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Reborn★Short
ミライノカタチ
>>ディヒバ。途中重いケド最終的には甘い。標的205ネタバレ注意!




好奇心と期待と不安。



なぁ?


俺達の未来ってどんな?





■ミライノカタチ■□■



ボン―――ッ!!


突然の爆発音と煙。あまりにも予想外な出来事に俺は唖然とするしかなかった。

爆発したのは…







恭弥だ。



いつものように応接室を訪れるとソファーで静かに眠っていた恭弥。それは丸で白雪姫のようで(…なんて思ってしまう俺は女々しいのか?)、とても最凶の不良兼風紀委員長だと恐れられているようには見えやしない。

そんな恭弥の眠りを妨げないよう静かに向かいのソファーに腰を下ろして本を広げる。チラチラと恭弥の寝顔を盗み見しながら、愛しい姫のお目覚めの瞬間を心待ちにしていた。



そんな時間が数分過ぎたときに、起こった、出来事。


鼓膜を直接振動させるような爆発音、眠っていた恭弥を包むようにモクモクと立ち込める煙。唖然とする俺の脳裏に次に響いたのは“恭弥の声”だった。




「…ふぅ、――懐かしいな。」
「恭弥ッ、大丈…夫、か―――?」


恭弥の声がしたのに、俺の知っている恭弥はそこにはいなかった。

「…、やぁ。一緒にいたの。」
「だ…れ、だ?」
「ふふ、久しぶりだね。10年前のディーノ。」


そこにいたのは、俺の知らない恭弥だった。




「き、恭弥…?」
「そうだよ。“25歳”、のね。」

第一印象は勿論のこと、不敵に笑うその表情や態度は恭弥そのもので。信じられない話だが、何故か妙に納得してしまった。

この目の前にいる人が恭弥だ、と納得できても…さすれば俺の目の前で眠っていた恭弥は何処へ行ってしまったのか?今俺の前にいる10年後の恭弥は酷く傷を負っていて、しかもその傷は時間が経った様子もなく生々しかった。酷く嫌な予感がした。

「恭弥は、何処にいるんだ?」
「…可笑しなことを言うね。僕はここにいる。」
「違う!俺の目の前にいた恭弥だっ!」

感情的になってしまった俺は思わず10年後の恭弥に怒鳴ってしまった。10年後の恭弥は表情を変えることなく、ただ俺を静かに見据えているだけだ。そんな彼が、ふと、優しく微笑んだ。


「愛されてるんだね、僕。」

優しく微笑んだ恭弥と恭弥の台詞に、酷く照れたのは俺だった。大人びた恭弥に(というか大人な恭弥に…)感化されて俺は冷静さを取り戻す。

「僕のいた時代に行ったよ。」

僕達の未来を取り戻す為に、僕達の過去を守る為にね。と恭弥は表情を引き締めた。恭弥をこんなにも傷つけた敵がいるであろう戦場に投げ込まれた恭弥。今の俺に何ができる訳でもないが、ただただ恭弥の無事を祈るしかなかった。不安げな顔をしていたのか10年後の恭弥は笑って言った。


「僕は強いから、大丈夫だよ。」

そう言って10年後の恭弥はソファーに寝転がった。恭弥にそう言われると、本当に大丈夫な気がして…俺の肩の力も自然に抜けていった。



少しの沈黙。今、目の前にいる10年後の恭弥を見つめる。恭弥は静かに瞬きを繰り返す。ぼんやり脳に過ぎったことが、思わず言葉になった。






「…俺達の未来って、どんな?」


恭弥は一瞬、視線だけをこちらに向ける。瞬きと同時に天井へと戻った視線。恭弥は少しの間を置いて口を開いた。



「貴方は、それを聞いてどうするの?」

恭弥の質問に、言葉が詰まった。別に、どうするつもりもなければ…どうなることでもないから。ただ―――




未来でも恭弥と一緒にいる、という自信が欲しかったのかも知れない。



そんな俺に恭弥は笑って言った。





「…未来は、変わるんだよ。」
「…へ?」
「だから、未来は貴方達次第だってことだよ。」


恭弥の言葉に、何だか胸が熱くなった。恭弥は疲れたからもう寝る、とだけ言い残して…また応接室を静かな空間へと変えていった。



ただ、俺の胸には不安なんてこれっぽっちも残っておらず、とても清々しい気持ちだった。






*fin*




●ァトガキ●○●

…ふ、不完全燃焼;;
ヂャンプ読んで直ぐさま書きたい!と思い書き始めたお話でしたが…書き終わる頃には纏まり切らず(-_-;)やっぱり勢いだけじゃ駄目デスね。毎回同じ反省してる私メ…

10年バズーカはディノが本を見てる隙に窓から入ってきて恭弥に当たった設定です;;こじつけくさい(^_^;笑)

最後までお付き合い下さりありがとうございました+ヽ(*´∀`*)ノ.゚+。

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あきゅろす。
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