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Act.8




『……くっしょん!』

「何がだ櫻井?
あ!くっしょんが欲しいのか?」

『いえ、くしゃみです』






多分ヤツ(チョタ)だな。


それより、先生。
くしゃみだということは分かってほしかったです。







色写真
Act.8:先生が素直だと生徒も素直だよね






あれから逃走した私は、運良く私を探していた担任の先生(山本 武先生)に出会って確保された。
そして、職員室と全く逆だったとか言われてウザいほど大笑いされた。


し、仕方ないじゃん!
だって氷帝広いし魔王が迫ってたんだから!!






「お!着いたぞ」






と先生が言うと、目の前には3年C組と書かれた教室。






『C組…』






誰か居たような…
誰だっけかな?

跡部…?
いや、跡部はキングっぽいからAだな。
忍足…?
は同じクラス嫌だな。(酷い)


うーん…






「オース!みんなおはよう!!
早速だが転入生紹介するぞー!」






わー!と聞こえるクラスからの歓声。


……やめてください!!(泣)
この歓声は“どんな可愛い子くるんだろう”とか“どんな格好いい子がくるんだろう”ってやつでしょ!!


この場合、私が入った瞬間“シーン…”だから!






「んじゃ、櫻井入って来い」






ゴクリと唾を呑んで…


いざ!






『は、はい』






吸ってー吐いてー…

うーあー緊張する!!






『えっと…
今日から(何処からは知らないけど)転入してきた櫻井雛で、す…』






そうだ!
私はトリップしてきたんだもん!!


夢小説なら普通、少しの沈黙の後に男女問わず“可愛いー!!”コールが溢れるはず!






『よろしく、お願いします…』

「「「「…………」」」」

『…………』

「「「「…………」」」」

『…………』

「……とりあえず席に着くか」






なわけないですよねー


見事な“シーン…”!
先生にまで同情されたよ!!
うん、このクラスは素直な生徒ばかりだね!



と言うかリュウちゃん!
全然素敵な設定じゃないよ!!
仁王とチョタは変態だし、クラスに来たら早速コレですか?!






「櫻井の隣は…宍戸だな!」






…………なぬ!?






「宍戸、手を上げろ」






すると、廊下側の後ろの席から怠そうに上がる腕。


その腕の持ち主の顔は…






「あそこの隣だ」






SHI SHI DO ☆


……ありがとうリュウちゃん。






Act.8:先生が素直だと生徒も素直だよねEND

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