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フリリク第二弾
公爵ガイ 尿道責他 後編
最初に掛けられた粘液とソレがひっきりなしに出す粘着液と、ガイの汗が混ざり合って、ランプの僅かな灯りでテラテラと肌を淫猥に光らせている。
何度も痙攣する身体を愉しげに見ている公爵が口を開く。
「それの身体から出る粘液はリゼルグ酸ジエチルアミドを多く含んでおる。身体の体感を限界まで引き上げる効能があるのだが、どうだ?」
その声で、漸くガイは自分が痴態を余すことなく公爵に晒している事に気づく。
だが、快楽に蕩けた思考は、恥辱を感じることもない。逆にその言葉に安堵する。
ああ、ならば、今自分がこうして乱れるのは、「仕方ない」事なのだ、と己に言い聞かせる。
なけなしの理性などかなぐり捨てて、声の主に懇願する。
先程からじわじわとした甘い責め苦に、物足りなさを感じていたのだ。
もっと、無茶苦茶に。もっと硬く太いもので。激しく。こんなものじゃなくて、違うものを。奥まで。
散漫な思考はそのまま言葉にのせる。
だが、その懇願を男は冷酷に返す。
「ガルディオス殿、もっと違う言葉があるのでは」
もどかしさに、ギリリと歯をくいしばる。殺意ににた苛立ちが沸き起こる。
何を、どの言葉が良いというのだ。
粗末な椅子に座り、ガイを見下ろす公爵は、常に人の上にたつ男特有のものだ。
「今、欲しい物を口にしなさい」
その男から促され、威圧感におされるように、考えもせずに素直に口にする。
「ほし…い。いれ…て」
くくくと喉の奥で公爵は笑う。
「軟体動物に剣はあまり効かぬ。だが」
椅子から立ち上がり、赤黒く色づくソレを掴むと、ズルリと音を立てて一気に引きずる。
名残惜しそうに触手をくねらせながら暴れるソレを床に放り投げる。
そのまま腰の剣を抜いて、触手の奥の、葡萄のような球体に突き立てる。ビクビクと痙攣し、粘液をダラダラとこぼしながら、触手たちがばたり、ばたりと床におちて、そのまま動かなくなる。
「急所を狙えば造作も無い」
急に引きぬかれた事で、呆気無く白濁液を身体にまき散らして痙攣するガイだが、焦燥感は増す一方だ。
「はや、く」
ねだる声は、高く甘い。ここで焦らすのも面白かろう、と、すこしばかり考えを巡らすが、この先にある愉しみを公爵は優先させることにした。
足枷はそのままに、手枷だけを解いてやる。
自由になった手は、目の前の男の身体を手繰り寄せる。ガイの頭の中には、その男が復讐の相手だという事さえ抜け落ちている、いや、意図的に忘却の彼方へと追いやった。
放ったばかりだというのに、もう硬く勃ち上がらせている性器を押し付けながら、切なげに見上げ、再びねだる。
「ほしい。はや…く」
一気に挿し抜かれた箇所は、物欲しげに収縮を繰り返している。
柔らかく綻んでいるソコに、公爵は痴態を見せられ昂ぶった己の性器をあてがうと、一気に最奥まで貫いた。
快楽が背筋から脳天へと一気に突き抜ける。
「あ、あ、アアアアッー!!!」
背を大きく仰け反らせ、甘い悲鳴をあげて、ガイはまた達した。
びくびくと痙攣しながら、白濁液はガイの腹や胸や、顎までも濡らす。
ガイの内部は、先程の触手の粘液のせいで、濡れそぼっている。その助けをかりて、公爵は容赦なく激しく穿つように最奥に突き立てる。
「あ、ああ、いぃ、あああっ、ああ、ンンッ、もっと、も…アアツ」
激しい律動に身体を揺さぶられながら、口からはひっきりなしに嬌声をあげて快楽を追い求める。
公爵の後頭部に腕を回して、顔を引き寄せると、濡れた淫猥な音を立てて公爵の舌に己の舌を絡める。
気持ちイイ、すごく気持ちイイ。
淫猥な水音は、長きにわたりこの部屋を満たすこととなる。



ぐったりと身体を床に投げ出すガイに、公爵は衣服を整えながら声をかける。
「ゲームは私の勝ちのようだ。
明日からは私の牝犬らしく躾をしてやろう」
ビクリと身体を僅かに痙攣させ、乾いた唇からか細い声をガイは紡ぐ。
「あ、あの、ばけ、ものの、ねんえ、きのせい。俺の、ことばじゃ、ない」
それを聞くと公爵は酷薄に笑い飛ばす。
「ああ、そのような戯言を信じていたのかね、ガルディオス殿。
申し訳ないが、少し考えればわかる事ではないのかね。あの粘液まみれの貴殿と交わった私に何か変化でも起きたかね。
獣のような情欲を私が見せたとでも?」
驚愕にガイの目が開かれる。
ゆっくりと膝をつくと、ガイを絶望に落とすべく、最期の言葉をかける。
「貴殿が化物によって感じて、私を欲したのだよ。
親の仇相手にでも腰をふって、せがんだのは、貴殿なのだ」
「あ、あ、………あああああああああっ」
枯れていたはずの喉から絶叫が迸る。
曇りのない蒼の瞳からは、涙が次々に溢れ出す。
絶望に染め上がるのを愉悦にみちた翡翠で見下ろすと、先程とはちがい、優しげな声で語りかける。
「もう、無理はしなくでもよいのだ。『ガイ』」
ガイは震える手で、公爵の腕を掴む。縋るように。もう、この腕にしか頼れるものがないように。



*************



「ガーイ!!」
エントランスを横切る姿を中庭にいたルークの目が捉える。と、同時に、大声をあげて彼の名を呼んだ。
窓越しに手を振ってやり過ごそうとするガイに、こっちこいと手をヒラヒラさせてルークはガイを呼ぶ。
なにせ二週間ぶりの邂逅だ。待ちきれぬ様子のルークに、仕方ないな、と肩を竦めてガイはエントランスから中庭へと出る。久々の陽光は目を焼くようで、手で庇をつくる。
「お前、あの嵐の夜に親父から用事つけられたんだろ!」
噛みつかんばかりの勢いでルークは、苛立つ想いを隠せないでいる。
「ああ、まあね、大変だったよ」
ガイの言葉で、奥歯をギシリと強く噛むと、小さな唸り声をあげる。握られた拳は微かに震えているのをガイは見逃さなかった。
「あんな夜に出かけたらアブねえだろ。メイド達がすごく心配してたんだぞ」
「……ルーク、お前は?」
「はっ?」
「お前は心配してくれなかったのか」
そう言って微笑むガイはいつもと同じはずなのに、なぜかルークには違和感が付きまとった。
「ばっ、ばっか!心配っていうか、俺がすげえ退屈だった!それだけ!」
いつものように返すと、「ははは、冷たいヤツだなあ」とガイが声をあげて笑う。
それは先程感じた違和感など微塵もない、いつものガイであった事に、ルークは内心ほっと安堵する。
「でもまあ、本当に大変だったんだぞ」
と肩に手をおいて首をコキコキ鳴らしている。譜業の組み立てを朝までやって寝不足だとぼやいていた姿そのままだ。
なんでさっきのガイは違って見えたんだろう、とルークが先程湧いた疑念を思い返していると、すっと音もなくガイがルークに顔を寄せる。
触れるほどに近い距離に驚く間もなく、耳元に寄せられた口が囁く。
「今度、どれだけ大変だったか教えてやるよ」
ゾクリと戦慄が走る。
鼓膜を震わす低く甘美なその声は、じわりと蠱毒の如く全身に広がっていくような錯覚に陥る。
いつの間にか空は翳っている。何かを象徴するように。
その言葉の余韻に浸る間もなく、ガイはすぐさまルークから身体を離すと、いつもの彼の顔で笑う。
「じゃ、俺は今から旦那様に報告しなきゃならないんでね。それが終わったら遊んでやるよ、ルーク」
片手をあげて手を振ると、そのままルークに背を向けて屋敷へと歩みを進める。
「……ガ…イ?」
呆然とその場で立ちすくみ、視線はガイの背を追う。
何かが、何かが違う。子供ならではの、本能的な部分でガイに恐怖を覚えている。
だが、それ以上に、耳を震わせたあの甘い蠱毒に惹かれている。
どうするのか、どうなってしまうのか。わからず、ただガイの背を追う。

ルークの視線を背に感じながら、ガイは密かに哂う。

まだ、ゲームは終わってない。




匿名様から、尿道攻めでドライオーガズムを体験しちゃうガイ様というリクエストでした。
尿道攻めする道具をどうするか色々考えたのですが、どれも痛そうだなあ、と(←痛いのが苦手な人
触手にすれば粘液ドロドロしているからきっと大丈夫!!きっと痛くない!!
という全く根拠のない考えから触手で。
そして、親子丼フラグはこっちで立てるつもりでしたので、最後をかけてかなり満足です。
リクエスト内容をかなり逸脱した気がします。
申し訳ありません。

フリー配布になります。


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