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フリリク第二弾
ヘタレ攻めルークに振り回されるガイ 後編
一人部屋の灯りは慎ましやかに、ベッドの周囲だけを照らしている。
「…っ、も、もぅっ、……やめっ」
胸先を執拗に舐めて吸い上げるルークの赤い髪に指を差し入れて、背筋を走る痺れる感覚をやり過ごそうとする。
赤く立ち上がった先を舌裏で押して、その周囲を円をえがくように舐めながら
「吸うのと舐めるの。どっちが気持ちいいのか、教えろよ」
ルークはガイを見上げて問いかける。
「あっ、やぁ、しゃ、べっ……っ」
喋ることで舌が思わぬ動きをみせ、敏感になった胸はその刺激をうけてガイは身体を震わせ、指に力を籠める。
軽く歯を立てると、甘い痛みが背を走り、腰をゆらめかす。
「も、もう、やめ」
息も絶え絶えに懇願すると、やっとルークは胸から顔を離す。
そして少し不満そうな表情で「ガイの反応をもっと見たいんだけどな」と言葉を漏らすと、そのまま金色の髪に口づけを落とす。
唇はこめかみに移動して、それから目尻に溜まった涙を舐めとるとなだめるように頬に軽く何度もキスをする。
息を整えながら、少しばかり抗議の色合いを帯びた潤んだ青い目がルークを見上げてくる。
行為の最中、一度も開かれなかった瞳が、今は大きく開いて、自分だけを映している。たったそれだけの事でルークの心ははずむ。
にかっと子どものように、目を細めて白い歯をみせて屈託なく笑う。
久しぶりに見るルークの笑顔にガイの胸が躍る。
ああ、そうか、と。胸にストンと落ちてくる。関係が変容したようにみえても、それは表層的なものだけで、自分もルークも何も変わらないのだ。
視線が絡むだけでルークは笑い、そしてその笑顔をみて自分は嬉しくなる。
それだけの事なのだ。そしてそれは揺るがない。これから先もずっと。
赤い髪に差し入れた手を後頭部へとうつして、ぐいっと引き寄せて唇を重ねる。
すぐさま離すと、ポカンとした顔でルークはガイを見下ろすが、すぐさまにこーっと笑うと何度も唇を落としてくる。
音を立てて何度もかわされた口づけを中断して、少しばかり困り顔でルークは
「ガイー」
といつものように助けを求める。
「どうした」
と先を促すと、照れくさそうに少し口を尖らせ
「ガイが誘うからもう我慢出来ない。いい?」
と尋ねておきながら返事も待たずに、指をぐいっと差し入れる。
突然の行為にうっと息をつめながらも、ガイは笑ってこくりと頷くと、遠慮なしに内部を掻き回してくる。
その刺激に耐えるガイの耳に
「折角ガイが可愛い反応みせてくれるから、あれこれやりたかったんだけどさあ」とルークの声が聞こえてくる。
再び唇が重ねられ、ルークの舌がガイに口内に侵入しひとしきり内部を満遍なく舐め回し、空いた手でガイの身体を撫で回す。
くちゅくちゅと水音をたてて深く情熱的な口づけを中断して、ルークは笑ってみせる。
「でも、そういうのは二回目にすればいいよな」
に、かいめ?
ルークの舌使いに翻弄されて、ぼうっとしてしまったガイの思考は、その言葉を反芻する。
「え?」
「大丈夫、安心しろって。俺若いから何回でもできるから」
そっとガイのこめかみにキスを落としながら、ガイにとってはあまりな事をルークは口にする。
「い、いや、お前、それはむっ、ああっ!!」
続く言葉は、増やされた指の動きに翻弄されて、喘ぐ声にしかならずにいた。



「んあっ……アアッ」
内壁を抉るように容赦なく腰を進められ、ガイの身体が跳ねる。
乾いた肉のぶつかり合う音と、その音に続いてグジュグジュと淫猥な水音をたてている。
びっちりと埋まった肉が抜き差しするたびに、ボトボトと泡立った体液がシーツを濡らす。
宣言どおり、ルークはガイの内部に何度も白濁液を放った。
ガイもルークの手によって射精し、自分の腹や胸を白く穢していた。
シーツをきつく握り締めるガイの手に、ルークは自分の手を重ねる。
「俺の、腕にすがってくれ、よ」
ハアハアと熱い息を弾ませながら、ルークが拗ねたように呟く。
片脚をルークの肩に掲げられ、容赦なく最奥を穿つ動きに、ガイの意識は朦朧としていたが、その小さな呟きは耳に残った。
「あっ、やあ、るー…アアアッ、あ、ああ、ハッ、んっ――ッ、るう…く」
強い刺激に背を反らしながら、シーツをゆっくりと離し、重ねる手に指を絡ませながら、必死で名を呼ぶ。
ルークが上体をぐっと屈めると、思わぬ角度を突かれ
「はアッ!!…やあッ」とガイは悲鳴に似た声をあげる。
何度も放ったのに、ガイの性器は勃ち上がり腹や腰を先走りでてらてらと濡らしている。
「な、手、つかわず、に、イケるか、やってみよう」
むり、と言いたいが、ルークの動きに翻弄されて喉から出てくるのは嬌声だけだ。小さく首を横に振るしか伝えるすべはなかった。
早々に探り当てられたガイの感じる箇所に、先端で抉るような律動をルークは繰り返す。
「ああっ、やあ、む、アアアッ、もっ、だ、ダ、めっ、やめっ、ンアアッ、もう、も、うっ、おか、し、くなアァァッッ」
腰から背筋を走る刺激と、びくびくと射精したくて濡れて震える性器と、絶頂はすぐそこにあるのに、一枚ベールを隔てているようなもどかしさにガイは頭を振って悶える。
「大丈夫だって」
全く根拠のない事を口にしながら、激しくその箇所だけをルークは攻め立てる。
ぐりぐりと抉られるような動きに、悲鳴が漏れる。
「ひぃ、アアアッ、む、り、やめ、っ、ルー、ク、おねがっ!!ル――――ッツ」
びちゃりと熱い白濁液はガイの顎を濡らした。
びくびくと不規則な痙攣を繰り返す身体と、震えながら数度にわたってビュッビュッと赤く色づいた先端から精液が飛び、ガイの身体を濡らしていく。
僅かに遅れてルークが小さく呻いて、ガイの体内に熱い液を迸らせる。

はあはあっと互いに荒く熱い息を吐く。
ルークが労るように涙が滲むガイの目尻にキスを何度も落とす。
息が整うと「ガイが俺の名前をよんで、イッてくれるなんて嬉しい」と無邪気な笑顔を見せる。
「手も使わずにイケるようになったし、次は、一緒にイこうな」
射精の後の倦怠感に身を任せていたガイの耳にとんでもない言葉が入ってくる。
次って。次って。次に宿泊した時の、事、だよな。
とガイが思っていると、んしょっと掛け声をあげながらルークがガイの両膝の裏をもって、胸のあたりまで押し付ける。
次って、もしかして今からかっ!!!
抗議の声をあげるまえに、内部に差し込まれたままのルークのものがいまだに硬度を保ったままな事がわかり、目の前が真っ暗になる。
「さっすがにこんだけすると、イクのに時間がかかるから難しいかもしれないけど。まあ、ガイが二回くらい先にイケば、きっと一緒にイケるよな」
ガイを絶望に落としこむ言葉をルークは無邪気に言い放った。





「ご主人様、上手に仲直りできるといいですの」
「それは大丈夫ですよ」
ジェイドの自信に満ちた言葉に、ミュウは目を輝かせる。
「じゃ、ご主人様の様子を見に行ってくるですの」
走りだそうとするミュウのソーサラーリングをジェイドはひょいっと掴み上げると
「今夜は二人きりにしてあげなさい」と優しく諭す。
「でも、眠くなったらご主人様もガイさんも困るですの。ベッドは一つしかないですの」
「それだけあれば充分ですよ。さ、もう寝ますよ。明日は一名使いものにならないのと、それを気遣ってこれまた役に立たなくなるのがいますからね」
さっさとベッドに入ったジェイドの言葉に、ミュウは首を傾げる。
だが、翌日ジェイドの言葉とおりになったので、ミュウは目をキラキラさせて
「ご主人様、ガイさん!ジェイドさんは預言者ですの!!」と、使い物にならない二人の周りを興奮気味に走り回った。




どうでもいいですが、壁が薄い事を忘れてやしませんか、ガイ様。


匿名さまからいただきました「ヘタレ攻めなルークに良いようにされてしまうガイ」
えーと、ルクガイしか合っていない気がします。土下座ものです、申し訳ございません。
でもルクガイ書くの好きなのですっごく楽しかったです。すみません。
リクエストありがとう御座いましたー。

フリー配布になります。

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