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短編
瞳の住人(♀アレ/+ライル)
あの憂いを帯びた瞳に惹かれた。
そしてそれは時間が経つに連れて、好き、になったんだと思う。

まともに話をしたことはあまりなかったが、そう言えばアレルヤの笑顔をまだ見たことがない。
俺はどうやら避けられているようだ、だからあまり深入りしない方がいいと眼鏡の男に言われたのが数ヶ月前。

避けられる理由は覚えがあった。
兄さんに似ているからとかピンクの髪の女の子にふざけてキスしたからとか、多分そんなところだろう。
そりゃあふざけてキスは悪いと思うよ、だけど兄さんに似ているのは俺のせいじゃない。
ちゃんと俺を見てほしい、アレルヤ、

「ごめんなさい、」

あっさりと俺はフラれた。
別に好きだと告白したわけじゃない、休暇が取れたら二人で出掛けないか、なんて軽く言ったら真剣に断られた。

俺はこの艦では浮いた存在だと自分でも理解しているし肩身の狭い思いをしているときに現れた新メンバー、俺は彼女にアレルヤのことを相談するようになった。
彼女は兄さんのことを知らないから素直に俺をライルとして見てくれたし恋愛とかそんなんじゃなくただ単に仲間として俺は彼女に心を許した、
そんな彼女が今日死んだ。

「…大丈夫、ですか、」

部屋の前で声がする。
ああどうして一人になりたい時に限ってお前は来るんだ、

「あの…ロックオン、」
「…」

立ち上がりロックを解除すると、いつものように憂い顔のアレルヤが居る。
「なんだよ、」
「貴方が心配で…落ち込んでたみたいだったから、その、…、」
「…」

それは何なんだ、今までたいした優しさを見せたこともないくせにこんな時に限って中途半端な優しさを持って現れる、本当なら嬉しいはずだが状況が状況なだけに苛立った。
何も言わずにその腕を引き寄せて中に入れる。

「…ロックオン、」
「俺のこと心配してくれたんだあ?アレルヤ、お前って優しいな、」
「、」

抱きしめる。
きつく、強く、逃げられないように。
俺はひどく苛々していた。
例えスパイだったとしても確かに仲間だった人間が一人死んでも誰も涙一つ零しやしない、そんなお前達に腹がたつ。

「ロックオン…っ苦し…、」
「哀しいよ、アレルヤ、あっためてほしい、」
「っ…?」

困惑した瞳が見上げ、そのうっすらと開いた唇に口付けをする。
柔らかい唇を舐め、舌を入れると俺を突き飛ばしそこで初めて抵抗の意思をアレルヤは見せた。

「っなに、を、」
「…好きなんだ、」
「…」
「好きなんだよ…!」
「っ…!」

かたいベッドへと押し倒し、自分の上着でアレルヤの両手を背中へと縛り上げた。

「や、やめて、下さい…ロックオン…!」

震える声を無視してアレルヤのインナーのファスナーをゆっくり降ろしていくと盛り上がる胸が溢れ出しそれを掴むように揉んでやるとアレルヤは顔を歪めた。
その睫毛がうっすら濡れる。
未だ抵抗する脚を開かせ間に入り込むとアレルヤはついに涙を零した。

「アレルヤ、」
「…なんで、どうして、」
「好きだって言ったろ?」
「っ、あ、」
「アレルヤの中、熱いな、」

アレルヤの脚を抱え下着を膝までずり下ろして指を入れると聞こえてきた声に俺は自分に熱が集中するのを感じた。
同時に陰核を押し潰してやるとアレルヤの声は一層艶を増す。

「んっやだ、あ、ロック、オン…っ」
「俺はライルだ、アレルヤ、」
「いっ…!」

ぷっくりするそれを爪で軽く引っ掻いて低い声で囁くとアレルヤは怯んだように唇を噛み締めた。
俺はどうしようもなく熱くなり征服したいという気持ちが大きくなっていく。
今までまともに話すことも避けられ触れることも出来なかったアレルヤを今こうして自分だけのものにしている、そう思うと快感だった。

「アレルヤ、」

指を引き抜き湿ったそこに自分の熱の塊を押しる。
恐怖に濡れたオッドアイが俺を映し震える唇は懇願した。

「ねえ…お願い、だから、もう、ロック…」
「俺はライル、」

ロックオンなんかじゃない。
それは兄さんを呼ぶ時の名前だろう、
再び苛立ちを覚えアレルヤの耳元へと唇を寄せる。

「ライルだ、そう呼べ、」
「…っう、」
「アレルヤ、なあ、」
「…ラ、イ…ル、」
「、」

初めて紡がれた俺の名前、
ああもう無理だ、熱い、
抑え切れない欲望をアレルヤの中へと突き立てた。
溶けそうだ、気を抜けばすぐにでも弾けてしまいそうになるのを堪えゆるゆると腰を打ち付けた。
揺れ動く胸を掴みアレルヤの苦痛に満ちた表情を見下ろす。
赤い舌が艶かしかった。

「ああ、アレルヤッ!」
「ひ、あっ!あっ!や、めっ…ライ、ルっ!」
「アレルヤ!」

泣き叫ぶ声も愛おしく零れる涙を舐めとって強く揺さ振りアレルヤの子宮に何度も何度もぶちまけた。

「っ」
「んあっ…!」

口を犯し肌を犯し膣を犯し俺は完全にアレルヤを自分のものにした。

「…ライル…、」

乱れ憔悴した身体に触れ汗の滲む胸に口付ける。
鎖骨、首筋に移動しアレルヤの濡れた唇へと辿りついて深く重ねればアレルヤは大人しく受け入れた。

「アレルヤ、」
「…、」

慰めと温もりを求め愛は後回しにした結果、

「ひどい…、」

俺を見上げた涙の溢れるオッドアイ、ああそうだ俺はこの瞳が好きなんだ。

「好きだ、アレルヤ、」

いつも哀しげだった瞳、憂える瞳は今俺だけを見ている。
慰めを求めたのはお前だからだよアレルヤ、
温もりを求めたのはお前だからだよアレルヤ、

「あいしてる、」

逢った時から惹かれていた、
愛してるのはお前だけだよアレルヤ、








おわり

2009 11 4



















23万打企画リク
「ライ♀アレ→愛ある無理矢理」

愛があるレイプって難しいですね。
ライルがアレルヤを突発的に犯す理由が欲しくて色々考えた結果アニュー絡みにしましたすみません!でも恋愛的絡みじゃないので大丈夫かなと…

リクありがとうございました!

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あきゅろす。
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