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短編
破壊(♀アレ/+ヨハン)
「初めまして、アレルヤ・ハプティズムさん、よろしく、」

差し出された手に自分の手を重ね、握る。

アレルヤは完全に油断していた。
その笑みと優しい口調に、騙されたのだ、
弟だという青い髪の男の態度が悪かったためか余計にも紳士のように感じてしまった。

それを後悔する。

紳士の仮面が剥がれた男は冷たい表情を浮かべる鬼だった。

「まだ、寝るな、」

遠ざかった意識を連れ戻され目を開けると闇の続きが待っている。

腰を持ち上げられ、ろくに慣らしもしなかった膣へ再び侵入してくる凶器のような熱はアレルヤの表情を歪める。
小さく悲鳴を上げるとギリ、と痛み涙が滲んだ。
そこで思い出す、殴られて口が切れたのだと。

容赦なく腰を打ち付けてくる男が何か言っているようだったが聞き取れなかった。
快感とは程遠い、痛みしか感じないこの行為にアレルヤは滲ませていた涙を零す。

話がある、すぐ済む、
どうしてそんな言葉を信じこの男についてきたのか。
馬鹿なのは自分だ、揺れる視界で思う。

「うっ、あっ、あっ」

背後からがつがつと揺さぶられ震える腕では上半身を支えることも出来ずベッドに倒れ込む。
それを見て男、ヨハンはアレルヤの身体を無理矢理に反転させた。
覆いかぶさるヨハンの冷たい瞳から逃げるようにアレルヤは目を固く閉じる。

「っん、」
「目を開けて、」

手がアレルヤの豊満な胸に伸びて痛い程にわしづかみした。
逆らうとまた殴られる、それを恐れアレルヤがゆっくりと瞳を開け、ヨハンを見上げた。

「何故こうしてるかわかるか?」
「…っ、」
「わからない?」
「んっ、」
「君が、あまりにも素敵だったから、」
「…、」

にっこり、と見下ろしたヨハンにアレルヤは背筋が凍りつく。
怖い、と感じた瞬間に止まっていた動きが再開されアレルヤは身体をそらせた。
突き破られそうな程の勢いで奥を攻めてくるヨハンの熱に身体が痛む。

「っあ!ああ!」
「っ、」

壊れてしまいそうだ。
何も考えられなくなる。

「あああっ…!」

激しくなった動きに中で熱いものが弾けアレルヤの体内をどろどろと満たす。
また涙が溢れその頬を伝うとき、ヨハンの声が降ってきた。

「君は、俺のものに、なったんだよ、」

ヨハンはゆっくりとアレルヤへ顔を近付け、唇をそっと重ねるとその壊れかけの濡れた身体を抱きしめた。

愛かと聞かれたらわからない、ただほしいと思った。








おわり

2010 1 16


















23万打企画リク、
「ヨハ♀アレ→鬼畜レイプ」
でした!
ヨハン初めてだったのでキャラがよくわかりませんでしたが鬼畜はいいものですね!
リクありがとうございました!

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