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火計、そののち、戦場、あかいろ


胸が、熱い。
それはまるで燃え盛る火のように、焼け焦げてしまいそうなほど強く、








きらきらと輝くような美しい赤。

その色で戦場を彩ればいい。




醜い邪念を、儚い命を、その全てが覆い尽くして、私の瞳から隠してくれるから、私はあの方の元へ変わらず戻れるのです。




だから、さあ、この血生臭い戦場に火をつけましょう。

亡骸も、憎しみも、共に燃え尽きたら。

そのときにはまた笑えるのです。








「…火計に取りかかりましょうか」





そして戦場が私色に燃ゆる。










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