Berry Berry Chocolate
「骸の目ってさ、やっぱり綺麗だよね、」
人の顔をなにじぃ、と見つめているのかと思っていると、いきなりひょんな事をぽろりと落とす。
目のことは散々言われてきたがどれも全て、キモチガワルイ、ノロワレテル、チノヨウダ、等だった。
自ら望んでこうなったのではない─幼かった自分は常に思っていた
「‥初めてそう言われました。大抵気持ち悪がられるんですよ。」
「みんな何でわかんないんだろう。本当にキレーな目なのに。俺、骸の目好き。骸。お前は自分の目のことを闇と血の色だと思っているだろう?でも、俺は違うと思う。きらきらと輝くサファイアとルビーの目。骸しか持つことができない、この世でたった一つの宝石。」
まるで大切な物に触れるかのように骸の頬を両手で優しく包み、互いの息がかかるぐらいの近さで目を見ながら綱吉は言った。
綱吉の琥珀色の目と骸の色違いの目がぶつかり合う。
そして、どちらともなくキスをした。
甘く、甘く、長い、長い、とろけるようなキス
ようやく離れたとき、細い銀糸がまだ二人を繋いでいた。
「ところで綱吉君、」
銀糸がゆっくりと切れた後、骸は綱吉に問う。
「好きなのは僕の『目』だけなのですか?」
「わかりきったこと聞くなよ、骸。」
俺はオマエのすべてが好き───
綱吉は骸の首に手をまわし、またキスをする。
これから始まる長い夜に、2人は溶けていった
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1827hitキリリク
甘めなムクツナ
1ヶ月以上お待たせしました;
自分なりには甘で書いたつもりです。
あとタイトルあんまり関係ないです。描いてる途中、そういやチョコとラズベリーとブルーベリーは結構美味かったという記憶と、骸とツナの目に当ててみただけです;;
琴音様のみお持ち帰り可
20091103
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