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フリリク第二弾
夫人公認で公爵に愛人として囲われるG  後編
「んぁアッ!」
公爵の手の中でビクンビクンと脈動したガイの性器の先端から、白濁液が勢いよく迸る。
数度目の射精だが、その勢いは衰える事はなく、切羽詰ったような嬌声がガイの口からあがる。
目眩く快楽に身体を痙攣させる。
だが射精の快楽に酔いしれる暇も与えずに、精液で濡れた親指の腹でまだじわりを滲み出てくる亀頭を弄る。
「はっ、あっ、や、やめっ、ん、アアッ!!」
再び早急に追い立てられる強い刺激に、生理的な涙を流しながらかぶりを振る。
射精で過敏になった先端に与えられる刺激は、女性経験が皆無なままで成人の儀を越してしまったガイにはあまりに強く、快楽なのか痛みなのか、その境界線すらもうあやふやになっている。
ガイの背後から抱きかかえるような形で性器を握りしめて、公爵は容赦なく扱き責め立ている。
背から回されているその腕に、ガイは無意識のうちに爪を立てながら「も、…ぅ……やめっ……」と息も絶え絶えに懇願する。
「どうした。お前が痛い痛いと喚くから、気持よくしているだけだが」
だからといって、萎える暇も与えずにたて続けての射精は悶絶ものだ、と頭の片隅に僅かに残っているガイの冷静な部分がツッコミを入れる。


ベッドに押し倒され、唯一身に纏っていたガウンを剥ぎ取られ、身体のあちこちを撫でまわされ、吸われ、舐められ。
ゾワリと産毛すべてが総毛立つような感覚は、嫌悪感からくるものだけではない。男の体はなんとも正直なもので、呆気無くその箇所に熱が集まってそそり立ってしまった。
初めて性器を他人に触れられ、扱かれ、直ぐ様絶頂まで導かれる。
射精の波が集まって、ビクビクと先端から絶え間なく先走りが溢れ震えた。
いよいよ、という時になって、ぎゅっときつく根元を握られたのだ。
「なっ!!」
喉から抗議の声が迸りそうになるのを、ガイはギリギリのところで堰き止めた。
精液が逆流してくる気持ち悪さが口を塞いだのだ。その感覚にギリリと奥歯を噛みしめて耐えていると、冷静な声が下りてくる。
「先に出してしまうと辛いそうだ」
なにがつらい。今が一番つらいに決まっているだろっ!!!!
声に出せないが思いを、公爵に対して眦を決する事で示す。
だが、一番つらい、が「今」でない事をガイは身体を持って知ることになる。
捩じ込まれた灼熱の塊に、喉から悲痛な絶叫が迸った。その時には性器の戒めからは解放されていたが、痛みで萎えてしまいそれどころではなかった。
「いたっ、い…アッ、止めッ、痛い、ぃッ、ムリ!!」
ブンブンと音がするくらいに頭をふり、その度に涙と汗が散る。
「私も痛いのだが。力は抜けないのか」
苦しげな公爵の声が聞こえたが、んな余裕一欠片もないっ!!!とガイは叫んだ。悲しいことにあまりの痛みのためそれは言葉にならず、喉を震わせるだけに終わった。
その時に、萎えてしまった性器に公爵が触れ、詰めていた息をほうっと一度吐く事ができた。
陰嚢を柔らかく揉みしだかれ、裏筋を押すようにゆるゆると扱きあげられると、強ばっていた身体から力が少しずつ抜けてくる。
その一瞬の隙を衝かれ、根元まで一気に捩じ込まれる。
「っアアアアッ!!」
目から絶えず涙が溢れ、シーツを皺になるほどにきつく掴んで、激痛に耐える。
「む、むり、いた、ぃ、痛ッ、痛い」
震える唇から漏れるのは泣き言ばかりだ。
子供のように泣きじゃくり、ムリ、痛い、を絶え間なく繰り返した。
腰を打ち付けられ、引かれる度に、入り口は引き攣るような痛みを訴えているし、圧迫感に苦しんでいる。
直視はしたくないが、気になってちらりと目を走らせた公爵のサイズは、人並み以上のものであり、あれが自分の中に収まっているなどガイは信じられずにいる。
律動と同じタイミングで、性器を扱かれ、痛みと快楽が混ぜ込んで追い立てられた時に、何かが一点を掠めて腰から背にかけ快感が電流のように走った。
と、同時に熱が奥で爆ぜた。
ずるりと音を立ててようやく痛みの根源が抜かれた時、安堵の息をついた。
その箇所から絶え間なくズキズキ痛み、ドロリとしたものが臀部や太ももを伝って濡らしている感覚に震えるが、それでもこれでようやく終わったのだと、解放に歓喜した。
だが、終わりではなかったのだ。
結局射精することのなかったガイの性器を公爵の掌が包み込んだままだったからだ。
「あ、あの、旦那様、もう」
終わりですよね?と尋ねる言葉は続かなかった。
「っひ!や、ちょッ!……ぁ、んっ、はっぁ、アアッ!」
また絶頂へと導くように上下に扱かれ、問いかけは結局あえぐ声に挿げ替えられる。
公爵の手によって、呆気無く、そしてようやく待ち望んだ射精は、身体にジクジクと残る痛みを忘れさせた。
「はっ、ふぅっ、はあッ」
肩で息をしながら、腰から背を駆けた快楽の痺れに酔いしれる。
脱力してシーツの上に倒れこむ。汗で湿った身体にバラの花弁が貼りつく不快さを感じるが、取り払う事さえ億劫だった。
息も整わないうちに、腕をつかまれ引き上げられる。
弛緩した身体はなすがままで、背を公爵に預ける形となる。そしてそこから立て続けに手淫による射精を強要される事となったのだ。


忙しなく荒い息をつきながら、ぐったりとしているガイの片脚を持ち上げると、秘所に公爵の昂りをあてがい、ゆっくりと埋め込んでいく。
身体に余計な力が入っておらず、そして先程まで受け入れていたので、初めに比べれば随分と楽な挿入であった。
半ば程挿入すると、浅く緩慢な抜き差しをしながら角度を微妙に変えていく。
立て続けに射精して脱力した身体とともに、快楽によって濁った思考に、一筋の閃光が走る。
先程の苦痛だけの性交の時に一瞬感じた、あの電流がはしるような快楽がそこにあった。
「ひっ、やっ、アアアッ!」
散々搾られた性器が何も触れずとも勃ちあがり、びくびくと先端が震えている。
浅く、強く、公爵の亀頭でグイグイとその箇所を穿つように腰を進められると、切羽詰った悲鳴がガイの口からひっきりなしに溢れてくる。
「やめっ、アアッ、だ、めッ、や、めアアアッ!!」
前立腺を強く押しながら最奥を穿つと、その強すぎる衝撃に性器に触れぬままガイは達する。
びくびくと痙攣する身体を背後から抱きかかえるようにし、公爵は激しく腰を打ち付けるのを止めはしなかった。
頭を振って続けざまの快楽から逃れようとするが、公爵の腕がそれを許しはしなかった。
力の入らない上体をシーツに押し付けられると、繋がったまま腰をかかえられ突き上げられる。
体勢が変わったことで、また違った快楽の波がガイを襲う。
全身で快楽を享受するかのように、公爵の手が触れるだけでもビリビリとした痺れが走る。
経験したこともない快感に悶絶しながら、喜悦に満ちた嬌声をあげつづけた。









浴室から戻ると、様々な体液に濡れたシーツは新しいものに取り替えられ寝台は綺麗に整えられている。
床に投げ捨てられたガウンや、散らばったバラの花弁さえも跡形もなく片付けられている。
暫くは同僚たちとは顔を合わせたくないとガイは深く深く溜息を付いた。
重い身体をなんとか動かして、掛布をめくって身体を滑り込ませる。
寝よう、とにかく寝て逃避しよう。そして体力と気力を蓄えておかねばならない。
明日はラムダス相手にあの馬鹿げた雇用契約書の無効を申し立てる。
抗議など右から左へを通り抜ける好色公爵に比べれば、まだ言葉が通じるはずだ。
ガイがそうやって明日の計画に思いを馳せていると、僅かなベッドの軋む音と共に寝台に入り込んできた。
振り返って確認するのも億劫なので、背を向けたまま「私室にお戻りにならないのですか」と尋ねる。
何故まだいるんだ、という思いをのせた素っ気ない口調だった。
夫婦の私室に戻るのはさすがに躊躇われる気持ちはわかるが、彼の私室もこの広い屋敷には当然存在する。
「ここが私室のようなものだ」
憮然とした口調で返されて、ガイは、あーそうですか、と心の中で返して溜息を付いた。
身体は泥のように重く睡眠を要求しているが、背後に人の気配があり、それが公爵という事も相まって思考が眠ることを拒否している。
寝息はまだガイの耳には届かない。静寂が部屋を満ちているが、落ち着かない。
ぼそりとガイは独り言のように言葉を漏らす。
「どうして、俺、ですか」
返ってきたのは静寂だった。
聞こえなかったのかと安堵する。
まあいい、とにかく寝よう。ラムダスはこの事態を歓迎していないはず。俺の味方になってくれないだろうか。だが、ご主人様命の彼をどう動かすのか。やっぱり書類無効を言えば彼も。
そんな風にガイが思い巡らせ、疑問を呟いた事すら頭の片隅に追いやられる一歩手前になって
「好みだったからだ」
と素っ気ない言葉が公爵から返ってきた。
思わずがばっと起き上がって背後をみると、公爵は背を向けたままだ。
「……旦那様の冗談を初めて耳にしました」
しみじみと、心の底から湧きでた本心であった。
すると、僅かな沈黙の後、憮然とした声色が返ってくる。
「先程言ったはずだ。私は冗談を口にしたことはない、と」
ガイは驚いて目を丸くする。まじまじと公爵の後頭部を見つめ、つむじが二つあるというどうでもいいことまで発見した。
なんと応えていいかわからず、もぞもぞとベッドに再び潜り込んで掛布を頭まで被った。
眠気など完全に吹き飛んだ。身体のあちこちが悲鳴をあげて休息を求めているのに、それどころの騒ぎではない。
微妙な空気が部屋を支配し、二人から眠りを遠ざけている。
ラムダスが朝食を尋ねるため、躊躇いがちに扉を小さく叩くのはそれから10分後。







リクエスト「夫人公認で公爵に愛人として囲われるG」
申し訳ございませんっ(高嶋弟ボイスで)と土下座したくなるようなアホ話になってしまいました。
リク内容は凄く凄くステキで淫靡な香りが漂っていたのに……私が書いたらこんな有様で。本当に申し訳ありません。
でも書いていて楽しかったです(反省しろよ)リクエストをありがとうございました。おまたせして申し訳ありません。
見た目と違い純情な中年と、復讐設定のないガイ。シュザンヌ様は都合よく腐、しかも遅咲きなので、やろうとする事が何かと古臭い。
明け方まで頑張るくらいに身体の相性はよい二人でした。ラブい(?)公爵ガイをひっさびさに書いた気がします。
フリー配布になります。


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