短編 女豹(♀アレ/+♂ソーマ) 実に出来損ないらしいと思う。 「っあ、あ、あ…、」 「っ、」 この女は最初から泣き叫ぶこともしなかった。 快楽を求めるもの程醜いものはない。 しかし超兵のはずの自分は、こんな出来損ないの女を犯している。 触れるのことすら汚らわしいこの女と、それ以上に汚らわしいことを。 どうかしている。 始まりはほんの数日前。 「、」 ソーマはその光景を見て固まった。 小さく狭い独房には二人の人間。 本来は捕虜であるガンダムのパイロットしか居ないはず、だが二人居た。 もう一人は一般兵だ。 「な、にを、している、」 「っ、ピーリス少尉…!」 一般兵はソーマの顔を見るなり慌てて逃げ出した。 残された独房にはガンダムのパイロットの女が、肌を曝され先程の行為の体制のまま、開いた足を閉じることもせずにぼんやりとソーマを見上げた。 「…こんにちは、」 「…っ」 まだ女を知らないソーマは、その汚れた姿に青く反応し早足で独房を後にした。 ソーマの背を女はオッドアイに映し、微かに微笑みを浮かべる。 翌日、ソーマは独房へ現れた。 本来ならば出来損ないは視界にも入れたくないほどの存在だ、だがソーマには聞きたいことがあった。 「何をした、」 「、はい?」 女は首を傾げ笑っている。 馬鹿にされているようなその態度にソーマの苛立ちは高まるばかり。 「昨日の、一般兵、」 「…ああ、あの人、」 「自害した、」 「そうですか、」 「っ貴様だろう!?貴様があの者に何か自害を誘発するような事を言ったのだろう!」 「さあ?」 「答えろ出来損ない!」 声を上げソーマは女を見下ろした。女はくすくすと小さく笑い、また首を傾げた。 「僕、別に何も言ってませんよ、」 「っ嘘を吐くな!」 この女はどうしようもなく自分を苛立たせる。 女を見下しているのは自分だ、だが女に見下されているのも自分だ、 「一般兵一人が死んだって、軍に損害はないんじゃないですかあ?」 「質問に答えろ!余計なことは言うな!」 「ふふ、また怒られちゃった、」 「っ貴様…いい加減にしろ!」 ぐっ、女の髪を掴み上げ顔を上げさせると、女は怯むどころかまた笑う。 気が狂っているのか、 「そんなに知りたいのなら、自分で試してみればいいんじゃないですか?」 「なっ、」 「自害した一般兵と同じことをすれば、自害した理由がわかるんじゃないかなあ、て僕は思います、」 「っ、」「僕はこの通り拘束されて抵抗もできませんし、別にいいですよ、何をしても、」 また笑う。 銀の左目と髪の隙間から覗く金の右目にソーマはぞくぞくと搦め捕られる。 女は獣のように唇を舐めると、さあお好きなように、とばかりに床へ寝転んだ。 昨日の自分を見た反応からソーマがまだ女を味わったことがないのはすぐ解った。青い少年を誘うオッドアイの女は今は汚れた雌でしかない。 それから数時間後、ソレスタルビーイングの攻撃により基地は混乱し、女は仲間に連れられ逃げ出した。 「くそっ…!」 なんて、無様だ、 女は最後までソーマを見て見下すように笑うのだ。 「初めての感想はどうですか?」 無様だ。 おわり 2009 5 20 童貞ソマ男と淫乱アレルヤ。 「牢」とシチュ似てるけどこっちはアレルヤ腹黒。 アレルヤはマイスタ全員とも肉体関係がある。 [*前][次#] |