生き物達
この世界の生物は三種類に分けられる。
「抗体者」と「感染者」と「半感染者」である。
病気か遺伝か、はたまた科学では解明出来ない呪いの類か、この世界に住む生き物は必ず出生から二年後に変化を迎える。
「抗体者」・・変化が起こらなかった生物。人間及び人間に害をなさない生物は1-体、害をなすが抗体者の生物は2-体以下。
「感染者」・・変化に負けて理性を失い原型の生物とはかけ離れた姿となった者。3-体以上。
「半感染者」・・変化はしたが理性を保っている者、完全な変化まで行かず原型の五割を保てている者。3-体以上。
出生後二年経って無い者を「未分化」「感染予備群」などと呼ばれる。
生き物達はその危険度に合わせて位が位置付けされている。
人間、もしくは人間に害をなさない類の生物は1(モノ)-体。
抗体者であるが人間に害を為す恐れがある生物は2(ジ)-体。
危険度は低くても感染者・半感染者は3(トリ)-体以上である。ちなみに抗体者であっても非常に危険である場合には3-体と呼ばれる。
最高は10(デカ)-体。未だに8(オクト)-体以上は見つかってはいない。
危険度を測っているのは各国を渡りあるく危険生物観測隊。彼らは日々未知なる感染者を見つけては生態を調べ世に伝えている。
しかし感染者であるならば人の感染者もまた観測対象になる為非人道的だと非難する声もある。
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