短編
4
身体を捻って露になった胸元を隠そうとするが、腕は縛られ、下半身は光秀に跨がれているので思うように身動きが取れずにいる。
それに名無の身体はもう熱に疼いていた。
小さな罪悪感を保とうと必死に自制するが、元々信長の下へなど来たくは無かった…。
唯一の理性の壁はあっさりと砕かれ、身体は既に早く光秀に奥深く触れられる事を望んでしまっている。
「はぁっ……光秀…様、やめて……」
涙を浮かべているのは辛いからではない。
光秀に胸の頂を舐めまわされ与えられた快楽のせいだ。
舌先でチロチロと弄び、時折甘噛みしたり強く吸われたりする。
「やめる?そう言う貴女のこの脚は何ですか?こんなにはしたなく広げて……」
「……!こ、これは、つい……!」
蝋燭の赤い光に照らされ、闇の中白い脚がいつでも男を受け入れられるよう広げられていた。
与えられる刺激に、無意識の内に身体を許してしまっていたのだ。
慌てて脚を閉じようとするも、光秀が名無の片脚に重心を預け、そのままの姿を保たせる。
「つい…なんですか?触って欲しいのですか?」
光秀は胸を弄っていた右手を名無の下腹部へと滑り込ませた。
そのせいで名無の辛うじて下半身だけ隠せていた着物もはだけてしまう。
今や着物は袖を通してあるだけで、衣類としての機能を全く保てていない。
「や……そんな所…」
薬のせいで下半身が疼く。
自然と腰が浮きそうになるのを必死に止める。
だが多少とは言え、同じ薬を口にした光秀ももう止まりそうになかった。
無言のまま、下腹部から名無の茂みへと蛇の様に手を這わす。
「あ、あぁ……」
長い指が周りのひだを調べる様にぐるぐるとなぞる。
それはぬらぬらと湿っており、溢れ出た蜜は尻の方までつたっていた。
指が触れた瞬間、お互いの脳がゾクゾクと揺れた。
光秀は満足そうに微笑み、名無に軽い口付けをして言う。
「随分興奮されているようで…今もっと良くして差し上げますからね」
光秀は名無の耳の中に舌を這わせながら、
彼女の秘部を弄る指を速めた。
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