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あー毎度のことながらうぜー
オレ達二人に集まる視線
姫には憧れや羨望
オレには非難と嫉妬



「なに、あいつ…自分の顔見たことあんの?」
「いやー紫苑様が汚れる」



などなど
ってな内に教室に到着

ありゃー拓ちゃんもういんじゃん


「よう、ヒロ」



ホストみたいな外見のこいつは蓮見拓斗
オレ達の担任



「おはようございます。蓮見教員」
「可愛くねーなー拓斗って呼べよ」
「結構です」



あーもー構うんじゃねーよ
目立つだろ?



「まっいーや。それよりお前、二限目終わったらオレんとこ来いよ」



めんどくさ…
まあ適当に頷いといてばっくれかな



「わかり」
「ばっくれやがったら単位やらねーからな」
「職権乱用です」
「ばーか。権力ってのは使う為にあるんだよ」



勝ち誇ったようにニヤリと笑う
ちっめんどくせー
英語(選択授業)なんかとんなきゃ良かった
でも英語が一番楽だしなー
一応帰国子女ですから?


はーめんどくさい




しょーがない…とりあえず行くか



「オレも行こうか?」
「良いよ…お前らは女子高生かって言われそうだ」
「はは、どこ行くにも一緒?」






あーめんどくさい
それでなくてもめんどくさいのになんでこんな時に限ってこういう場面に出くわすかな

かけていた眼鏡を外し前髪を顔にかける



「んだお前?」
「なにお前も混ざりてーの?でもお前じゃ萎えちまうよ」
「けがしたくなかったらさっさとどっか行けよ」



ゲラゲラと笑う三人組のがたいの良い男たち



「あ、先生…先生ー!」



出口に立っていたオレは少し先の廊下に呼びかける



「ちっ覚えてろよ」



バタバタとでて行く男たちを見送った

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