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鳩様より


*鳩様が企画されていたフリリクへのリクエストその二。竜カムイ様×竜騎士アルギュロス。



ザラリとした舌が太股を舐め上げる。
硬い棘の生えた舌が太股を上下する度に、口から洩れ出てしまいそうになる声をどうにか押し殺して固く目を瞑った。
竜を使役し、王に仕える身でありながら唯一犯してしまった過ち。

皇女より与えられた竜。
竜騎士にとって竜は相棒であり家族だ。
誇りと強い絆で結ばれている。

でも僕等を繋ぐ絆は周りよりも強かった、否、強過ぎた。

初めは軽い抱擁。
その内、鼻先へのキスへ変わり。
次いで舌を絡めるようなキスに転じて、最後には体を重ねるようになっていた。
もう戻れない。
そう理解したのは、僕の体が竜と二人きりになると体が熱くざわつくようになったから。

そして、僕の竜がより複雑な言葉を使い、人の姿に擬態するようになってからは僕等の関係はより深い物になっていった。

「――――何を考えているのですか」

「…、なにも」

「本当に?」

「んぁ…本当、だから」

耳に唇を寄せて囁くように聞いてくる竜、カムイについつい声が上擦ってしまう。
僕の竜は思いかけず声もいい。
厭らしい手付きで背中を撫でてくるカムイの手を掴む。
肉欲の虜とはまさに僕の事を言うのだろう。
日常は我が国随一の騎士として名高いらしい僕だが、カムイと二人の時はそうもいかない。
竜の姿だろうが、人の姿だろうがカムイは僕を甘やかすし、僕はカムイを求めてしまう。

勿論、と言うと自惚れに聞こえるかもしれないが、カムイもまた僕を求めてくれた。

「アル、俺の騎士殿。今日はどちらの姿でお相手しましょうか?」

蕩けそうな思考の中で僕はカムイの問いに、「貴方ならどちらでも構わないよ」と答えて血色の悪い唇に噛み付いた。


盲目と言う恋の病


懐で微睡む騎士の唇を舐めた。
竜は満足そうに自慢の翼で騎士のあられもない姿を覆い隠す。
そして騎士が目を覚ますまでその愛らしい寝顔を独占するのだった。





ーーー





リクエストを(強引に)お願いしたところ、こんな素敵な小説を頂きました!第二弾です!

見てください、この甘々な二人を!

第一弾のアルカムといい、思った以上にツボって大変な事になっています!(管理人が)

鳩様、素晴らしいお話をありがとうございました!





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