フリリク第二弾 VG監禁→射精管理 後編 「はっ、っっつ、――――っつ」 悲鳴が喉をついて出てくるのを、ガイは血が滲む程にきつく唇を噛んで抑えこむ。 身体に捩じ込まれた脈打つソレは先程まで挿しいれられていたものとは、あまりにも質量が違っていた。 身体を引き裂くような衝撃と痛苦が脳天を突き抜ける。生理的な涙がじわりと滲む。 メリメリと音をたててゆっくりと押し広げられる激痛にガイは顔を歪めて耐える。 「まだ半分も入ってないが、これ以上は耐えられるかな」 面白がっているヴァンの声に、ぐっと歯を噛みしめ睨み上げる。 屈しないガイの反応を半ば呆れ、そして愉しみながら、ヴァンがガイの腰をきつく掴むと根元まで一気に押し進めた。 派手に鎖の音を立て、白い喉を仰け反らせてその衝撃にガイは耐える。 せりだした喉仏をかるく唇ではみ、それから首筋をゆっくりと舐める。 見開いたガイの青い目から涙が次々に溢れでて、こみかみを伝っている。 その涙を掬うように舐めると、青い目がヴァンに視線を送る。 水の膜がはって揺らぎながらも、それでもなおその瞳は強くヴァンを拒絶する。 その心の強さにヴァンは憐憫の情を寄せる。 最後は私の手に戻ってくるのに、そう苦しまずともよいものを。 枷のない右足を掲げると、潤いのない内部を引き攣らせながら激しい抽送を始める。 「はっ、っゥッ、ンンーッ」 歯を食いしばり、唇をきつく結んでも、体感したことのない激痛や圧迫感に悲鳴が漏れる。 肉が軋むような律動が、わずかに滑らかになったのは、その箇所から流れる血のせいだとガイが気づくことはなかった。そのような余裕など一つもなかった。 耳を塞ぎたくなるような肉を打つ乾いた音がどんどん遠くなっていく、そう認識した時、ガイの世界は白く染まり意識を失った。 だらり、と顔を蒼白に染めて弛緩した身体に、ヴァンは溜息を吐く。 「強情な」 ガイの身体にうちこんでいた楔を抜き取ると、衣服を整えてから、枷を外す。 ガイの身体を肩に担ぐと、石牢を出てそのまま部屋に向かって歩き出す。 「っふ…あっ………」 不規則に乱れた息とともに、弱々しい声が小さく漏れる。 ガイの内部で蠢くブブブと絶え間なく羽虫に似た音を立てているものにかき消されそうなほど、それは小さなものであった。 部屋の扉をあけたヴァンは、びくびくと身体を痙攣させて息も絶え絶えな様子のガイをみて目を細める。 この部屋を出てどれほどの時を刻んだかを考えながら、痛ましそうに眉を寄せ、憐憫の表情でガイに近づく。 背に回された両腕は一括りにしてきつく縛られている。かなり激しく足掻いたのだろう、縄に血がにじんでいる。 身体には何も纏ってはいない。ただ、下肢に革のベルトが巻き付かれてある。 内部を機械的に蠢いている玩具がでないように。その玩具の位置を調整するために。 玩具は細く小さなものであったが、前立腺周辺を休むことなく刺激し続けている。 その刺激で屹立した肉茎の根元はヒモで縛られ、ご丁寧にも亀頭の下の括れにも細い紐で縛られている。 「苦しそうだな」 その声も届いていないのか、ガイは苦しげに顔を歪めている。 可哀想に。その想いがヴァンの胸を占める。 可哀想に、ガイラルディア。何故、剣を返したのだ。あの剣が、あの剣を捧げた時のあなたの笑顔が。私の中に巣食う獣を抑えてきたというのに。 可哀想に、可哀想に。獣は、放たれる事を望んでいなかった。見えぬ鎖で繋がれたままでいたかった。道を違えたままであっても、それがあれば獣は服従を受け入れていたというのに。 小刀を取り出して手首を縛る縄を外す。痛々しい痣をその肌に刻んでいる。気遣わしげにそっと掌でさすってから唇を寄せる。 その感覚で、焦点の定まらなかったガイの青い目がヴァンをとらえる。 「ヴぁ……ン、やめ、…ろ」 わななく唇が、途切れ途切れに、もつれる舌を必死で動かしながら、変わらぬ言葉を口にする。 赤く目を腫らしながらも、それでもその瞳の強さは変わらない。私を拒絶する。 下肢に巻き付かれた革を小刀の刃が切り裂くと、臀部奥から漏れる音が僅かに大きくなる。 そこから出るコードの先は、ガイの太ももにくくりつけられている。控えめにしていた目盛りを最大にすると、髪を振り乱してガイは身体をビクビクと跳ねさせる。 「はっ、…あっ、…」 息を吐いてやり過ごそうとするガイの性器の先を指で弾く。 「ぐっ……っつ、」 解放された手がシーツにきつい皺をつくる。その手は身体とともに小刻みに震えている。 「泣いて縋ればよい。そう言ったはずだ。幼き頃の貴公のように、私の腕に縋ってねだればよい」 「っつ、あっ、う、ああっ、ううっ」 ヴァンへ何か言葉を向けようとしたはずの口は、開いても赤い舌がもつれるだけで言葉にはならない。それどころか、その赤い舌の動きは卑猥で、見ているものを淫猥に誘うようでもあった。 太ももに巻かれていた革のベルトをはずしてやる。ベッドのうえにコードとスイッチが落ちると、そのままコードをぐいっと引く。 ガイの双丘から卵型の玩具が零れ落ちる。滑りを良くするため、はじめに塗りこまれた粘液と、ガイの淫液が混ざり合って淫靡に濡れている。 突然の解放に、はあはあと忙しく息を吐くガイの脚をヴァンは大きく割り開く。 ガイの痴態に煽られたヴァンのものは触れずとも、硬く昂揚していた。 玩具を埋め込まれていた窄まりは、赤く色づいて綻んでいる。誘うようにびくびくと収縮するそこに、先端を押し当てて、ゆっくりと浅く挿入を果たす。 脚を肩に抱え込み、刺激され続けて膨れ上がったしこりを抉るような浅い律動を繰り返す。 「ひぃ、や、あっ、やっ、」 そのたびに喉を仰け反らせて、悲痛な声をあげる。 玩具とは違いみっちりと隙間なく内部を埋め尽くし、容赦なくそこを抉る激しい動きに、絶頂へと導かれ、そして塞き止められる。 ヴァンは感じ過ぎて熱く扇動するガイの中で、ただ一心にそこだけを責め立てる。 脳天まで突き抜けていく快楽と痛苦は絶えることがない。ぱくぱくと開く口は閉じることを忘れて、その端から唾液がこぼれている。 焼け付くような快楽に、身体が、そして何よりもガイの心が限界を迎える。 ぎゅっときつく握りこんでいたシーツを離した手は、シーツの上を何かを捜すように滑っている。 ようやくその手がヴァンの手に触れた時に、わななく唇が言葉を途切れ途切れに紡ぐ。 「ね…っがい、や、だ、…って、たす、けて、ヴァン、ヴァ……、ン」 涙をボロボロ流して懇願するガイに、ヴァンはうれしそうに目を細める。 幼き頃のように涙で頬を濡らすガイを宥めるように、汗で濡れた金糸に指をさしいれて、優しく撫で上げる。 「ええ、大丈夫ですよ、ガイラルディア様」 袂を分かって以来口にしなかったガイの名をヴァンは優しく呼ぶ。 ぐいっともう一度強く腰を抱え込むと、最奥の肉壁を激しく穿つ。 「ひあっ、うっ、あああっ、やっ」 その衝撃に、ぎゅっとヴァンの手に爪を立てて背を仰け反らせる。内壁を擦りあげながら、最奥を突き上げる動きに視界が白く染まった時、熱いほとばしりがガイの身体を濡らす。 ヴァンが紐をはずした感覚さえ、強烈な刺激に思考が焼け付いたガイは感じ無いままであった。 待ち望んだはずの射精の刺激はあまりにも強かった。 身体を駆け巡り、弾けて、そして堕ちていく刹那的な快楽ではなく、快楽の濁流が怒涛の勢いで次々に押し寄せて、それはてとどまる事を知らないようであった。 縦横無尽に中を突き上げるヴァンの律動にあわせて揺れる性器は、夥しい量の白い粘液を振りまきながら出し続けている。 終わらない射精感をまた煽るように、ヴァンはガイの感じる箇所を責めながら穿つ。 昇りつめたままおわらないそれは苦痛も伴なう。だが、快楽に濡れた思考は苦痛すら、再び昂ぶるためのスパイスとして捉える。 今まで感じたことのない快楽が身体中を駆け巡る。ビクビクと身体を跳ねさせながらも、ガイはそれを歓喜で享受する。 ガイの口からは悦びを滲ませた嬌声があがる。 「ああっ、ん、ヴァ、ンっ、ンンッ、ヴァっ」 悦楽で蕩けた瞳からは涙がとめどなく溢れ、爪をたてていたガイの手はヴァンの腕をぎゅっと掴んでいる。 ヴァンは上体を屈めて顔を寄せる。それによって中を埋め尽くす熱の角度の変わり、「はあっ」とガイは甘い息を吐く。 涙を舐めとり、優しく啄むような口づけをガイの唇に落とす。その優しい仕草に安堵したようにガイの身体から力が抜ける。 「私の、泣き虫のガイラルディア。小さなガイラルディア、おかえり」 これからは、ずっとともに。 終 ザズラ様よりリクエストをいただきました「VG監禁→射精管理」です。 お待たせいたしました、リクエストを有難うございます。 でも肝心の射精管理が……という感じのできでございます。 本当はローターいれたままヴァンのを突っ込もうかと(自重しろ)考えたのですが、あんまりガイをいじめるのもなあ、と思ってやめました。 ザズラ様のみお持ち帰り可能です。 フリリク第二弾ページに戻る |