[携帯モード] [URL送信]

短編
「もしも」は無くて(+ティエリア)
そうか。

最近体の調子が悪いのは、そのせいだったのか。
「ねえ、ティエリア、」
「なんだ、」

振り向きもせず。
相変わらず冷たい男。
それでも僕は笑みを絶やさなかった。
こんなことで泣いてどうする。

僕は、ティエリアに尋ねてみた。

「もしも、僕が死んだら、どうする?」

やっとティエリアが僕の顔を見る。

「なんだ、いきなり、」
「、ただ、…言ってみただけ、」
「…」
「…くだらないこと言うな、」

くだらない、か。
僕は病気です。
死ぬ病気です。
助かりません。
言ったら、心配してくれるのかなあ、

「…もしも、だから」







おわり

2009 8 15











冷徹ティエリア。


[*前][次#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!