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別に嫌いなのではない(黒子)





「おはようございますハルカさん」

「うん、おはよう黒子。名前呼びは止めてもらえるかな」

「またまたーそんな事言っちゃってー、どれだけツンデレなんですか?ホントは嬉しいくせにー」

「またまたーそんな事言っちゃってー、そろそろ気付いてよ私が本気で嫌がってる事に」

「まったまたぁー」



「(またやってる…)」

周りから飛んでくる視線に、哀れみが感じられる。
て言うかそれしか感じないんですけど。

影が薄い薄いと言われるって言うか言っている黒子テツヤだが、私の中では確実に濃い人間としてカウントを取られている。最初は大人しくて知的で確かにちょっと影が薄いだけのクラスメイトだったのに、何が起きたのかこの豹変ぶり。いや、もう慣れた。この良く判らない押せ押せには。

チャイムが鳴って、黒子テツヤと暫しのお別れ。どうして朝の数分だけでこんなに疲れるんだろうなんて素朴な疑問とはもう大親友だ。なんか、ここにあって当たり前ーみたいな。

幸いアイツと私では席が遠い。かと言って安心出来ないけど。授業中の視線とかラブコールとか、確実に避けてしまわなくては後々大変だったりする。これももう慣れたけど。



「おい黒子」

「何ですか火神くん?」

「お前あんまりしつこいとホント嫌われるぞ」

「やだなー火神くん。何言ってんですか。僕と話してる時程幸せそうなハルカさん見た事無いですよ」

「…黒子、それジイシキカジョウってのじゃねェか?」

「とんでもない。火神くん、ハルカさんみたいな人の事をツンデレって言うんです」

「ツンデレ?」

「そう、ツンデレ。日頃から素直じゃないのに好きな人の前だと更に素直じゃなかったりするけどたまにデレッとする人の事で…」


「黒子テツヤくん私がいつデレッとしましたか」

「え?そりゃしょっちゅう、主に夜の―…」

「有りもしない事をしれっと言うのはやめようか」

「僕はただ事実を…」

「その口むしり取ってやろうか」

「喜んで」

「わぁーん火神ん、そいつ気持ち悪いよー」

「え、は?」

「何で火神くんに話を振ったんですか!?ちょ、教えなさい!!」

「火神んなら助けてくれそうだからだよ」

「………わり、俺自信ねぇ。てか無理」

「ええー!?助けてよ火神んっ」

「無理、ホント無理。だってコイツ」


今スゲェ顔してんもん、と火神んはひきつった笑顔で言った。


別に嫌いなのではない


気持ち悪いだけです









―――――――――

終わり方よくわからん\(^^)/
かわいそうな料理上手な火神ん




まえつぎ

あきゅろす。
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