Act.10
宍戸と仲良くにっこり作戦!
思ったより効果があり、仲良くなりました。(作戦だったのか)
だけど…
『宍戸ー、パン頂戴ー』
「おま、いい加減自分の食えよ!!」
仲良くなりすぎた。
蒼色写真
Act.10:嫌も嫌よも好きのうち!…を望みます
「お前…なんで毎日毎日」
『だって宍戸のチーズサンド凄い美味しいんだもん!
宍戸のお母さん神だね!!』
「……そりゃあどうも、って食うなっつの!!」
『美味〜(´▽`*)』
私が氷帝に転入して早3日…
色々あってかなり宍戸と仲良しになった。(何があったんだ)
そして今日も、宍戸のお母さんお手製のチーズサンドを(勝手に)頂いている雛です。
『仕方ないなぁ〜…
なら私のチーズサンドあげるよ!』
「お前!!自分のあるなら自分の食えよ!」
『だって宍戸のお母さんの作ったサンドイッチ美味しいんだもん!!
良いじゃん!これでお相子!!』
このハムやトマトの切り具合や、ほのかに焦げ目の付いたパン!
そしてなによりチーズとよく合う!!
本当に美味しいー…(ほわーん)
宍戸を見ると、私のあげたチーズサンドを渋々食べようとしてい…あ、食べた。
「…………」
『どうしたの宍戸?急に黙りこんで』
「……うめぇ」
『……はい?』
「こんな美味いチーズサンド食ったの初めてだぜ!!
お前の母さん天才だな!!」
『……どーも』
びっくりした。
まさか宍戸がサンドイッチ一つでここまで熱くなるとは…
『だけど一つ訂正!
このチーズサンド作ったのは私だよ。』
「はぁあぁあぁーーーー!!?
おま櫻井、嘘をつくのもいい加減にしろよ!」
『嘘じゃないから』
「この前2X=4をX=6だと思ってたじゃねぇか!」
『か、関係ないでしょ!(//□//)ノシ』
数学なんか出来なくても苦労しないって!
私の将来の夢は可愛いお嫁さんだもん!!(痛い)
「櫻井料理出来たんだな…」
『唯一の特技だしねー』
「あぁ…」
え、なんですか。その“あぁ…”って?
こう…“どんな人間でも一つは特技あるよな…”的な反応。
「まぁ、どんな人間でも一つは特技あるしな…」
当たりかYO☆
くそう!トリップして思ったけど、宍戸って結構酷いよね!!
それから昼休みも終わり、HR。
今日は何をやるのなぁー…とか考えていると担任が元気よく教室に入ってきた。
「おーす!早速だけど席替えするぞー!!」
『……へ?』
席替えですか?!
えー!!せっかく宍戸の隣だったのに!
少し顔を膨らませ、宍戸を見ると…
「ラッキー…」
と、小さく声を零していた。
本当に失礼だなこいつ
「先生ー、なんで席替えなんスか?
この前したばっかりじゃないスか!」
よし!よく言った男子生徒A!!
「んー?
なんかクラスの大半の女子が、櫻井はまだ転入してきたばっかりでクラスに馴染んでいないから、直ぐに馴染むように席替えしないか?って言ってきたからだ
友達思いなのなー(ニコッ)」
『…………』
先生、それ絶対騙されてますって!!
多分、大半の女子は私が宍戸の隣なのが気にくわないだけですよ!
「と、言うわけで!
俺くじ作ったからそれぞれの席の列の先頭ジャンケンして順番決めろー」
『…………ばいばい宍戸』
「あぁ」
うわっ!ムカつくほど良い笑顔
そして私は宍戸に泣く泣く別れを告げ、くじを引き新しい席に移動した。
そして早速隣の席の方にご挨拶!
『よろしくね宍戸』
「……あぁ」
また宍戸が隣。
ちょっと運命感じちゃうね。
Act.10:嫌も嫌よも好きのうち!…を望みますEND
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