんの目が大変痛かったです。






***






校内も校外も関係なく引きずられ…あら気がつけばテニス部部室前
と言うか、制服が果てしなく汚くなってしまったのですが…






『宍戸ー…やだよー離してー
制服が泥んこだよー』

「おい、跡部
雛連れて来てたぞ!」

『お願い、無視しないで』

「ずいぶん遅かったじゃねぇか、あーん?」

「しかたないやろ跡部。
宍戸、見てみ…」






宍戸を憐れみながら見るみんなを見て、私もチラリと宍戸を見る。
その宍戸の姿は傷はいつもより数倍増えており、明らかにやつれていた。






『だ、だって!
離さない宍戸が悪いんだよ!!』

「“だって!”じゃねぇよ!!
……まじ、連れてくるだけで死ぬかと思ったじゃねぇか!」

「そうか、悪かったな…」

「…宍戸お疲れさん」

『宍戸、ドンマイ!!』

「お前が言うな」

「まぁ、良い。全員集合だ!」





跡部がパチンと指を鳴らすと、部員全員テニスを止め私達の方に集まってきた。




きゃあぁあぁーーーー!!!!
生パッチン!!!!
やっぱりこういうのを見ると萌える!!






「おい、早く自己紹介しろ」

『えー…(面倒くさいなぁ)』

「もう一度言う、自己紹介しろ

『ラジャー!!』






何でこの部の部長さんはこんなに恐いかな…(泣)
すぐ、こめかみに青筋浮かべるし…(又の名を怒りマーク)






『えー、只今わがまま部ちょ「あ゙ーん?」

『失礼、素敵最高跡部様に紹介されました櫻井雛と言うものです、はい






だから、恐いって!!
“あーん”一つでなんでそんなに恐くなれるんですか!(泣)






『好きなものは可愛いものとか、お菓子です!
なので明日から一人一個私に何かお菓子持って来るように!!以上!
不本意ですが、これからよろしくね(ニコッ)』






最後に、忘れちゃならないとびっきりの笑顔で挨拶したのに…誰も顔赤らめないとはどういうことだ!
しかも逆に顔を青くしていくとはどういうこっちゃあー!!(怒)


宍戸に視線をおくると、宍戸まで顔が青かった。
あ、目線そらした




宍戸亮、死刑決定






「まぁ良い…
準レギュラーとレギュラーは残れ!
他の奴らは再度練習を始めろ!!」

「「「「ウスッ!!」」」」」







おぉ!!
樺地がいっぱい!!






『ねぇ、跡部。
何で準レギュラーとレギュラー残したの?』

「一応コイツ等だけには、きちんと紹介しねぇといけねぇからな」

『別に良いよ。私全員知ってるし』

「あん?なんでだよ?」

『ゆ、有名だし!』






ふー…危ない危ない!
いや、別にバラしちゃ駄目なんてリュウちゃんに言われてないんだけどさ…
と言うか“当たり前だろ”とか言って無駄に輝いてる跡部が腹立つ。






「まず、2年からだ」

「あ、はい!
2年の鳳長太郎です!!
これから“色々と”よろしくお願いします、雛先輩(黒笑)」

『ひぃぃ!?よ、よろしく…』

「本当に嬉しいですよ。
雛先輩がテニス部のマネージャーになってくれて!!」

『あぁ、そうですか…』

「これから毎日色んなことして遊びましょうね?(爽黒笑)」

『這(T□T)ふげぇ!?
(色んなことって何!?もう、嫌!!)』

「……2年の日吉若です。
よろしくお願いします」

『(……は!ヒヨ!!)よろしくね、日吉君!!
私は櫻井雛って言うんだよ!!』

「さっき、自己紹介してたので知ってます。」

『あー…そりゃあそうだよね。
あ!じゃあ、私のこと雛って下の名前で呼んで!!』

「雛先輩ですか…?」

『うん!うん!!』(激しく上下に首をふる)

「はい…わかりました。
雛先輩って最初俺達のただのファンだと思ってたんですけど、いきなり後輩にものたかるし下の名前で呼ぶだけでかなり喜ぶし…見てて飽きないですね」

『日吉君…(ときめき中)』

「……なので、いつか下剋上させてもらいます。」






……えぇ!?そっち?!
というか、何故!?






「これからよろしくお願い雛先輩。
あと俺のこともすきに呼んで下さい。」






すきに?

じゃあ…――






『うん。よろしくねヒヨ!』

「前言撤回します。
やっぱりやめてください

『…………』

「…………」

『………………』

「…………はぁ、分かりました。良いですよ」

『わーい!ありがとうヒヨ!!』

「…はぁ」

「それよりも雛先輩、俺の時とずいぶん態度違いますね(黒笑)」

『え、えーと次の人は誰かなー(滝汗)』

「……ウス
……2年、の…樺地宗弘です
……よろしく…お願いします…」

『樺地君ね!よろしくー』

「ウスッ!」

「よし、次は3年だ!」






ヤッホー!
待ってました3年生!!






「俺の名前は向日岳人!
別に呼び捨てでかまわねぇからな!!よろしく雛」

『(か、可愛い…!)うん。よろしくね!ガックン!!』

「ガックン!?」

『うん!てか、ガックンって本当に可愛いね!!
……抱き着いて良い?』

「はぁ!?
お前何言ってんだよ!!」

『あーもう、可愛い!!
もう、我慢でき「いい加減にしろこの変態」

『はい』

「サンキュー跡部…助かったぜ」

「俺の名前は忍足侑士や。
よろしゅうな雛!」

『下で呼ぶな、変態』

「何で?ええやん。
日吉とかも下の名前やろ?」

「可愛い子とツンデレは別なの。
話しかけんな変態」

「(可愛い子って俺…?)」

「(ツンデレって俺のことか…)」

「雛って結構Sなんやな!激しいなぁ!!」

『……え?
いや、どっちかというと攻められると弱いからMかな…?』






自分ではよく分からないけど…
だけど女の子は基本的にMだと思うよ。
だって入れられるのも痛いのも女の子だからしね…(爆弾発言)








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