青春謳歌!
+私立ポケモン学園と『ポケモンラ部』の愉快な部員達(高等部/中等部)
+「昼間に『ポケモンラ部』が出たらしい」
+つまりこの隣の先輩は、
+何を、とは言われなくてもわかる。
+メイには苦手な事がある。
+頼りになる猫達と共にのんびりと過ごす一時。
+授業の一環として、ポケモンに関した科目がある。
+「お前ら、部名を決めるぞ」
+「…行ってくる」
+「君と校内デートをしようと思って」
+自覚させてくれた責任、とってくれよなッ!
+いつものように屋上へと向かおうと売店から出た時。
+彼女に、良い雰囲気をぶち壊した自覚はない。
+曰く、いくらチェレンの頼みでも許す気はない、と。
+「突っ込むところ、そこ?」
+これ、何の嫌がらせだ!
+「なぁ、こんな話を知ってるか?」
+広げた傘に当たる、大粒の雨。
+トウコがニヤリと笑う。
+図書館は広い。
+それは学生達に等しく立ちはだかる学業の壁である。
+「…叱る?」
+同時に思う、捕まったら終わりだと。
+「近いんだけど」
+「鎖!?」
+その金色の眼が、真っ暗な部屋を覗き見る。
+「ビリリダマってあの?」
+「好きだ」
+「つまり、お前…嫉妬、してたのか」
+すっと取り出したボール。
+「俺達もポケモンの言葉、わかったらいいのに」
+「今日は、バレンタインだから…」
+「よりにもよって『イーブイ』を指定するとはな…」
+「赤髪と、長い茶髪の美少女二人が囮となって捕まえた」と。
+皆の雰囲気に、僅かな緊張感が走る。
+「…サザンドラ、行くよ」
+ああ、今日もいい天気だ。
+「というわけで、早く戻ってお菓子パーティでもしようぜ」
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