短編
熱帯夜
ほんのりと頬を赤く染めアレルヤは寝返りをうちハレルヤをぼんやりと見上げる。
「大分楽になったよ…、」
「そうか、」
にこり、薄く笑う。
ハレルヤは読んでいた雑誌を置きアレルヤの額に手を置いた。
「熱も下がったみてえだし、明日には学校行けるだろ、」
「ん…ハレルヤが看病してくれたおかげだね、でもハレルヤまで学校休まなくても良かったのに…」
「俺がいたからこそお前ここまでよくなったんだぞ、」
「そうだね…ありがとうハレルヤ、」
「馬鹿は風邪引かねえってのは嘘だな、けけけ、」
「…それハレルヤだろ、」
「んだと、アレルヤのくせに生意気だぞ、このっ、」
「いたっ、」
頬を抓るとアレルヤは苦笑いを浮かべた。
よくなったといってもまだ残る微熱、肌はじんわりと汗ばみ熱かった。
「ま、ゆっくり寝てろ、」
「ハレルヤ…」
「ん」
「僕、着替えたい…」
そう言ってアレルヤは胸元のシャツををぐいと広げた。
汗をかいて気持ち悪いんだろうが、アレルヤのその行動に俺は思わず目を見開いた。
誘っているのかと思ってしまった、アレルヤが誘うなんて絶対有り得ないことだが寝込んでいる間は当然俺も我慢していたわけで。
赤い頬と滲む汗に潤んだ瞳、開けた胸元、これだけ揃えばもうムラムラと俺の欲が沸き上がる。
「じゃあ、脱げば、」
「ん…着替え持ってきてくれないかな…」
「ああ、その前に、」
「っ…?」
ゆっくりと起き上がったアレルヤをもう一度押し倒す。
目を丸くして見上げてくるアレルヤに俺は笑って触れるだけの口付けをした。
アレルヤがますますポカンと間抜けな顔をする。
「ハレ、ルヤ?」
「ギンギンくるぜ、」
「え?な、なにが?」
「可愛い奴め、」
もう一度口付けをする、今度は深く、舌を捩込んだ。
熱くて熱くて溶けそうなアレルヤの舌が俺を酔わす。
舌でこれだけ熱いなら中は一体どれだけ熱いのか。
「っは、ちょ、」
「アレルヤ、やりてえ、」
「なっ!馬鹿っ?」
「お前が誘ったんだぜ、」
「誘ってな…っん…!」
つう、と首筋を舐め開けた胸へと唇を寄せる。
熱で敏感になっているのか少し触れただけでアレルヤはびくびくと震えた。
それが面白くて俺はアレルヤの乳首へ吸い付いた。
案の定、いつもより反応が大きく甘い声を上げ、身体をよじる。
「っハレルヤ…!」
「そんな目で見られてもなあ、お前だって思いっきり感じてんじゃねえか、」
「あ…!あっ…や、」
「勃ってっし、」
「んっ…!」
アレルヤは更に頬を赤く染め目尻にはきらりと涙が滲んでいたがそれは俺をぞくぞくと興奮させるだけだった。
アレルヤのスウェットを下着ごとずり下ろし、ずぷりと指を差し入れる。
その瞬間また勃ち上がったアレルヤのものに俺は笑って息を吹きかけた。
「ああ…ハレルヤ…あ…っ、」
「きもちいか?」
「ん…っあ…あ、」
「お前もやりてえだろ?」
「っ…ん、」
俺の問いにアレルヤは恥ずかしそうに目元を腕で隠し小さく頷いた。
可愛いんだよこの野郎、
「そうだよな、お前も男だもんなあ、ここまできたらやりてえよなあ、」
「っはあ…あっ、ハレルヤ…」
「わかったわかった、もう入れてやるからさ!」
「あっ…!」
アレルヤの懇願するような目に俺も限界だった。
ギンギンになったものを押し当て、そのまま一気に突き刺した。
「ああっ!」
「あちいな、すっげえ、」
熱い、まじで溶けそうだ、
腰を打ち付けるとずぷずぷと濡れた音が響きアレルヤも女のように高い声を上げて泣き出した。
ああ、ぞくぞくする、
「あああ!ハレッルヤ!あっあんっ!あっ!あっ!」
「おいおいすげえなアレルヤッ、ノリノリじゃねえかっ、」
「ああんっ!ハレルヤあ…っ!ああっ!んあっあっあっ…!」
「すっげえっ!」
こんな快感に乱れまくるアレルヤは久々に見た。
濡れた赤い舌がちらちら見えて涙か汗かわからない雫が肌に零れて最高にエロかった。
俺達は燃えに燃えて、一回だけじゃ済まなくなって三回目にようやく燃え尽きた。
「ひどいじゃないか…ハレルヤ…」
ぐったり、顔すら上げるのも億劫になったらしいアレルヤは俯せに寝転んで小さく呟いた。
「ひどいっておいおい、お前あんなよがって」
「あああー…なにも聞こえないー、」
「なんだそりゃ、」
耳を真っ赤にしているアレルヤに笑いが込み上げ、俺はその背中に腕をのばして抱き寄せた。
まだ熱いその身体、熱なんか俺にうつしてしまえばいい。
「アレルヤ、」
首筋に顔を寄せて口付けた。
おわり
2010 2 28
23万打企画リク、
「風邪アレルヤを介抱するうちにムラムラしたハレルヤ」
でした!
ハレルヤに風邪はうつりませんでした、馬鹿はやはり風邪引かない!
楽しかったです、yue様リクありがとうございました!
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