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鳩様より


*鳩様より頂きました!神話パロでカムイ(ミドガルドオルム)×アルギュロス(ガルーダ)×アスベル(フェンリル)



カムイは淫らに嗤った。
甘く食んだ首筋。
頬を伝い落ちる汗を二つに割れた舌先が舐め取り、朱色に染まった耳朶を甘噛みした。

「んぁ」

喉を引き攣らせたアルギュロスはじわじわと精神を蝕む快楽に心を折られぬようにするだけで必死だった。
カムイの舌が剥き出しになった胸の上を蛞蝓のごとき速度で這い回る。
胸筋の緩やかな隆起を楽しむだけでは飽き足らず、薄紅に染まった乳頭へ割れた舌先を絡めた。

「―――――っ!!!」

粘る水音と手足をばたつかせる音だけが密室に響いている。
くすんだ金髪に指を挿し込み、がむしゃらに引いてみても我関せず、とばかりに今度は乳頭に齧り付いた。
背筋を駆け抜ける快楽の強さのあまり、思わず喘ぎ声を洩らしかけた唇に力を入れる。
素直に声を洩らすのは悔しくて、固く目を瞑った。
顎や頬を擽る金髪が煩わしい。
乳頭を啜る淫らな音に気が可笑しくなりそうだ。
ただ、唇を噛み、耐える。
傷一つ無い、けれど節くれた指が戯れに下半身へと伸びた。

「っやめ!」

思わず口を開いた瞬間、指を捩じ込まれえずきそうになる。
侵入してきた指が好き勝手動き回り、奥へ逃げようとした舌を捕らえて、外へと引き摺り出して遊んでいる。
下半身に伸びた手は、舌に気を取られている内に服の中へと入り込んでいた。

節くれた指が下の毛を掻き分けるように撫で、時折指先が悪戯に竿を掠める。
全身から汗をかき、目には大粒の涙を浮かべ嗚咽を洩らしている。

「ぐ、ふ…ふぁ」

下半身から齎される鈍い快楽に少し、本当に少しだけ心が揺らいだ。
もっとちゃんと触って欲しい。
戯れのようなむず痒い快楽なんて要らない。
自ら指を奥まで咥え込み、水音をわざと立てながら指に舌を絡めた。

腰を僅かに浮かせ、指先へ竿を思いっ切り擦り付ける。
此方があからさまに反応を変えたのだから、カムイも多少は動揺するかと思いきや、胡散臭い笑みを浮かべて竿を握り、唇の端を舐めると耳朶に唇を押し当てて、「厭らしい体をお持ちのようで」と愉快そうに囁いてきた。

なんて屈辱だ。

それでも口から指を引き抜かれたと同時に、「ちゃんと…さわってぇ」と舌足らずに洩らした声を確りと拾ってくれたようで、竿を緩く扱いていた手が、急に早く扱き始めた。

「あ、あ、あ、…あぁあぁあぁああ」

鈴口を爪で深々と抉られ、大きく双眸を見開く。
突然、与えられた快楽はまるで拷問のようでアルギュロスの中に僅かに残った理性を焼いてしまった。

「手がべちゃべちゃになってしまいました。…ねぇアル、どうします?このまま達しますか、それとも…嫌でしたらここで止めてしまいましょうか?」

薄い唇から見え隠れする紅い舌に背筋がざわつく。
アルギュロスの四肢から彩衣を取り払うと、張り詰め、そそり立った男根に指を這わせた。
焦らすように動く指が、裏筋を根元から撫で上げる。
括れを引っ掻くとカムイは薄い唇を尖端に押し付け、小さな音を立ててまた胡散臭い笑みを浮かべて此方を一瞥してきた。

ああ、早く答えろ、と言う事か。
膝裏を大きな両手に確りと掴まれ、足を閉じる事も出来ない。
それ所か、存分にそそり立った自身の男根を見てみろとでも言いたげに腰の下に膝を射し込んでさえいた。

もう諦めよう。
紅い舌が括れを舐める度に軽く走る脳髄の痺れに、到頭観念して唇を震わせた。
カムイの髪を引き、無理矢理口付ける。

「も…イかせて、カムイさんっ」

蕩けた自分の声が一等煩わしい。
懇願が通じたのかどうか分からないが、胡散臭い笑みを引っ込めると男根を喉の奥深くまで咥え込み、激しく啜り上げた。
足を大きく開かせ、忙しなく頭を上下させる。
鈴口から絶えず先走りが溢れている。
自分は今、カムイの愛撫に感じているのだ。
思考は蕩け、使った事の無い後ろの方まで浅ましく疼き始めていた。

「ひ、あ。イク、だめ、や…カム、イさんっくちは、なしてぇ!!」

じゅるじゅると先走りを啜るカムイは男根から口を離してくれなかった。
爪先に力を込め、シーツを力一杯握り締めて射精を耐えようとしても、鈴口へ犬歯を立てられた瞬間、目の前で火花が派手に散った。

「やぁっぼく、でちゃ…っ!!」

抵抗虚しくカムイの口の中へ精を放ってしまう。
吐精した倦怠感でベッドに手足を投げ出すと、カムイは唇を舐め、愛しそうに目元を緩めて自身の指に今しがた吐き出した精を絡め始めた。
ぐじゅぐじゅと音を鳴らし、三本の指が瞬く間に白く染まっていく。
指を舐める姿を見ていただけで、下半身に再び熱が集まっていくのを感じて顔から煙が昇りそうだ。

「カムイ、さん?」

「慣らさないと困るのは貴方ですよ」

にぃと笑ったカムイに脳天へ電流が走った気がした。
ぞわぞわと走る痺れ。
一度だって使った事の無い場所が早く早くと疼いて仕方無い。
指が菊座に添えられた瞬間、思わず固く目を閉じてしまった。

「指を入れる前に体制を変えましょうか」

「――――っ?」

上体を起こされ、カムイに後ろから抱え込まれる。
腰に硬い何かが触れている気がしたが、それ以上に大きく開かされた足を閉じたくて仕方無かった。

カムイの前髪が鎖骨を悪戯に擽る。
絡められた足のせいで足を閉じる事も出来ず、自由になった二本の手は好き勝手乳頭を弄って更に追い詰めてきた。

「折角なんですし、彼の中で達したいでしょ?君にはうんっと気持ち良くなってもらいたいのですよ」

二つに割れた舌先が密室の片隅を指した。
白銀の鎖に繋がれた仔狼。
大きな双眸はずっとアルギュロスの淫らな姿を見せられていたのだ。

薄く開いた唇から垂れる唾液と上気した頬。
性欲に濡れた双眸。
そして白い首筋に空いた二つの穴に息を飲む。
蛇の毒に犯されている。

騎士の様に気高く清い仔狼、アスベルの精神は肉欲の虜と成り果てていた。

一つ響いたフィンガースナップ。
カムイがアスベルを戒めていた鎖の封を解いた様だ。

四つん這いのままベッドへ近付いてくるアスベルに、アルギュロスは目眩すら覚えた。

「あ、うう」

「アス、ベル?」

動揺を隠せなかった。
蕩けた表情の中に見え隠れする雄の匂い。
釣られる様に自分の中の肉欲も引き摺り出されていく。

後ろから伸びるカムイの手がアスベルの頭を撫でた。
アスベルはザラ付く舌でカムイの指を舐め、仔犬の様に吸い付く。
目の前で繰り広げられる淫らな姿に男根は更に張り詰めていった。

「随分と苦しそうですね」

「っ」

「もう少し素直におなりなさいな」

厚い舌が首筋を這い、鎖骨の窪みへと下がっていく。
アスベルの頭の上の大きな三角耳が震えていた。
カムイから出された無言の待てを律儀に守っているらしい。

健気なその姿に胸が熱くなる。
そんな気持ちの変化を感じ取ったのか、カムイはほくそ笑んだ。

「そろそろ彼も我慢の限界でしょう。それに、俺も…」

尻の谷間に押し付けられた硬い何かに心臓が高鳴った。
欲しい。
奥歯を噛み締め、羞恥心に耐えながら、シーツを掴んでいた手を離す。
大人しく抱き締められていたアスベルは、一体いつから挿れられていたのか太い玩具を自ら引き抜き、アルギュロスの腹を跨いだ。

「ある、あるぅ」

気高い魔狼の仔が尾を振り乱し、獣特有の肉厚の舌から唾液を垂れ流してアルギュロスの名前を呼び続けている。
滾る男根を菊座に添え、男根をゆっくりと菊座に飲み込ませていく。

「ぁぐっ」

「あ、あるぅー、あ、ああ、あーある、あるぅっ」

舌足らずに名前を呼び、腰を振る姿にアルギュロスは息を飲んだ。
少年の淫らに蕩け切ったこんな表情、見た事無かった。
そうして呆けていると菊座にねっとりとした感覚が伝わってきて、大きく肩を震わせる。
カムイが指でなく白濁をまみれさせた尾を菊座に挿し込んできたのだ。
先は細いが次第に太くなっていく尾は、アルギュロスを淫らに喘がせた。

「あ、あ、あ」

「う〜、あぅ…あるぅ、んぅ〜」

腹の上で踊るアスベルと、無遠慮に菊座を解きほぐしていく尾。
あまりの快楽にアスベルの中へ精を吐き出そうとすると、それを察したのかカムイの手が根元を強く抑えてしまう。

「ど、してぇ!?」

「まだダメ、で御座います」

人の悪い笑みを浮かべ、菊座を蹂躙する尾の抜き差しを早く、強くしていく。
肉欲のままに動く二人に挟まれ、アルギュロスは訳が分からなくなっていた。

カムイに犯される事に恐怖していた筈なのに、今はカムイの愛撫が欲しくて堪らない。
毒に犯されたアスベルが心配で、気の毒で仕方ないのに、もっと早く腰を上下に振ってもらいたい。

カムイは本来、翼がある肩甲骨へ甘噛みを施しながら思った。
やっと堕ちたか、と。
先の割れた舌で乳頭を舐め回しながら、尾を焦らすようにゆっくりと引き抜いていく。

「あ、だめぇ…っ」

「すぐに別の物を入れて差し上げますよ」

アルギュロスは気付いていないようだ。
カムイがもう足を拘束していないという事を。

アスベルに負けず劣らずの舌足らずな甘え声に、カムイは今にも爆でてしまいそうな男根をアルギュロスの菊座に喰わせていく。

ぐずぐずに熟れた菊座は美味そうに男根を食み、肉壁は獲物を締め付けて離そうとしない。
確りと根元まで咥え込んだ菊座に、カムイは目を細めて微笑んだ。

「あ、あーっある、あるぅ」

「ひ、ああ…うごかないで、アスベ、ルっふあぁっ…んぁ」

「いい眺めですよ…本当に」

舌舐め摺りをしたカムイはアスベルの腰に尾を巻き付けると、一気に笠の辺りまで引き抜く。
中に埋まっていた物を無理矢理引き抜かれて、アスベルは双眸を大きく見開いて嫌々、と首と髪を振り乱した。









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