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ザズラ様よりお祝い小説 公爵ガイ
まだ日が落ち始めてもいない時間。ファブレ公爵の執務室に扉を控え目に叩く音が聞こえた。
「入りなさい」
公爵が短く言うと、扉が静かに開き、短い金髪の青年が恐る恐る入ってくる。
「ガイか。どうした?」
「………」
ガイと呼ばれた青年は、端正な顔立ちをしているが、今は表情を曇らせ、頬は風邪でも引いているかのように火照っている。
公爵はにやりと笑う。
「…まだ2時間と経っていないが」
ガイは僅かに肩を震わせ、俯いた。その口から、震えた声が漏れる。
「……もう……お許し下さい」
「何の話だ」
「は…?」
「許すとは?私に何をどうして欲しいのだ。言ってみなさい」
ガイは気付かれないように奥歯を噛み締めた。
尻に下劣なモノを入れたのは自分なのに、それを言わせるのを楽しんでいる。とことん最低な男だ。
それでもこの屋敷の使用人である以上、何より彼自信の目的のため、反抗することは許されなかった。
「…ローターを、取ってください」
独り言のように小さく言うと、公爵は笑みを深めた。
「ほう?そのローターとやらは、どこにあるのだ」
「っ…、私の、尻の……穴、に」
「成程」
公爵はそう言うと、手元にあるリモコンのようなものを取り、スイッチをひとつ押した。
「…ッあ!」
ガイの中のローターが律動を始める。突然動き出したそれに、与えられた違和感に、思わず大きな声をあげてしまった。
「あっ、と、止め…っ」
「先程言っただろう。まだ2時間も経っていない。日没までとの約束だった筈だ」
「無理、です…っ!これじゃ、仕事にっ、ならな…」
「全くだらしのない奴だ」
仕方ないな、公爵が呟く。ガイは期待にを帯びた表情で顔をあげた。
「ならば自分で取りなさい」
「あ…ありがとう、ございます」
ガイは一礼すると、扉に手をかけた。
「待ちなさい。何処へ行くつもりだ」
「え…」
「ここで取るのだ」
ガイは青ざめた。公爵を見ると、またにやにやと笑っている。
自らの後孔に手を突っ込んで、ローターを取り出す姿を見せろと言うのだ。
「………はい」
ガイは公爵の方を向くと腰を落とし、ゆっくりと下衣に手を入れた。
「…まだ分からないのか。下品な姿を見せろと言っているのだ」
公爵が言う。どうやら尻を向けないことが不服らしい。
「それとも淫らな表情を私に見せたいのか?」
「っ…違…」
「まあいい」
公爵は立ち上がるとガイに歩み寄った。すぐ傍まで近づいて、真下のガイを公爵が見下す形になる。
「続けなさい」
「……っ」
ガイはローターのコードを恐る恐る引いた。
「っふ、」
思わず息が漏れる。なるべくこの男の前で恥態は晒したくないと、歯を喰い縛る。
律動するローターが、内壁を擦るように動き出すと、快感にガイは肩を震わせた。
「…ん、くっ」
コードを引く手と逆の手で口を抑える。みっともない声など聞かせてたまるか。
なるべく刺激を与えないようにゆっくりと引き出し、やがてローター本体を外に出す事ができた。
「はっ、はっ…」
「ガイ、立ちなさい」
間髪いれずに命令され、ガイは見えないように睨むと、ゆっくりと立ち上がった。
「前がパンパンだな。これで仕事をしていたのか」
ガイの下肢を見ながら公爵が笑う。ガイはかっと赤くなった。
「どうなんだ。前を腫らして仕事をしていたのか」
「……………は、い」
「脱いで見せてみろ」
ガイはしばし固まっていたが、諦めて下衣に手をかけた。裸も、昂った自身も、今まで何度も見られたものだ。
下着ごと腿の辺りまでおろす。
公爵はまず、下ろされた下衣を指で引っ張り、覗いた。
「ハッ、ずいぶん汚れているな。何度達したのだ」
「さ…3、回……です」
「仕事をしながら射精したのか?とんだ変態だな」
「………」
ガイは下唇を噛んだ。悪いのは全てお前だ、お前のせいだと、頭の中で反芻する。
「全く堪え性のない奴だ。まだ出したいのだろう?言ってみなさい」
するり、と公爵の指が先走りを流すガイのモノに触れた。
「」そんな微かな刺激にも、今はピクリと面白いように反応する。
「……だ……出したい、です…」
「ならば、どう言うのだ?」
「っ…い、イカせて…ください」
「フン」
公爵が鼻を鳴らす。ガイは度重なる恥辱に薄く涙をうかぺた。
言わなければ終わらない、そう言い聞かせるものの、直接的な言葉を言わされるのは何度やっても慣れることはない。
公爵が前を寛げた。出されたモノは、既に勃ち上がっていた。
口での奉仕は嫌いだが、自分を見てそんな気分になっているのも吐き気がした。公爵はおもむろに、取り出したモノにさっきまでガイの中にあったローターをあてがい、リモコンを操作した。
「ほう、このようなものか」
何がしたいのか分からずに見ていると、先端にローターを当てている公爵が言う。
「何をしている。早く尻を向けなさい」
「……え、あの」
「ぐずぐずするな」
嫌な予感。それでも声音を強められては抗えず、ガイは公爵に背を向け膝と手をついた。
すぐに、公爵の先端が、ガイの後孔にあてがわれる。
律動するローターと一緒に。
「ッアア!!」
ずぶずぶと肉棒が浸入する。同時にローターが内壁に押し付けられ、言い様のない快感がガイを襲った。
「やはり少しきついか…まあ、問題ないな」
「あっ!!ぅ、ああッ」
全て入りきると、公爵は腰を振りだす。抜いては挿される度、ローターが奥に押し付けられて、ガイはただ叫んだ。
やがて ローターは前立腺を掠めるようになる。
「あッ!?あああ―――っ!」
「だらしのない声を出して……気持ち良いか?」
「やっ、ああっ、だ、出しっ」
「もう少しだ。我慢しなさい」
言ってすぐ、公爵は根元まで突き入れ、腰を止めた。
一瞬の後、ガイの中に精が放たれた。
「く、あ…」
激しい憎悪を感じながらも、身体は反応し、ガイもまた吐精した。
公爵のモノが抜かれる。
そのまま無言で衣服を整え、何事もなかったかのように机につく。
この淡白な態度は今に始まったことではないので、ガイも素早く身なりを整理した。
「もう良い。下がりなさい」
「…はい」
ガイは形式的に頭を垂れた。
公爵に背を向け、ドアノブに手をかけた。
「…次は日没まで耐えるのだぞ」
声が聞こえて、ガイは目を閉じた。
「いや、次は違う遊びにしようか」
公爵の独り言のような呟きに、ガイは小さく舌打ちした。



ザズラ様より10万のお祝いでいただきました。
有難うございます!!公爵のドSっぷりと、苛められて性的に輝くガイがたまらないです。
素敵な公爵ガイをありがとうございました。

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