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短編
目覚めたら永久を誓おう(♀アレ)
ああ俺はもう限界のようだ。

毎日のように夢に現れては俺を誘うこの女を犯し、普段でも女のでかい胸から目が離せなくなり赤い唇や白い首筋に細い腰、むっちりとした尻、すらりとした足、
それを好きなだけ触って好きなだけ好きなことをできたらどれだけ幸せなのだろう、
それしか考えられなくなりハア、とため息を吐きながら壁にもたれる。
こんなことをべらべらと並べること自体終わってる。
しかし頭を壁にぶつけてみたって頭の中からこの女が消えることはなく。

この女、とは誰のことかと言えば、血の繋がった俺の双子の妹だった。

妹に欲情するなんてどうかしてるどころの話じゃない、ああそうだそんなの自分でもわかっている、だからもう限界だと言っている。

このまま一緒にいたらいつかそう遠くない未来、アレルヤを襲ってしまう、
こんなにも救えない程沸いた頭になったのは俺がまだ童貞だからに違いない。
周りのどうでもいい女で処理していたならばまだ落ち着いていただろうが、いいことなんだか悪いことなんだか俺はアレルヤにしか反応しなかった。
前にそこらの女でやろうとしたが全く起き上がる気配のない自分に青ざめたのはもう1年前になるか。
何回か試してみたが結果は同じで諦めた。

高校を卒業したら家を出て一人暮らしてアレルヤとは極力会わないようにしよう、寂しくて恋しくて愛しくて狂うだろうがそうしよう、それしかない、





「付き合ってるの?」

そんな言葉が返ってきてハレルヤは思わずはあ?と間抜けな顔をする。
卒業したら一人暮らしをする、そう言ったら付き合ってるの?、って何だそれは何がだ何が、
?????、

「やっぱり、ハレルヤ、あの子と付き合ってたんだ、」
「は?」

アレルヤの言っていることがハレルヤにはさっぱりわからない。
何がやっぱりなのか、アレルヤは一人納得したようにそうだったんだねと俯きながら呟いた。

「あの子と一緒に、暮らすんでしょ?」

もう一度、はあ?とハレルヤは今度は顔をしかめ言った。

あの子って、誰、だ?

ハレルヤが頭の中でアレルヤの言う誰だかわからないあの子とやらを探していると、アレルヤは小さく笑う、何処か寂しそう、に。

「付き合ってるなら…言ってほしかったのに、僕だって薄々は気付いてたんだよ、…そっか、可愛いもんね、一緒に暮らすってことは、結婚も考えてるの?」

ついには結婚なんていう言葉まで出てきてハレルヤはいよいよ混乱した。
アレルヤは何かを勘違いしている、ようやく理解した。

「おい、アレルヤ、お前が何言ってんだか全然わかんねえ、つかあの子って誰だ、」
「いいよ…そんなごまかさなくても、寂しいけど…僕ちゃんとお祝いするから…」
「っちょちょちょちょ!ちょっと待て!一人で話進めんな!あの子て誰だ!まずそこから!」
「ハレルヤの彼女でしょ、茶色の長い髪の可愛い子、前に仲良さそうに話てるの見たんだよ、」
「は?!誰?!俺には彼女なんかいねえ!」

その茶色い長い髪の可愛い子が誰なのかはわからないままだったがアレルヤは俺とその女が付き合っていると思っている、そして同棲して結婚すると思っている、何故そんなことになる!

「馬鹿か…馬鹿だな、」
「違うの…?」
「たりめえだ」
「…」

するとアレルヤは力が抜けたようにするすると床に膝をつき安堵した顔を浮かべた。

「良かった…、」
「アレルヤ、」

うるうると涙すら滲ませたアレルヤに目を丸くし、ハレルヤはアレルヤの顔を覗き込む。

「ハレルヤ、彼女と一緒に暮らすのかと思って…僕よりも彼女の方を選んだのかと思って…、でも、良かった…」
「っ、」

それはどういう意味で?

アレルヤの涙が、表情が、ハレルヤの心を揺らした。
決まってる、いつも一緒だった兄がいなくなるのが寂しい、というだけだ。
兄、が、。

「…、」
「ハレルヤ、僕のこと嫌いになったのかと思った…」

良かった、とアレルヤはもう一度呟き涙を目尻に煌めかせた。

「…お前さあ、」

ドクン、と胸が鳴りハレルヤが顔を歪める。
それは苛立ちにも似た感情だった。
いつだって人の気も知らないでそうしてハレルヤの想いを重く膨らませる、行き場のない想いが苦しくて仕方ない。

「嫌いになるわけ、ねえだろ、」
「ハレルヤ!」

言うとアレルヤの顔は明るくなり笑顔でハレルヤへと抱き着いた。

「っおま、」
「僕のことずっと好きでいてね!」

柔らかな身体が押し付けられ、ああ…、とハレルヤが何処か遠くを見、諦めのように呟く。

もう、限界…だ、

「、」

淡い赤の唇に吸い寄せられるように、ハレルヤは唇を重ねていた。
アレルヤが目を丸くし、ハレルヤは少しだけ唇を離してその銀色を見る。

「…俺は、こういう意味で、お前が好きなんだよ…!」
「ハレ…ッ」
開いた唇に今度は強引に重ね、深く口付ける。
熱い舌に眩暈がした、甘い味。
角度を変えて味わうように吸い付くとアレルヤが苦しそうに声を漏らしたのでハレルヤはゆっくりと唇を離し、アレルヤを抱きしめた。
目玉が熱い、身体の奥が熱い。
顔を赤くしさっきとは違う涙で目を潤ませるアレルヤにまた熱くなる。

「アレルヤ…、」
「っ…、」

ハレルヤはアレルヤの首筋へと唇を落としその腰を抱き寄せた。
するりと服の中へと手を忍ばせる、それでもアレルヤから拒絶の言葉は出てこない。

「…抵抗しねえの?マジだぜ俺ァ…、」

それとも恐怖と嫌悪で声も出ないのか、

「ハレルヤ、」

小さく唇が動き、アレルヤがハレルヤの胸へと顔を埋めるように抱き着いた、

「ハレルヤ、」
「アレル…」
「抵抗なんてしない…僕も、ずっと、ハレルヤのことが、」

好きだった、

アレルヤの声が頭に静かに響きハレルヤの想いは今弾けた、と言うより大爆発した。

その細い手首を掴みつかつかと無言で部屋まで連れて行くと、ベッドに倒れ込むように押し倒して口付けの嵐を降らせる。
ここまできたらもう止めることなんか出来るはずもない、沸き上がる欲望に手荒にしてしまいそうになるがギリギリに抑え、ハレルヤは蕾の花びらを一枚一枚開くようにアレルヤを乱していった。

「っ、ハレルヤ…、」

ブラに手をかけたところでアレルヤがそれを恥ずかしそうに制止する。
赤く染まった頬と潤んだ瞳にハレルヤの胸はまた高鳴った。

「アレルヤ、」
「あっ…」

外すとぶわりと零れた大きいな胸に手を伸ばし、桃色の乳首に舌を這わせるとアレルヤは小さく身をよじり艶めいた声を漏らす。
たったこれだけでハレルヤの熱は膨張した。

「やわらけえ…っ、」
「あっ、」

ちゅ、と乳首を吸い上げるとアレルヤはまた甘く鳴いてハレルヤをいっそう楽しませた。
頭を溶かすようなこの声は、挿入したらどんなものになるのか、考えただけで果てそうだった。

ぐにぐにと胸を揉んでいた手を下へと移動し、アレルヤの下着越しから既に濡れたそこをなぞるように触れる。

「っ…!」
「早くお前に挿れてえ…、」
「ハレルヤ…」

余裕のないハレルヤの表情にアレルヤが小さく頷いた。
ごくりと唾を飲み込みハレルヤはゆっくりアレルヤの下着を下ろしていく。
震える脚を開かせるとまだ誰も見たことのないそこがハレルヤを誘うように赤く濡れ、ハレルヤを更に熱くさせた。
今すぐにでも挿入してしまいたい、
そんなことを思うあまりにも余裕のない自分に笑えた。

「どうしたらいいのかわかんねえ…」

知識はある、しかし経験がない。いざそうなると言葉で呟いた通り何からすればいいのかわからなくなる。
そんなハレルヤの首に腕をまわしアレルヤは小さく笑った。

「僕だって、全然わからない…、少し怖い、けど、ハレルヤなら、大丈夫、だから、」
「…アレルヤッ」

きゅん、胸が鳴った。
妹に慰めというか励ましを受けた情けなさを反省するのは後回しだ。
ハレルヤはアレルヤに口付けると、アレルヤの濡れたそこへと指を入れた。
びく、とアレルヤの肩が跳ねるがハレルヤは指をゆっくりと少しずつ侵入させていく。

「痛えか?」
「大丈夫…、ん、」
「アレルヤ…、」
「っあ…!」

片方の手で陰核を摘むとアレルヤは猫のような高い声を上げ身体を揺らした。
今度はくりくりと擦るように触ってやるとアレルヤは音が立つ程に蜜を溢れさせ、その音に頬を真っ赤にさせる。

「すげえ濡れてきた…」
「っ、あっ、ハレルヤっ、もういい…っから、」
「…、」

乱れるアレルヤを見下ろしまた唾を飲み込む。
張り詰めた自分の熱が早くこの中へと行きたいと言っていた。
ハレルヤはアレルヤの中から指を引き抜くと、アレルヤの額に唇を落とし、見つめた。

「まだ痛えかもしんねえけど、俺ァもう限界だ…いいか…?」
「ハレルヤ…」

濡れた銀色の瞳がハレルヤを映し、アレルヤはちゅ、と口付けた。
それが合図となりハレルヤは熱をアレルヤの膣へと押し当てる。

「…っ…」
「ああっ…!」

めりめりと狭い膣へ挿入させ、まだ半分も進んでいないというのにアレルヤは痛みから涙を零す。
ハレルヤはぎょっとしてアレルヤの顔を覗き込んだ。

「っアレルヤ…、やっぱりまだ、」
「っいい…平気、だから、ね…?」
「アレルヤ…」
「嬉しい痛みだから…」
「っ…」

綺麗に微笑むアレルヤに果てそうになる。
ぐ、と挿入を進めてなんとか全てを収めるとハレルヤはゆっくりと腰を揺らし始めた。

「っあ!あっ!ああっ!」
「…すげ…っ」

アレルヤの声と柔らかい肌とのぶつかる音が部屋に響く。
見下ろせばぷるぷると揺れる大きな胸と、乱れるアレルヤの表情。
今まで夢でしか出来なかった、有り得なかった、ずっとしたかったことが、今こうして現実にある。
夢なんかじゃない。
こうしてアレルヤを抱いて鳴かせていると思うとそれはハレルヤを更に快感へと導いた。


「ハレ、ルヤっ!あっあっ…あっ!」
「っは…やべ…」
「あっ!あんっ…!っはあ…あっ、あっ…!」
「アレルヤ…ッ、早えけど…俺もう出そ…っ」
「ハレ…ッあああっ…!待っ…ああっ!ああん…!」
「悪ィ…ッ!」

自分でも思った以上に早い射精感にどうしようもなくなり獣のように激しく腰を打ち付けた。
アレルヤをきつく抱きしめ噛み付くように口付ける。
頭が真っ白になっていく、

「アレルヤ!アレルヤッ!」
「っあ、あ!ああっ!ハレ、ルヤッ…!」
「くっ…!」
「あああ…っ!」

最高の快感だった。
子宮へとたたき付けるように射精し、アレルヤを抱きしめたままぐったりとその首筋に顔を埋める。

「アレルヤ…、」




愛に溺れていたベッドに熱の残る裸の身体を寄せ合い、アレルヤは呟く。

「僕達…本当に、しちゃったんだ、ね、」
「…後悔してるか?」
「してないよ、」

少し不安を見せたハレルヤにアレルヤは薄く微笑みを浮かべその胸に猫のように擦り寄った。

「幸せで、おかしくなりそう、」
「アレルヤ、」

ハレルヤはアレルヤを抱きしめながら愛おしそうに長い前髪に口付ける、

恋しくて愛しくて狂っていた。
禁忌を越え結ばれた大きな幸せがそこにある。
誰にもゆるされなくてもいいと、そう思った。

「俺はもう、とっくにおかしくなってたさ、」

笑えるほどに。










おわり

2010 2 6






















23万打企画リク
「ハレ♀アレ→童貞処女エロ」

ねちねちしたエロになってしまいましたが童貞ハレルヤはなんだか書いてて新鮮でした。
童貞処女は大好きなシチュなのでリクもらえて嬉しかったです!
ありがとうございました!



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