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狂鳴
2 #03
 「ただいまぁ。」
「おかえり、優君。もうすぐご飯だから・・・・・」

 母さんが何か行ってた気がしたけど、軽く無視して二階の自分の部屋に直行。ドアを閉めるとポケットからある物を取り出す。そう、さっきの小刀。あの後、結局迷った挙げ句、小刀をポケットに突っ込んで持って帰ってきてしまった。特に名前も書いてないみたいだし…ん〜、コレは交番とかに届けた方がいいのかな…?なんか今日はなんだかんだあって疲れたから考えたくないな……うん、明日にしよう。それがいい。自己解決してとりあえず机の引き出しに小刀をしまって服を着替える。

「優君〜?ご飯食べないの〜〜?」
下から母さんの呼ぶ声。さっき言ってたのはご飯だったか…。
「うーん、今行くー。」

そう言って、もう一度小刀を確認してから引き出しの鍵を閉め、居間へ降りる。

────キィィィイン・・・────

耳鳴りは、いつの間にか止んでいた。

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あきゅろす。
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