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Act.6




――PPPP…‥―






『ん…朝』






カチッと目覚ましを止め、まだ虚ろの目を起こすためシャワーに入る。


髪を乾かし、制服に着替え、髪型をセットし…






『……よし!』






準備完了!!







色写真
Act.6:事前に確認しておきましょう






朝食の準備も終わり、ただ今の時刻7時。
優雅に作った朝食を食べていると、我が母上様が起床しなすった(何語?)






『おはようお母さん』

「ふぁー…おはよう
あ、制服あるの分かったんだ…」

『うん!』






ふふふ…!
ついに来ちゃいましたよ氷帝の制服!!


キャアァアァーーーー!!!!
コスプレじゃないんだよ?!
最高!トリップ最高!!






「そう言えば雛にはまだ言ってなかったわね…
雛が新しく転入する学校は東京にある氷帝学園って所なのよ」

『うん!』






知ってますよそれぐらい!
腐女子の娘を嘗めないで下さいよ、腐腐腐…!






「そして、ここは神奈川県なのよ…」

『うん!』






だって仁王が隣だもん!
そりゃあ神奈川県でしょうね、腐腐腐腐腐…!!(怪しい)






「本当に物分かりの悪い子ね…!
良いこと?県が違うのよ?」






ふふふふふふ……ふ?




え、ちょっと待って下さい、よ?






「時間かかると思うけど、頑張って通ってね」

『えぇえぇえぇーーーー?!!』






時間がかかるって問題じゃないッスよ!!
かなりかかるじゃん!
お母さん、それ分かってるんですか!?






「分かってるわよ…
だからお詫びに昨日のパーティー許可してあげたんでしょ?」






だからあんなあっさり許可してくれたんですか!!
可笑しいと思ったんだよ!(泣)






『……うわぁあぁあぁーーーー!!!!
それなら間に合わないじゃん!!』






食べていた食器を急速に片付け、学校に行く支度をする。


って、私氷帝何処にあるか分からないーーーー!!!!






「雛」

『な、何!?お父さん!』






お父さんには悪いけど、今はお父さんに構っている暇はないんだよーーーー!!!!






「送ってあげようか?」

『大好きお父さん!』






最高!お父さん最高!!(聞いたことがあるセリフ…)


そして…待ってろよ!氷帝生活!!






***






“でーん”と言う効果音がぴったりにそびえ立つ…




氷 帝 学 園






『……わぉ』






確かに大きいのは知ってたけど…


なんだこのデカさは!
私の通ってた学校の倍以上だよ!!


デカい!デカい!デカい!!
とにかく、おーおーきーいー!!






「それじゃあ雛、僕も仕事行ってくるね」

『うん!ありがとうお父さん!!
お仕事頑張ってね!行ってらっしゃーい!!』

「雛も頑張って」






ニコッと、笑いかけるお父さんに私も笑顔で答える。




…………よし!






『いざ!萌スクールに進入!!』






とまぁ、そんな感じで氷帝学園に進入(転入)した私。


それから、約10分…






『………………迷った』






何処だ此処は!?
いや、氷帝学園なんだけど…
寧ろ、私何処に居るの!!?




すっかりの迷子。
しかも、未だに校舎外。
迷いすぎて玄関や自分が入ってきた入り口さえ見つからない!!(泣)






『……此処どこー』






広すぎだよ!!(泣)
なんで案内掲示板とかないの!?(普通無い)




ブツブツと独り言を唱えながら、取り敢えず校舎をぐるーと一周回ることにした。
そのせいで前を見ていなかったか、曲がり角を曲がった瞬間…






――ドンッ!―






『あでっ!!』

「わっ!」






人と見事に衝突!


衝突した衝撃で私はその場に座り込んでしまった。
まぁ、正確に言えばぶっ飛ばされた。






『いてて…』

「ご、ごめん!俺前を見てなくて…」






私と衝突した青年はそう言うと、私の手首を早急に掴み、座り込んでいる私を起こしてくれた。






「大丈夫?」

『うん、大丈夫だよ!
こっちこそ、よそ見してたか、ら…』

「本当?良かった…」






安心したように溜め息を吐く青年。
その青年を見た瞬間、私は言葉を失ってしまった…。






『…………』

「一体どうしたの?
あ、やっぱり打ち所が悪かったのかな!?」






マジですか…




登校初日。


いきなりチョタに出会いました。






Act.6:事前に確認しておきましょうEND

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