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だらける P



「………。ここ、俺の家なんだけど」
バイトから帰ってくるなり脱力した。部屋の明かりが付いていたからレイが来てるんだ!と弾む気持ちで部屋を開けると、レイと、みんながいた。

「約束していたらしいな。」
みかんをせっせと剥きながらぼそりとレイが呟く。
「約束…?」
「みんなそう言った。」
だから家に上げたぞ。とみかんから目を離すことなく言ってのけた

約束なんか、してないし。
ルナはおっさんみたいにこたつで横になってテレビを見てる。
「あぁ、レイ。ごめんねー、あれ嘘。」
テレビから目を離すことなく手をひらひらと振って
「ついでにシンおかえりー。邪魔してるわよ」
実にあっけらかんと言い放ったルナに、レイはやっとみかんを剥く手を止めて
「…嘘はよくない」
それだけ言ってみかん剥きを再開した。

ルナの反対側で携帯ゲームに勤しむのはヴィーノ。
「シンとモンハンしようと思って。」
帰ってくるの待たしてもらってたんだ、えへへ、と笑うのに渇いた笑いで返し、次にレイの向かいに座るヨウランへと目を向けた。
「暇だったから、」
あはは、俺もモンハン持ってきたと笑うヨウランにも、もう何も言う気が起きない。

なんでレイが来てくれた日に限ってみんなが揃って遊びに来るんだ。
なんだか作為的な何かを感じなくもないが、なにを言っても無駄な気がして肩を落とすだけに止めた。もうこうなったら諦めが肝心なのである。

こたつの4辺に1人で既に飽和状態のそれに、迷わずレイの元へと向かう。
小さなこたつだ。並んで座ることができないため、レイの後ろから足を入れる。ちょうどレイを足の間に収めるようなかんじで、
いつもなら離れろって言われそうだけど、この飽和状態にレイも目を瞑ったみたいだ。

モンハンしよー、というヴィーノに、あとで。と返してレイに寄りかかる。
すっとみかんを肩ごしに差し出されて、口を開いたら放りこまれた。あぁ、甘くておいしい。きっとレイに食べさしてもらったからだな、うん。幸せ。

時刻は9時を回ったところ。こいつらは一体いつまで居座るつもりだとか思ったけど、これだけ密着しても何も言わないレイがいるのもこいつらのおかげだから黙っておくことにした

(…さすがに泊まりは勘弁だけどな。)





脱力系text
萌えるのは私だけかもしれない

レイはみかんの白い皮も剥いてたらいいんじゃないかな?(´・ω・`)






あきゅろす。
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