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inzm&GO
夏空と恋模様。(風丸)


梅雨が明けて、一気に気温が高くなる。女の子としては色々辛い季節。


もう、夏なんだ。


そんなことを考えながら、サッカー部が練習しているグラウンドの側でドリンクの準備。
暑い中の力仕事はきついけど、頑張って練習してるみんなのためだ。それがマネージャーの仕事。


「…ふぅ、」


一通り準備が済んで、一息つく。暑さで顔がかなり火照っていた。

…みんな、熱中症とか大丈夫なのかな?


「みんな、休憩よーっ!」


なんて考えていると秋ちゃんの声。みんなが戻ってくる。
ドリンクは春奈ちゃんが渡してたから私はタオルを渡していくことにした。


「お疲れ様です、風丸くん」
「ああ…ありがとう、椿」


風丸くんは受け取ったタオルを首にかけると持っていたドリンクを一気飲みせんばかりの勢いで飲んでいく。

綺麗だなぁ…、なんて思いながらその様子を見ていたらきょとんとしたような表情で私を見る風丸くん。


「…椿、顔赤くないか?」
「えっ?」


今度は私がきょとんとする番だった。そんな私に構わず手を伸ばす風丸くん。
女の子みたいに綺麗な手が、私の顔に近付く。




ぴとっ




「ひゃっ…、」
「すまない、冷たかったか?」


直前までドリンクを持っていた彼の手は冷たかった。少し驚いたけど、驚きが覚めてくると火照っていた私の頬にはちょうどよく感じられた。
…ただ、彼のその行動のせいで余計に火照った気もするけど。

なんだか恥ずかしくなってきて俯いた。ちら、と風丸くんを見ると彼も目を逸らしている。


「ふふっ…、」
「な…椿!?」


…なんだかおかしくなってきて、私は笑ってしまった。


何笑ってるんだ、と咎めるように風丸くんが言ってきたけども、結局は彼も一緒になって笑った。





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夏じゃないのに夏な空見てたら風丸くん書きたくなったけど不完全燃焼オワタ\(^o^)/


2011.6.30
鈴野 椿姫

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