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短編
妹談議(♀アレ)
昼休みの教室での会話。

「いいよなあハレルヤは、」
「あ?何が」
「だって風呂もベッドも一緒なんだろ、アレルヤと」

いいよなあ、とまたロックオンは深いため息と共に呟いた。

「お前にも妹いるだろ、貧乳の。そいつに頼めばいいじゃねえか、風呂一緒に入ろって」
「…あのなあ、俺は別にシスコンじゃない、だから妹と一緒に風呂入りたいんじゃなくてアレルヤと入りてえの!仮にシスコンだとしてもそんなこと言ったらぶん殴られて一生口きいてもらえなくなるぜ…」
「ケチな妹だな」
「普通の妹はみんなそうだ、お前らの兄妹関係は異常だぞ」
「うちでは普通だ」

そんな普通はお前らだけだ。

「俺もネーナと風呂入りてえー!」
「うわっ」
「出たな気違い」

突如二人の前に現れた青い髪のシスコン、ミハエル。

「ネーナはさ、俺が風呂に誘うと絶対殴り掛かってくんだ、可愛い顔で“キモいんだよハゲ!”って。ツンデレって可愛いよなあ」
「それのどこがツンデレなんだ」
「妹に嫌われてる兄ほど哀れなもんはねえな」
「俺は嫌われてねー!」
「ハゲなんて言われた時点でおわりだろ!」
「だったらてめーどっちが妹に好かれてるか勝負だ!」
「望むところだ!まあ俺が勝つに決まってるけどなあ!」
「うわわわ…俺パス、」
「ロックオンてめーは審判やれ!」
「えーっ!?」









「ね、ねえアレルヤ、」
「クリスティナ、どうしたの、」
「…」
「クリスティナ?」
「アレルヤは教室戻らない方がいいよ、」
「え、もうすぐ昼休み終わっちゃうのに…なに、なにかあったの?」
「ハレルヤがさあ、」
「ハレルヤが?」
「ミハエルとさあ、」
「…ミハエルと…?」
「なんかすっごいこと言い合ってたの、」
「ど、どんな!?」
「…」
「な、なに!一体なに!?」
「アレルヤのプライベートが赤裸々に、」
「ええっ!?」
「しかもハレルヤったらアレルヤの色んな写真まで持ち出して、しかも際どい感じの、」
「ええええええっ!?」
「自分がどれだけアレルヤに好かれてるかを自慢げに語り出して、ロックオンなんかもう顔真っ赤になっちゃってミハエルもその写真みて鼻血出しちゃって、」
「ハッ…ハレルヤァアア!!」

色んな意味で真っ赤に染まった昼休み。








おわり

2009 12 27


















下着姿とか寝相とか水着姿とかノーブラとか、そんな感じの写真。


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