[携帯モード] [URL送信]

小話
公爵×修道士ガイ小話 ※パラレル設定 色々酷い


最前列に座る赤い髪の貴婦人の体調変化に、僕がいちはやく気付いた。
くらりと身体が前に倒れようとするのを阻止すべく、駆け寄って身体を支えた。
間に合った事にほっと息をつくまもなく、兄弟子や司祭様や、貴婦人の隣にいた髭の男性から叱責が飛んだ。
その赤い髪の貴婦人は、王位継承権をもつ女性らしく、僕如きが容易く触れてはいけない方だった。
ようやく頬の赤みが戻ったその貴婦人は、ステンドグラスの聖母さまのように慈愛に満ちた笑みを向けてくれ
畏れ多くも謝辞の言葉を口にされた。
ひたすら恐縮する司祭様の前に、その貴婦人の旦那様が迎えに来られた。
赤い髪の旦那さまは、ジロリと僕を一睨みする。その目が怖くて、思わず身体が竦む。
貴婦人の隣に居た髭の男性、ラムダスという男が旦那さまに事情を説明を始める。
事情を一通りきいた旦那様は、僕に明日屋敷に来るように、と申し付けられた。
司祭様が「まだ年若い者で礼儀を知りません。この無礼は私がかわって受けますゆえ」ととりなしてくれた。
だが、それを煩わしそうに眉を顰め「二度は言わぬ」とだけ告げられました。


兄弟子からあの旦那様がどのような身分の方なのかを聞きました。
王家筋の公爵様で、この土地も公爵様のものなのだそうです。知事様など足元にも及ばない程偉い方なのだそうです。
あの奥方様は、王様の妹様で、公爵様のもとに降嫁されたそうです。
いつもは王都にお暮らしになっていらっしゃるのですが、領土視察のためにこの土地に数年ぶりに訪れたそうです。
その話を聞いて、ようやく僕は自分の失態の大きさに気付きました。
ロザリオをぎゅっと握って神に一晩中祈り続けました。


奥方様に触れた罰なのでしょう。
僕は公爵様しかいらっしゃらない部屋に通され、衣服を剥ぎ取られ裸にされてしまいました。
公爵様の大きな手が無造作に私の身体中を撫で回します。
くすぐったくて恥ずかしいのですが、これは罰なのだと自分に言い聞かせて耐えました。
ですが、胸の先を撫でられると思わず「ああっ」と声をあげてしまいました。
口を手で覆い、公爵様に「申し訳ございません」と頭をさげると、顎をつかまれて上を向かされました。
「声を出して構わん」と仰ってくれました。
それを聞いて僕はほっとしました。
胸の先を指で摘まれたり弄られたりすると、我慢したくても声がつい出てしまうのです。
脇腹をゆるりと撫でられると、何か身体の奥が熱くなってしまうのです。
公爵様が僕に罰を与えてくださっている間、僕の口からは絶え間なく声が漏れていました。



声をあげすぎて乾いた口内を公爵様の舌が舐めまわして潤してくださいました。
上顎をおさえるようにして舐められると、腰がびくびくっと電流がながれたような錯覚に陥ります。
僕の舌を吸い上げられた時、思わず公爵様の腕にしがみついてしまいました。
はっと気付いて、慌てて身体を離し、胸にさがったままのロザリオを掴んで神に祈りました。
僕の行動に公爵様は不快そうな顔で「何の真似だ」と尋ねられます。
「御身体に触れてしまいました。申し訳ありません。罰は何でも受けます」
僕の決死の思いを、公爵様は「そのような事か」と一笑にふされました。
公爵様の慈悲深さにほっと息を吐いて、握り締めていたロザリオを離しました。
「私の身体に触れる事は構わん。だが、罰は受けてもらおう」
僕の髪を優しく撫でながら、公爵様は顔を寄せてこられました。


それから長い時間、僕は罰を受けました。
下肢から白い液体を数度出しました。途中で公爵様が僕の胸からロザリオを奪ってしまわれました。
「もう神などに仕えるのではない。私に仕えるのだ」と仰いました。
信仰心を捨てる事など出来るはずもないのに。
そう考えた僕をまるで串刺しにするように、熱く太いものが体内にはいってきて、僕を苦しめました。
これが罰ならば受けなければなりません。
泣きながら耐える僕に公爵様は耳元で「良い子だ」と仰ってくださいました。
責め苦は長きにわたりましたが、熱いものが身体の奥に放たれたと同時に終わりました。


罰が終わった時に公爵様が僕に名を尋ねました。
「ガイラルディア・ガラン・ガルディオス」
「よろしい。手続きはラムダスに取らせよう」
手続きとはどのような事なのか尋ねたかったのですが、急激な眠気に襲われて思うように口が動きません。
昨夜は一睡もせず極度に緊張したままだったので、罰を終えた事で一気に疲労を感じたのでしょう。
「眠って構わん」
公爵様の言葉を切っ掛けに僕は眠ってしまいました。


次に僕が目覚めた時、新たな名前と共に世俗に戻らされた事を知らされました。
「ガイ・セシル」
そしてキムラスカ王国の光の都、バチカルの公爵家で暮らす事となったのです。



こんなアホパラレルなのに、設定だけムダに作っていたと言う…
拍手お返事にも書きましたが、司祭さまがペール
巡礼の旅に出て留守にしていた兄弟子ヴァンが怒りマックスでバチカルにガイを奪還すべく向かう。
教会は出奔します。
ガイはバチカルの屋敷で双子の赤毛に可愛がられる(いろんな意味で)
そんな感じでした。考えるのだけは楽しい。

小話TOPに戻る


あきゅろす。
無料HPエムペ!