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短編
4

「湯船の中でも分かるほど濡れているね」

「やだっ!やめ…て!」



長く細い彼の中指が私の中を前後に掻き回す。
徐々に動きは早くなり、跳ねる湯の飛沫が激しくなる。


「んっ…やめてってば!お湯入っちゃう…!!」

「成程、それは大変だね」


激しく動いていた指をピタリと止め、ホッと胸を撫で下ろしたのも束の間。
半兵衛は突然私を抱き上げると浴槽の角に座らせ、両手で私の脚を広げさせると、一気に奥まで指を出し入れした。



「なっ!嫌っ!!」

「へえ、随分と入っていたんだね」


クチャクチャと膣の中で愛液とお湯が混ざり合い、半兵衛の手によって掻き出されていく。

恥ずかしさと快楽と、恐怖と悲しみが胸の奥で渦巻いた。

恥ずかしいけど気持ち良い。
気持ち良いけど恐くて悲しい。

半兵衛は静かに怒ってるように感じる。


言葉に出せない複雑な感情に目の奥がジンと熱くなった。

「…泣いているのかい?」

「……」


涙に気付いた半兵衛が私を見上げて、その手を止めた。


「ごめん」

「ううん。私こそ…ごめん」


私を抱き寄せ、優しく唇を重ねられる。
頭後ろに回された手が、ゆっくりと私の頭を撫でる。




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