無限地獄



「なあ、セックスで死ぬのって苦しいかな?気持ちいいかな?」

セックスの最中に突然そんなことを聞かれた。頭ん中真っ白になってるのにそんなこと聞かれても分かるはずがない。俺は喘ぐことしかできなかった。

「やっぱり苦しいのかな〜。死ぬんだもんな〜。……試してみようか」

激しいピストンを繰り返しながら独り言のように話している。
えーと、つまり俺はこれから犯し殺されるってことなのか?
そんなことをぼーっとしながら喘いでいるうちに山下は媚薬を服用したようだ。器用なものだな。
即効性のものらしく、さっきよりも激しく動いている。ぺニスも少し大きくなったようだ。

「やっ、やああああ!!!あっ、…あ、ア、ア!」

山下は昔から気になったことは自分で調べなければ気がすまない性格で、結果が出るまで没頭してしまう癖がある。いつだったか、アナルにコーラを入れられたり何リットルもの水を入れられたこともあった。
何度も別れようと考えたが出来なかった。今気づいたが俺は山下に依存してるんじゃないだろうか。
多分、今回は死ぬまでやめないだろう。山下はそういう奴だ。

「ア゙ッ!ひぃ、あ!ああ゙あ゙!!!」

山下の6回目の射精。
動きが衰えることのないセックスに、流石に体力がもたなくなってきた。声は枯れて出なくなってきてるし、足はガクガク震えて身体を支えることは出来ないだろう。

「や、まし、たぁ…っ……もっ、…やめ………っぅ…くっ……」

最初からやめないと分かっていたことだが言わずにはいられない。

「やましっ……はあっ!ん゙っ、や゙ら゙あ゙ああ゙ああ゙っ」

どんなに泣き喚こうが抵抗しようが無駄だった。山下は俺を観察しながら淡々と腰を振る。
じんじんと痛かったアナルの感覚はもうあまりない。意識も保つのが精一杯になった。乳首には洗濯挟みをつけられ、ぺニスは軽くしごかれている。

「………っ………………ん……………っ…………」

何度目かわからなくなった山下の射精。腹ん中が山下の精液で溢れ、締まりのほとんどなくなったアナルから零れ落ちている。ぺニスからは透明な精液のようなものが、壊れたように止めどなく流れていた。
浅い呼吸を繰り返していて、とても苦しい。意識が朦朧として山下がよく見えない。もう動く力もない。
意識を失う度に頬を張られたりして現実に戻された。だいぶ前から快楽を通り越してただの苦痛になったそれから早く解放されたかったのに。

それから多分、少しして、焦点の合わない視界がどんどん狭くなり始めて呼吸がほとんど出来なくなった。繋がったまま、ぴくぴくと身体が痙攣してる。
俺は、ようやく死ぬのか。
ようやく解放されるのか。


苦しい。

苦しい苦しい苦゙じい゙
あ゙あああああ゙ああああああ゙ああああ゙ああああアア゙ア゙ア゙アアアアア゙ア゙ア

それしか考えられなくなり、目の前は真っ暗になった。







山下は、俺が死んでも、気がすむまでセックスしてくれているだろうか。

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