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濡れる朝


夏の終わりかけのある朝8時のこと。

学校へギリギリ間に合うかどうか焦りながら、私は通勤ラッシュに混ざって電車へ駆け込んだ。

今日が初日の学校生活!
どんなクラスになるんだろう、ちゃんと友達できるかな、と期待と不安を寄せながらハァハァと荒い呼吸を整える。

それよりもちゃんとこの電車で合ってるかな?と心配も。
なんせ今までの中学校は歩きで行けた距離なのに、今日から通う高校は初体験ともいえるほど乗ったことがない電車通学。私は普通にしていながらも内心はドキドキしていた。

そんな時、電車が激しく傾いて体を支えられず私は後ろの人に倒れかかってしまった。


「あ、すみませんっ」


男の割りにはガッシリとした体系ではなかったが、それほど細身という訳でもなく平均並みの人だった。彼に会釈して謝ると、彼もまた笑顔で会釈してきた。
その笑顔に一瞬ドキッとし、きっといい人なんだろうなぁと思いながらまた前に向き直る。

「ふぅ…」

それにしてもなんでこんなに人が多いんだか。まさか、明日からずっとこんな感じ?

肩をガクリと下ろすと同時に自然と溜め息も出た。
そして、また電車が曲がってみんな一斉に傾いた時だった。
スーッとお尻を撫でられた気がした。


「え…?」

ビクッと体を硬直させ、できるだけ周りの人と触れないように間隔を空ける。


勘違いか…

それから何も起こらず、やはり間違いだったとホッと一安心する。

電車はようやく一駅着き、ガーッとドアが開くと同時に人も沢山出て行く。押し潰されそうだったのも少しはマシになったが、そんな余裕も一瞬でなくなりまたドバーッと沢山の人が入ってきてぎゅうぎゅう詰めになり圧迫される。
私の高校はあと二駅。それまで我慢だと言い聞かせて、私はその中で必死に耐えた。


「ッ…!!」


やっぱりこれって…!?

またお尻を撫でられている。触れるか触れないかやんわりとではなく、次はがっしりと上下に動きをつけ撫で回されている。電車の揺れとその激しさは手摺りに掴まらなくてはならないほど。
いきなりのことに声が出なくて恐怖がじわじわと増していく。私はとにかく早く着いてくれと願うばかりだった。


「や、止めて…ください…」


誰も知らないこの中で声を出すのは恥ずかしかった。助けを呼ぶことさえできないでいる。
すると後ろの人は激しい電車の揺れに任せて、体を密着させ耳元に荒い息を吹きかけてきた。


「はぁ、んっはぁ…声も、可愛いですね」

お尻の割れ目に何か熱いものを押し付けてきて、ぎゅうっとそれを挟んでは更に呼吸を乱れさせるその男には憎悪を覚えるが、どこか彼を求めている自分もいた。


「もっと気持ちよくしてあげます」

私が震えているのを面白がっているのかクスっと笑い、そう言う男はスカートを捲り上げ、太股を這うようになぞりパンティの上からお尻からだんだん前へと指を進めていく。

怖くて仕方ないが恥部を撫でられると声が僅かに漏れてしまう。

「ひ、ぃ ぁ…やぁ、あっあっダメッ」

指を求めて腰が揺れてしまう。

「気持ちいいんですか?こんなことされて」


じわじわとパンティが濡れていくのが自分でも分かる。見ず知らずの人に酷いことをされているのに、体が言うことを聞かない。私、どうしちゃったの…?

体の芯が悶々と熱くなり、膣をかき乱してほしいと疼き出す。

そう分かっているかのように男はパンティの横から指を入れてきた。
一撫でしても分かるほどそこはぐっしょりと濡れていた。


「大洪水ですね!ははっヤッベ」

頂きの豆をクリクリと指で回しては摘み、伸ばしては剥いて弄ぶ。

「ん、んん…!あっあああ…ふぁ、やぁんっああっ!!」

淫らな喘ぎも人々の騒がしい雑音によってかき消されていく。周りの人は気付いているんだか分からないが、興味がないらしく誰も気付かないフリをする。ただこの後ろの男だけは私の反応を見て遊んでいる。求めてしまう私も悪いけど、と思うが体は正直でどうしようもない。


「そろそろ、イきそうだね。僕に身を任せてイきな。その変わりこの指くわえながらね」

私のトロトロの恥液がべっとりついた指を下から取り出して口の中へムリヤリ突っ込んでくる。

苦くツンと鼻を犯す独特の匂いに気が変になりそうだったが、それでも男はぐいぐいと舌に擦りつける。
左指に気を取られ、力を抜いている瞬間、男は右手の指を力強く膣の中に挿入してきた。


「ん…ッ!ぁ、ン んんーっ!!」

一気に太い指を二本も入れられ、中はそれだけで窮屈だった。抜いたり入れたりと繰り返しヌップヌップといやらしい水音をわざと立てて男は上から嘲笑う。

だがその男の指に感じてしまっている私は何も逆らえず、されるがまま。汁が溢れかえり、横にズレているパンティにもじんわり染み込むほど痴漢にイかされ腰を振り続けるのであった。






「じゃあまた次会う時もよろしく、秋ちゃん」


私を痴漢した男、それは初めから後ろにいたあの笑顔の素敵な彼だった。
本当にさっきまでの痴漢かと疑ってしまうほどに最後まで爽やかな彼は、二駅目で一緒に電車を出るがそこから一瞬にしていなくなってしまう。


私の名前を知っていて痴漢したあの男は一体誰だったんだろうか。
全く知らない人に全てを見透かされいるようでゾッとする秋であった。




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あきゅろす。
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