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彼の言い訳
※ルクガイ前提の触手ガイ

目の前の光景に肺も喉も焼けつくような激しさでルークは叫ぶ。名を。
もがけばもがくほど拘束はきつくなるが、痛みなど微塵も感じずにいた。
軋む身体の痛みよりも、心が傷つき悲鳴をあげている。
叫ぶ、叫ぶ。今度は、拘束している「モノ」に。
やめろ、やめろ、離せ、殺してやる、これ以上何かしたらお前らを焼き尽くす、だから、や、やめてくれ、たのむから!!そいつを傷つけないでくれ!
その声を聞いた者は魂を揺さぶられる程の悲しい慟哭であった。
だがここは森の奥深く。少年の声は木々に吸い込まれるだけであった。
「モノ」にそもそも聴覚はない。
仮に備わっていたとしても少年の悲痛な叫びなど気にとめることなく、捕らえた獲物をいたぶることに専念していたであろう。
いま、まさに「モノ」が行っているように。


ルークの目の前には、同じように「モノ」に拘束されている恋人がいる。
だが、ルークと違いガイはシャツのボタンは弾き飛ばされ、腕に申し訳程度に通されている状態で、綺麗に割れた腹筋や、しなやかな筋肉のついた胸を晒している。
器用に下着ごと脱がされたタイツは、草むらのうえにブーツとともに転がされている。
両腕はそれぞれ拘束され、両足は大きく割り開かれている。
「モノ」はまるで巨大なイソギンチャクのようであった。うねうねと動く触手はその巨大さに比例して太く大きい。
触手はまずはルークを拘束した。
身体にぎゅうぎゅう巻きつかれ身動きが取れなくなったルークを助けるため、剣をぬき斬りかかろうとしたガイの腕を別の触手が捕らえた。
別のイソギンチャクもどきの触手であった。
ルークをとらえているものよりも、幾分か身体が大きく、触手も太く力強くあった。
ギリギリと絞めつけられ、ガイは剣を掴んでいることができずに足元に落とす。
それを合図のように、一斉に触手はガイを嬲り始めた。
全裸にちかい状態にすると、抵抗するガイの口に太い触手が捩じ込まれる。
口いっぱいに咥え込まされた触手に歯を立てる事すら出来ずにいる。
浅い律動を繰り返し、そのたびにネチャネチャと音をたて粘液がガイの唇や顎を汚していく。
ガイの顔色は蒼白となり、青い瞳に怯えの色が濃く差している。
口内を嬲っていた触手の根元がボコリと瘤のような形に膨らむ。それはまるでパイプを通るかの如く、ゆっくりと昇っていく。
ガイの口から外れると、口を閉じる暇も与えずに、先端に到達した瘤が一層膨らむと同時に透明の粘液をビシャリと大量に吐き出した。
ガイの顔に、そして閉じられなかった口内に、その粘液は降り注いだ。
生暖かく、そしてねっとりとし、何よりも生臭いそれを吐き出そうとするガイの口をまた触手が封じる。閉じることが出来ず、溜まった唾液を粘液と共に嚥下する。
喉仏が動くと、役目は終わったとばかりにちゅっぽっと音を立ててガイの口から触手は出て行く。
「かっ、ハッ…ル、ルーク」
弱々しく自分の名を呼ぶ恋人に、ルークは「ガイ、待ってろ、助けるから」と叫ぶ。
それが適わない事など、ルークもガイもわかっている。
無力さにギリギリと痛いほど奥歯をかみしめ、拘束を振り払おうと暴れるルークを嘲笑うかのごとく触手は動く。
ガイの身体は持ち上げられ、両足を大きく左右に開かれ秘部をルークの目線に合わせて晒す。
まさか、とルークもガイも触手の行動の意図を悟り戦慄する。
幾分か細めの触手がガイの性器に纏わり付くと、粘液を大量にだしながら、ヌチュヌチュと器用に扱き始める。
「やめ、ろ!!はな、せ」
萎えたままの性器に構うこと無く、触手は機械的に上下運動を繰り返す。
変化は急に訪れる。
びくっといきなりガイの身体が痙攣をしたのだ。
足の爪先を曲げて、喉を仰け反らせて、全身が不規則な痙攣を繰り返す。
それが何を意味するのかをルークは知っている。そう、よく知っている。
先程までくたりとしていたはずの性器は硬く勃ちあがり、そこから精液をまき散らしている。
長い射精の後も、それは萎えること無く硬さを保ったままだ。
「ちがっ、こ、れは…、ちがっ」
青い瞳が大きく揺らぎながら、ガイは首を左右に力なく振る。
蒼白だったはずの顔は、紅潮している。露出している肌もほんのりと桜色に染まっている。
たまった涙が一筋溢れると、続くように後から後から溢れでてくる。
「ちがう、ちがっ」
ルークに釈明しようと開いた口は、叱られるのを恐れる子供のように同じ言葉しか繰り返せないでいる。
あさましいと思われたくない、嫌われたくない、ガイの中で思いが膨れ上がり、言葉に出来ずにいる。
そのガイの想いはルークには痛いほどわかっている。
音を立てるほどに歯をかみしめる。

そんな二人を気にかけることもなく、触手は淡々と次の行為へを進んでいく。
先ほど、ガイの口腔を陵辱した触手がまた瘤を先端に溜めると、窄まりに向かってビチャリと粘液を吐き出す。
すかさず小ぶりの触手が粘液を中に送り込もうと、窄まりに一斉に群がる。
「やめっ、ヒッ」
怯えるガイが身体をすくめるが、にゅるりといくつかの触手が侵入を果たすと、意思に反して小さな甘い声が漏れる。
「んっ、」
流し込まれた粘液が胃の中で熱くなると同時に、身体がどうしようもなく疼き、一気に快楽の絶頂へと高まった。
そしていま、敏感な粘膜に摂取させるように粘液が触手により運び込まれると、ジクジクと焦燥感が思考を鈍らせる。
もっと、ちがうので、小さくうごめく、ちがう、もっと大きくて太くて硬くて、びくびくと脈打つもので。
快楽に攫われそうになったガイの思考をルークの声が留まらせる。
「ガイ!」
悲痛な声に、ガイはゆっくりと顔を上げてルークを見る。
「ルー…」
痛々しいほどに悲痛な表情のルークに、ガイは、大丈夫だから、と伝えようとする。
だが、わななく唇がうまく言葉を紡げずにいる。
その時、前触れもなく、不意に熱く太い楔が体内を貫いた。

「――――――――――――」


その声に、森の木に止まっていた鳥たちが一斉に羽ばたいた。
絶叫。
それはどちらの口から漏れたものなのかも定かではない。
ルークは声が出なくなるまで叫び続けた。狂乱の表情で。
殺す殺す、お前ら殺す。
背骨が軋む音をたて、肋骨が折れるほどにきつく拘束されていたが、痛みなど感じはしなかった。
ガイの全身は力なく、くたりとしている。
顔には涙がいくつもいくつも筋をつくっている。
苦しげに浅い息を吐きながら、小さな小さな声で「る…く、、だいじょ、だか…ら」と繰り返す。
ガイに差し込まれた禍々しい程の太さの触手は、律動がどんどん激しく早まっていく。
それは射精が近いことを意味している。
ガイの性器は意思とは裏腹にずっと絶頂のままで、溢れる精液が色をなくしているのに、まだ勃ちあがったままであった。
もう目を開くことさえ出来ずに、ゆるく半分閉じられたままの青い瞳の光が小さくなっていくようで、ルークは恐怖する。
ガイの名を呼ぼうにも、もうルークの喉はかれはて、声など届きはしない。
極太の触手の根元から、先ほどと同じように瘤がぼこりと膨らむと、どんどんせり上がっていく。
汚される。ガイの心と身体の奥深くまで汚される、こいつらに。

野営なんてするんじゃなかった。
ガイがこんな目に合うのなら、森になんて入るんじゃなかった。



「という事で、俺は野営には反対。ガイに何かあったら大変だろ」
強硬に野営を反対するルークに訳を尋ねてみれば、最悪の斜め上を行く理由にジェイドは呆れのため息をこぼす事さえ忘れる。
「第一、俺はこの夢見て、PTA?TPO?なんかそれになってんだ。だから絶対野営反対。移動手段ならアルビオールあるしさ」
それを言うならPTSDです。PTSDという言葉すら知らないのに、三流以下の稚拙なポルノ話ならすらすら言葉が出てくる事がなによりも嘆かわしい。
第一そんな下劣で俗悪な夢話を聞かされたこちらのほうがPTSDになりそうですが。と言いたいのをジェイドはぐっと堪える。
「大丈夫だからな、ガイ。ガイをあんな目には絶対合わせないからな」
ルークの強硬な反対理由を、ふむふむと最初は真面目に耳を傾けていたガイは途中から顔を赤くしたり青くしたり、最後は立ったまま意識を失っていた。
返事も返さないことに何一つ疑問をもたないルークは、ガイの身体を離さないとばかりにぎゅっと抱きしめる。
バカップルの相手をする時間が勿体無いですね、とさっさと気持ちを切り替えたジェイドは、無言で部屋を出る。
明日のルート変更に思考を巡らせようと足を踏み出した瞬間、扉の向こうで何やら押し倒す音が耳を震わせたが聞こえない振りをした。
ただ、明日のPTメンバーから使い物にならないガイを外すことだけは決めて、宿屋の廊下を静かに歩き始める。




タカトリナナさんに勝手に押し付けた話です。
ツイッターの診断メーカーで《ガイは触手に捕縛された》「媚薬を注ぐ→極太挿入→尿道内凌辱→入口をいたぶる」で泣きながら許しを乞います。 をナナさんが
もう一度言いますがナナさんが引き当ててくれたので、私が勝手に書きました。ルクガイ前提での触手ガイ
ただ極太挿入で、ガイが可哀想になってやめました。ヘタレで申し訳ない。オチがいつものオチでこれまた申し訳ない。

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