短編
「もしも」は無くて(+ティエリア)
そうか。
最近体の調子が悪いのは、そのせいだったのか。
「ねえ、ティエリア、」
「なんだ、」
振り向きもせず。
相変わらず冷たい男。
それでも僕は笑みを絶やさなかった。
こんなことで泣いてどうする。
僕は、ティエリアに尋ねてみた。
「もしも、僕が死んだら、どうする?」
やっとティエリアが僕の顔を見る。
「なんだ、いきなり、」
「、ただ、…言ってみただけ、」
「…」
「…くだらないこと言うな、」
くだらない、か。
僕は病気です。
死ぬ病気です。
助かりません。
言ったら、心配してくれるのかなあ、
「…もしも、だから」
おわり
2009 8 15
冷徹ティエリア。
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