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小話
終わらない夜
※モブ(貴族のデブおっさん)×ガイ
※強姦ものです ガイが可哀想です



ファブレ公爵家では、赤を屋敷の随所に取り入れている。現当主も深紅を名に冠する公爵家である。
赤を掲げるキムラスカ王室に連なる名門大貴族の矜持が伺える。客室も例外ではない。
深みのある上品な赤で統一された豪奢な客室の中央には、広い室内に見合った寝台が鎮座している。
その広い寝台の上で、一人の少年がないている。
その広い寝台の上で、一人の醜悪に太った男がせわしない息を吐いている。


16歳を少し過ぎた少年は、下働きとしての職務と、ようやく物書きが出来るようになった赤い髪の少年の我儘と退屈しのぎに付き合って一日が終わる。
今日もそうして終わるはずだった。
縁戚関係にあると偽っている同室の庭師に、就寝の挨拶をすませてベッドに潜り込もうとしたときに、控えめに扉が叩かれる。
扉の向こうから切羽詰った様子で「夜中にごめんなさい。お客様の部屋の浴室からお湯が出ないの」とメイドがガイの助けを求める。
彼は音機関好きで、暇をみつければ、あれこれと弄っている。
素人ながらも、知識も技術も人並み以上のものを持ち合わせている。
本格的な修理は専門の譜業屋に一任しているが、そこまで大掛かりでないもの、そして応急処置を必要とするものなどは、ガイが呼ばれる事が多々あった。
「いってくるよ」
客人の前にでるためにいつもの仕事服に着替え終わると、そう同室者に言葉をかけると、慌ただしく廊下を走るメイドの後に続く。
走りながら事情を聞けば、客間を替えることをラムダスが提示したが、客人が跳ね除けたらしい。客間のランクが下がるのは貴族のプライドをいたく傷つけるのであろう。
やれやれ、厄介な客のようだ、とガイは内心で溜息をつく。
客室にはいると、ラムダスが目配せをして浴室に視線を送る。無言で一礼して浴室へと足を運ぶ。
第五音素を送る弁がうまく機能していないようであった。工具を取り出して簡素な修理をしている間、客間から客人がくどくどとラムダスに嫌味を言っているのがガイの耳に届く。
寝る前は湯で足を温めないと眠れない、とネチネチと何度も繰り返す客人の言葉に、「そのありあまった脂肪は飾りかよ」と胸のうちだけで毒づく。
先ほど横を通り過ぎた時、視界にはいったのは、バスローブの上にナイトガウンを羽織った肥え太った男であった。
調整をした後、蛇口を捻ると湯が出始める。湯が流れるのをじっと見守り、温度も適切な事を確かめると、再び蛇口をしめ浴室の扉からラムダスに合図をおくる。
心得たとばかりに僅かに頷き返すと、ラムダスは改めて不手際を深く詫びた。
苛立った男は忌々しそうに嫌味を重ねていたが、ガイが湯をいれた陶器の洗面器を運んでくるとその口を閉じた。
浴室に備えられているハーブオイルを数滴たらしたので、湯気とともにハーブの香りが立ち上っている。
「お御足をどうぞ」とガイが恭しく膝をつくと、男は素直にベッドの端に腰をおろし、洗面器に足をいれる。
深さは然程ないが、広さはある程度あったため、むっくりとした足もきれいに収まった。
ふうっと満足気な息をついたのを確認し、ラムダスが貴族の侍者へと視線をおくる。そこからは彼らの仕事である。
「まだ歳若いようだが技術者かね」
貴族の言葉は当事者のガイに向けて放ったのではない。ラムダスが「いえ、うちの使用人でございます」と答えると、フンと鼻を鳴らす。
「素人風情の修理ではまた湯が使えなくなるかもしれんではないか。私が寝付くまでこの男に湯の番をしてもらおう」
その言葉にラムダスが僅かに眉を寄せる。だが、客人の不満も拒否できるレベルのものではない。夜も更け、そう遅くもならないであろうと判断し、ガイに湯の番をするように言いつける。
ガイが頷き礼をすると、ラムダスは再度不手際を深く詫びてから退室した。


扉の向こうで気配が遠のいたと判断すると、彼は足を揉みほぐしている侍者に「準備をしろ」と命じる。
侍者は「旦那様、それは」と慌てるが、貴族は尊大に「金さえ握らせれば口を噤むどころか尻尾を振ってくるだろう」言い放つ。「いや、振るのは腰か」と下卑た笑いで口を歪ませる。
まだ歳若く色事に疎かったガイは、彼らの会話から己の身に危機が迫っているなど微塵にも考えはしなかった。
侍者がガイの腕を掴み、床に押さえつけられ、伸縮機能に富んだズボンを下着と共に引き摺り下ろされた時、漸くそれに気づいた。
手慣れた手つきで布でガイの口に押しこむ。
「んー!んー!!!」身体をばたつかせて必死に抵抗をするが、体勢の不利もあるが、何よりもまだ少年の力で振り払う事は不可能であった。
指をねじ込まれると、痛みに喉から悲鳴があがる。だが、布によってくぐもった叫びにしかならない。
ぐいぐいと容赦なく深く指を差し込まれると、身体痛みで、そして恐怖ですくんでくる。
ガイが痛みできつく閉じていた目をゆるゆるとあける。それは、怖気だつ程の気持ち悪さのせいであった。
彼の頬に何かぬめったものが押し付けられている。その正体を見極めたかったからであった。
そこにあったものは、屹立した男性器であった。
貴族の男がローブの前をはくつろがせ、先走りでぬめった先端をぐいぐいとガイの頬に押し付け、弾力を愉しんでいたのだ。
不快感で顔を顰め、そむけようとするが、それを許さずに貴族の男はますます腰を押しつけてくる。
「この肉の剣が今からお前を悦ばすのだぞ、感謝するがよい。おい、まだか。早くせんか」
瞠目し身じろぐガイの反応も愉しみながら、男は侍者をうながす。侍者は男の言葉に差し入れていた指を強引に増やす。
「――っん!!!!」
布さえなければ、引きつった悲鳴がその口からほとばしっていたであろう。
上質の香油が潤滑になるとはいえ容赦なく性急な行為に、ガイは痛みに身体を震えさせる。
差し入れた指を強引に広げられると、未知の痛苦にぼろぼろと涙が溢れ出す。
その様子をみて、ぐふふふと下品に男は笑い、そして益々性器を硬くさせた。
「もうよいであろう」
男がそう命を下す。まだ青い身体は、受け入れるにはまだ時間を要するのは明白であったが、彼の命令は絶対である。
侍者はまず指を引きぬき、それから背でひとつかみにしたままのガイの腕を、そのまま器用に布で拘束する。
痛みによって暴れ、貴族の身体に傷をつけさせないためである。それからシャツのボタンを丁寧に素早くすべてはずしておく。
真平らな胸であろうとも触りたがる彼の性癖をしっているからだ。
ベッドの上にガイをのせると、そのままベッドの脇で静かに控える。
一連の動作は一朝一夕ではなしえないもので、彼らが数多の哀れな獲物を蹂躙してきたのが窺い知れた。
ぎしり、と堕落した生活がそのまま肉にのった重い体を受け、豪奢なベッドが軋む。
「下男風情が、この私に可愛がってもらえるのだ。喜ぶのだな」
仰向け寝かせ、暴れる足をつかんで、大きく割り広げる。その間にでっぷりとした身体をさしいれる。
ぐいと、膝裏をつかんで胸につくほどに押すと、ガイの腰は浮き上がる。
「おい、足だ」
短く命令をすると、侍者はベッドにあがりガイの足を掴む。
男は空いた手で、ガイの尻肉を鷲掴み広げる。
先ほどまで、解していた窄まりはもうかたく閉じている。だが、男はかまう事はない。
己の性器に香油をかけると、そのまま先端を窄まりにぐいと押しあてる。
ガイが喉をのけぞらせる。悲鳴はまた布に吸い取られる。
きつく食むような締め付けに、男は唸るが、構わずにぐ、ぐ、と腰をおしつける。
それでも思うように進まずに、苛立ったように、ちっと舌打ちして身体を離し、ベッドの上に男はどっかりと座る。
指とは比べ物にならない質量のものが抜かれて、詰めていた息を布越しにほっと吐き出すガイの身体が持ち上げられる。
侍者は、まだ少年の身体を軽々と持ち上げると、座った男の上にガイが跨るような形にさせる。
でばった腹がガイの肌に密着する。ぞわりと嫌悪に全身の肌が粟立つ。
侍者は片手でガイの腰を掴むと、僅かに眉を顰めながら男の先走りで濡れている性器に手を添えて角度を調整する。
濡れた肉が臀部をなぞる感覚に、ガイは恐怖で身体をすくませる。
終わったわけではなかったのだ。絶望に目の前が真っ暗になる。
刹那。
すざましい衝撃と痛みがガイを貫いた。


背を大きくしならせ、身体がびくびくと痙攣している。
大きく開かれた青い瞳からは、涙が次々に流れだす。
そんなガイとは対照に「根元まで入ったぞ、うれしかろう」満足気に言葉を吐き出す。
「破瓜の証だ」
ぐふふと笑い、裂けて流れる血を指ですくい、ガイに見せつけながら下劣な言葉を投げる。
痛苦と圧迫感で、そして押し込められた布のせいで、うまく息を紡ぐことができずにいるガイをいたわる事無く、男は強く腰を掴む。
ベッドの振動を利用し、狭い中に突き立てた醜悪な肉の抽送を始める。
きつい締め付けに、思うような抜き差しが出来ず男は眉を僅かにしかめるが、未開通の若い肉の締め付けを愉しむことにする。
ゆるゆると身体を動かすたびに、波打つ腹肉がガイの肌を擦る。
「おうおう、喰いちぎるように締め付けよる。私の肉の剣の味に酔いしれておるようだな」
痛みのため朦朧とした意識の中でも、その言葉は流せないものであった。
ガイは否定のためゆるゆると頭を振るが、男は気にしたふうもない。
狭く締め付ける肉を、掻き分け押し広げながら、満足気に腰を打ち付ける。
ダラダラと汗をかき、ふんふんと興奮を抑えきれぬ品のない鼻息は絶えること無く、布のせいで閉じることの出来ぬ口の端から溢れるガイの唾液をびちゃびちゃと音を立てて舐め吸い取りながら男はガイの身体を味わった。
打ち付ける腰が早くなり、醜悪な肉棒がより膨張してガイの中をいっそう押し広げる。
まさか、とガイが瞠目すると、より奥深く突き立て男は動きをとめる。
次の瞬間、獣のように「ぶほっ」と満足そうな息を吐き出しながら、ガイの体の奥深くに汚液を注ぎ込んだ。
最後の一滴まで注ぎ込もうとするように、ゆるゆると揺さぶると、また獣のような息をはいた。
それを合図とみて、控えていた従者は、痛みでぐったりとしているガイの身体をまた抱えあげて引きぬく。
先ほどより僅かに萎えてはいるものの、まだ男の肉棒は屹立したままである。
不満げに従者を睨む。侍者は慌ててガイを獣の姿勢をとらせる。だが、両腕は背に拘束されたままだ。肩をついた姿勢で、腰だけ高く従者は持ち上げる。
そうすると、先ほどまで大きく広げつながっていたそこは、ゆるゆると慎ましやかに閉じようとしている。
赤い血が、零れ出した白濁液とまざりあう。
扇情的な光景に、ますますいきり立った男は、乱暴にガイの体内に突き立てる。
ガイの身体が大きく震えている。
侍者のかわりに、自らガイの腰を抱えると、先ほど自らが放った精液のため、楽になった抽送を楽しみ始める。
「声だ」
侍者はガイの口に押し込めていた布を取り出す。布は色を変えるほどに濡れていた。
男が動きに緩急や浅深をつけて体内の肉の味を愉しむが、ガイは苦痛でしか無い。
「…ひっ、い……うっ、やめ…っ」
揺さぶられながら弱々しい声が漏れる。
「下賎の者のくせに、肉の味は高級品だな」
容赦なく腰をおしつけながら、男は満足気な様子だ。
ぬちゃぬちゃと粘度の高い音と、肉の打つ音を聞きながら、ちらりと侍者は音素時計に目を走らす。まだ夜は始まったばかり。
まだ、この肉の宴は終わらない。




なんで和姦は一ヶ月経っても書けないのに、こういうものはものの3時間で出来てしまうのでしょうか。
モブおっさんの汚らしいデブ描写を何故しつこく書くのでしょうか
教えておじいさん〜 教えておじいさん〜 教えて〜ガイ受けスキーさんたち


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