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受難1

私の担任は頭がおかしい。

「見つけたぜぇ!」

「げっ…」

毎日毎日私をナチュラルにストーキングする飛段先生はまさに変態の鏡だと思う。何で私がこの人に気に入られたのかはわからないけどクラス替えの日、新たな担任だと紹介された時から気持ち悪い熱視線は感じてた。

しかもずっとニヤニヤしながら此方を見てたと思ったらHR終了後いきなり抱きついてきて体をべたべた触ってくるという(ちゃっかり胸まで触ってやがりました)教育委員会受け渡しイベントが起こりかけた。結局私がその場で制裁を加えたから上には何も言ってないんだけどね。

「ちょ、こっち来ないで下さいよ!」

「何だぁ?照れてんのか?」

「うわぁあ!触んないで!!」

知らない間に腰に手を回され顔が至近距離にある。

やばい…寒気がしてきた。そしてこのままじゃ貞操の危機だわ!

「おい、何やってんだ」

「サソリ先生…!」

「またお前か!毎度毎度邪魔すんじゃねぇ!!」

いやいやいや、それを言うなら毎度毎度私の貞操を危機に晒すあんたはどうなる。間違いなくあんたが一番厄介だからね。

変態の意識がサソリ先生に向いている間に私は腰に回されていた手を振りほどきサソリ先生の背中に隠れる。

「先生!変態に孕まされそうになりました!」

「他に言い方はなかったのか」

「ないです。事実なんで仕方ありません」

「そうか…とりあえず教室に…」

「旦那ぁああ!!!」

私を哀れむ様な目で見つめ頭を撫でてくれるサソリ先生の手がピタリと止まった。しかも若干顔色も悪くなってきたような気がする。

声のする方向に目をやると金髪の長い髪を揺らしながらデイダラ先生が此方に向かって全速力で走ってきているのが見えた。

「旦那!やっと見つけたぞ!うん!」

「こっち来んじゃねぇええ!!!」

少し語弊がありました。此方に向かって来ているのではなく、「サソリ先生」に向かって来ていました。

「おい!ぼけっとすんな!逃げるぞ!」

「イエッサー!!」

奴等の魔の手から逃げ惑う私達に、それを照れ隠しだと勘違いし嬉しそうに追いかけてくる飛段先生とデイダラ先生。

こんな光景が日常化しつつある。私の平穏なスクールライフはいつになったら訪れるのだろう。











あきゅろす。
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