Reborn★Short
はっぴーばーすでぃ とぅ みぃ
>>骸ヒバ。骸誕生日話。
「最高のプレゼントを
ありがとうございます。」
■はっぴーばーすでぃ とぅ みぃ■□■
いつものように応接室のドアを開けば無駄にデコレーションされた部屋が目に飛び込んで来た。部屋を間違えたかと引き返そうとすれば、何処から湧き出たのか六道がまたお出掛けですか?と尋ねてくる。ここは間違いなく応接室らしい。
「ねぇ、何の真似?」
僕のテリトリーに勝手に侵入したかと思えば、侵入だけでは留まらず浸食までもし始めている。問えばキョトンとした表情を見せるそいつ。何当たり前なことを聞いてるんですか?と言わんばかりのその表情に殺意が湧いたことに目を瞑り、六道の話を聞くことにする。
「…知らないんですか?」
今日は僕の誕生日ですよッ!
「…は?」
だから〜、となんとも間の抜けた辻褄の合わない返答を平然と返してくる六道。ムカつく笑顔を浮かべている。イライラする気持ちを抑えて一つずつ疑問を解決していく。(何故か咬み殺そうとは思わなかった。)
「…君の誕生日とこの部屋の状況とどう関係があるのさ?」
「簡単です。恋人である君が僕を祝う為ですよ。」
「…君の恋人になった覚えはないよ。」
「そう堅いことは言わずに…」
「事実しか言ってない。」
「くふ、相変わらずのツンデレですね。」
「いい加減にしないと咬み殺すよ。」
「まぁ僕のHappyBirthdayに免じて許して下さい★」
「君の所為で僕は最悪のBadDayだよ。」
上手いこといいますね!だなんて人を馬鹿にしたような台詞。話す度に募るイライラした気持ちはとうとうピークを超えたみたいだ。
意識よりも先に殴りかかっていたトンファーを握り締めた手。無意識の攻撃。本気を出せば避けれたであろうその攻撃を易々と受けた六道。…頭おかしいんじゃない?(知ってたけど。)
「馬鹿じゃないの。」
「…おや、誉めてるんですか?」
「君と話してるとイライラするよ。」
「僕は癒やされますよ。」
大好きな君と一緒に誕生日は過ごしたかったんです。
そう話す六道の目はどこか淋しそうに見えた。
誕生日にわざわざ僕に会いに来たって?
誕生日にわざわざ悪口を言われに来たって?
誕生日にわざわざ殴られに来たって?
本当…君頭おかしいよ。
「ケーキもあるんですよ!」
雲雀君好きでしょう?ととりだした(何処にあったの、それ?)生クリームと苺のシンプルなバースデーケーキ。チョコのプレートには“誕生日おめでとう”の文字。(流石に“骸クンおめでとう”とは入っていなかった。)君のバースデーケーキなのに、丸で僕の為に用意したような口振り。(“丸で”ではなくて、事実そうなのかも知れないが…。)
「…仕方ないから、祝ってあげるよ。」
何の考えもなしに出た言葉は暫しの沈黙を生んだ。沈黙の後に紅潮した六道の顔。そのとき始めて自分が恥ずかしいことを言った事実に気づいた。釣られて僕の顔もカッと熱くなった。
「ありがとうございます。お優しいんですね。」
「か…勘違いしないで。ケーキの為だよ。」
「くふふ、わかってます。」
六道は優しく笑っていた。
君の誕生日なのに、何だか僕の方がたくさんのプレゼントを貰っている気分だ。
「最高のプレゼントをありがとうございます。」
「…嫌味かい?僕は何も――」
六道はまた柔らかく笑って言った。
君と過ごせることが、
最高のプレゼントです。
*fin*
●ァトガキ●○●
今更ながら…
骸サマ,ォ誕生日おめでとう(☆0ω0从)
もぅ10日以上過ぎてるケド…愛さえあれば…何とかなるさ……まだ6月だしね。(自分に言い聞かせてみる。)
ギャグっポくしよぅと思ってたンデスが…何か甘々になってしまった;;
ちょっと残念。ワラ。
とりぁぇず骸サマおめでとう★
↓下らないおまけ↓
「自分のバースデーケーキを自分で買いに行ったの?」
「愚問ですね。他に誰が買ってきてくれるんです?」
「眼鏡と子犬がいるじゃない。」
「千種は僕の為にそんな面倒なことはしてくれませんし、犬は根本的に一人で果たしておつかいにいけるのかどうか…」
「…そう。(案外君達薄情な関係なんだね。)」
「くふふ、それが何か?」
「…流石の(自分大好きな)君でもプレートに自分の名前は入れて貰わなかったんだね。」
「え?あぁ、それ予約しないと名前入れてもらえなかったんですよ。」
「……」
「日本はケチケチしたお店が多いですね。」
「………」
「…?どうかされましたか?」
「…自分で自分のケーキに名前入れてもらうつもりだったの?」
「えぇ、勿論!」
「…可哀想な人。」
「何です、その目…」
おわれ。
むっくは恭弥とおんなじぐらい自分を愛していればいい!と言う話。
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