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リクエスト小説
リクエスト6
第三者がいるところで思わず公爵に反抗して、後から折檻(?)再教育(?)されるガイ(匿名様)


※エネマグラを使った折檻になりました。
※セシル少将がまだ大佐の頃です


公爵に続いて部屋に入ってきた女性をみて、ガイは椅子から立ち上がったまま動けずにいた。
彼女の面差しがガイの大切な人に似ていたからだ。
公爵は椅子にどっかりと腰を下ろして、「セシル大佐、先の戦いでの損害状況を」と促す。
それから、公爵の部下に釘付けになっているガイに命令を下す。
「ガイ、用意をしておきなさい」
それは執務室に続く部屋の先に向かえ、という意味の命令であった。
幾度となくなく下された言葉にガイは素直に返事をして扉の先に消える。
だが、今日は勝手がちがった。
セシルという名を持つ、彼の亡くなった姉に良く似た面差しの女性を見て、ガイは衝動的にその命に背く。
「申し訳ございません、旦那さま。先に片付けておく仕事がありまして」
ピクリと赤い眉が動く。頬杖をつきながら翡翠の双眸はガイを激しく射抜く。
ガイの言葉に息を呑んだのは、公爵の傍らに立つセシル大佐であった。
公爵の気性を熟知している彼女は、この言葉を公爵が許すはずもないと判っていたからだ。
だが、公爵は「ならば仕方ないな。大佐、状況報告を」とその無礼を許した。
セシル大佐と、言った本人のガイはその事実に呆然とする。
どうした、という視線を送られて、セシル大佐は慌てて手にした書類に目を通しながら報告をする。
チラリと目の端に止まった金色の髪の少年が顔色を失っているのを気にかけながら。
そして意識の端で、彼に似た姿絵を何処かでみた覚えがあるのだが、と小さな凝りを残しながら。



夕食後、ガイは内密に公爵から呼び出しを受ける。
ガイは静かに覚悟をしていた。
最初に嫌という程に覚えこまされたのだ。拒否など許されない事だと。
それでも姉に似た容貌をもつ彼女の前で、公爵との関係を受け入れる事をガイは出来なかったのだ。
真夜中の呼び出しは、長い夜を過ごさねばならないと言う事。だが、痛みにも快楽にも、耐性がついている。あの男のおかげでな。
自嘲しながらガイは重い足取りで執務室奥の部屋に向かう。
ガイは公爵の気質を少しばかり見誤っていた。その事を深く後悔する事になる。
「気に入ったか、セシル大佐を」
椅子に座り、酒を口に運びながら冷酷な瞳はガイを射抜くように鋭い。
氷のような視線とは裏腹に、からかいを多く含んだ声に、ガイはその言葉を理解するのに少しばかり時間を要した。
無言でゆっくりを頭を振る。
「それにしては随分と熱く見つめていたようだが」
男が女を見つめる理由としては一番正統なものといえよう。しかも今話題に上っているのは、誰の目にも明らかな美しい女性だ。
ガイが彼女に向けた視線の意味を誤解している公爵に、どのような言葉をつくしたとしても無駄な事だとガイは理解している。
そもそも公爵はガイの答えなど求めてもいなければ、聞いてもいないのだ。
出来の悪い道具が逆らった事によって、公爵がどのような行動に出るのか、ガイは身構える。
それでもまだこの時は、耐えてみせるさ、と公爵相手に楽観の構えだった。逆らった罰がどのようなものかもわからずに。

衣服を脱ぐように言われ、それに素直に従ってみせる。従順な態度を貫こうとするガイの目に異様な玩具が目に止まる。
公爵が手にしたものは以前使ったものとは形状が異なる。
ガイの戸惑の視線を受けて、公爵は残酷に笑う。
「横になりなさい」
言葉通りにベッドの中央で仰向けになったガイの動きを封じるために、以前と同じように両手を拘束される。
またあの玩具を入れられるのか、とガイは内心戦慄する。
以前のものと違っていささか小振りな事が救いだろうか。そうガイは考えていた。
動きは単純だが際限ない無機質なものが、体内を蠢く感覚を思い出して、背筋に冷たいものが走る。
その玩具に丹念にローションを塗りこむと、そのままガイの双丘の奥に宛てがう。
侵入してくる感触にガイは奥歯を噛んで耐える。先端が入ると、ヌルリと自然に体内に滑り込んでくる玩具の冷たさに身体が震える。
異物感に眉を顰めながらも、従順な態度を公爵にみせる。
以前のものと違い圧迫感はそこまで感じさせない。これくらいで公爵の怒りが収まるのなら、とガイは意識の端で楽観視する。
だが、それはあっさりと覆される。
戯れに脇を撫でられ身体がピクリと反応すると、体内にある異物が存在を主張する。違和感がガイを襲う。
何か、何か、前のものとは違う。
前のものとは違い必要以上に身体の中で主張せず、逆に奥で馴染むような玩具なのだが、何故か生理的悪寒が背を走る。
外気に触れて硬く立ち上がった胸先を摘みあげられ、指の腹で捏ねるようにされると、素直に「ああっ」と喘ぐ声が口から漏れる。
その瞬間、電流が走ったような刺激がガイを襲う。
知らずきゅうっと締め付けた後孔の中で、あの玩具が前立腺を刺激したのだ。
しかも指やモノで刺激されるのとは違い、容赦なくグイグイとその一点を押し、快楽を無理やり引き上げてくる。
ぞわり、と鳥肌が全身に立つ。
玩具の意図をガイが知った事で、公爵は残酷に笑いながら説明をする。
「締め付ければ刺激をする仕組みだ。必要以上に締め付けねば苦痛はあるまい」
締め付けねば、と言い放った本人が、意志と関係なく勃ち上がったガイのモノに触れる。
「や…やめ…っ」
がくがくと震えるガイに、公爵は口角をあげて薄く笑ってみせる。
「何をやめるというのだ。先端から零れているではないか」
指の腹で敏感な部分をなぞると、どんどん溢れてきて幹の部分を濡らしていく。
歯を食いしばり締め付けぬように、快楽の波をやり過ごそうとするガイを嘲笑うように、粘り気のある液で濡れた幹に手をかける。
卑猥な水音を立てながらユルリと扱くと、「うっ……」ときつく食いしばった口から声が漏れる。
手の自由を奪われ、自由になる脚をばたつかせて、公爵の手から逃れようと試みるが、力が入らずに虚しくシーツを蹴るだけに終わる。
裏筋を指でなぞりながら上下する動きに翻弄され、自然と腰が揺れる。
そのたびに中で存在を主張する玩具にガイは背を震わす。
「おねがい…です。取って…くださ…い」
快楽を貪ることに従順な身体は、これだけの動きで頂へと押し上げられている。
これが罰なのだとわかっていながらも懇願せずにはいられない。公爵は酷薄に笑い、掌に力をこめ、激しく扱きあげる。
「ひあっ……ぁぁっ…」
噛み締めた口の合間から喘ぐ声が漏れ始める。
前からのダイレクトな刺激と、内部から無理に引き上げる快楽にガイの思考が霞がかる。
瞬間、快楽が足の先から頭の天辺まで突き抜けていく。
「…ああああっ!!」
背を反らせ、絶叫する。目の前が白く弾け、身体が痙攣する。
だが、達した事できつく内側を締め付け、玩具が前立腺を攻め立てる。
絶頂の余韻に浸る間もなく、新たな快楽の刺激が全身を駆け巡る。
あり得ない程の大量の白濁液をまき散らし、息を整える暇も与えられずに責め立てられる。
「あっ…ああぁぁ、ゆ、る…して…」
金色の髪を振りかぶって涙を流しながら懇願を口にする。
「許す?何の事だ」
公爵は薄笑いを浮かべて、胸の頂を爪で弾く。
腰を跳ねさせて身を捩るガイはうっすらと脂汗をかき、達したばかりだというのに、彼の意志とは裏腹に痛いほどに勃ちあがらせていた。
「いい…つけ…を…、ま…もります。だから、とって」
苦しい、まるで地獄の責苦だ。
恥も外聞もプライドも何もかも捨てて、目の前の男にただ懇願する。
「折角取り寄せた逸品だ。少し楽しんではどうだ」
必死に頭をふるガイの様子、満足そうに笑みを深くする。
達して過敏になった身体を存分にまさぐり、ガイを責め立てる。
「やぁぁ……はあ……やめ……っ」
苦しそうに眉根を寄せて、苦痛を伴う快楽に耐えようとするが、胸の頂に歯を立てられた時、反射的に内部をきつく締め上げてしまい電流が走る。
喉を仰け反らせて、悲鳴をあげて再びガイが絶頂に達する。
二度目だというのに衰えない量の精液を、痙攣しながら出す。
息をつく間もなく、また内部の前立腺を刺激され、強制的に勃たせられる事になり、ガイはひたすら懇願する。
前立腺だけを執拗に刺激され、絞りとるような強制的な射精は苦痛以外の何物でもなかった。
「前立腺液も共に出されるからよく出るだろう。医療器具として開発されたものだからな。
せめてあと二度ほど達してみるか」
その言葉にガイが顔色を失くす。
「もう…しません。お願い、ですから、とって…ください」
「私は逆らう者には容赦はせん。覚えておく事だ」
こくこくと首を縦にふると、仕方ないといった面持ちでガイの体内の玩具を取り出す。
「あっ…」
強烈な刺激から開放され、身体を弛緩させる。肩で息を吐きながら、快楽が過ぎ去った後だというのに「は…あっ…」とその息に甘い声が混じる。
引き抜かれた箇所は、誘うように色づいている。
顔色をかえずにガイがよがり苦しむのを見下ろしていた公爵だが、その様子に煽られる。
呼びこむように綻んでいる箇所に硬くなったものを宛てがい、ゆっくりと腰を進める。
「中が蠢いているな」
続けざまの射精に痙攣した内部が複雑に蠢いて、包み込むような動きをみせる。
それに満足そうに笑みを深くして、最奥を抉るように激しく腰を進める。
「ひっ……ああっ……んぁああ!あっ!」
熱いモノで穿つような動きにガイは嬌声をあげる。
理性を押し流して、快楽だけを追従するものになったガイは、この刺激を待っていたのだと知る。
痛いほどに苦しいほどに、灼熱のような熱さで、身体を貫かれる刺激に身を震わす。
「い…ぃ……あっ……ぁ…いぃ!」
公爵の胴に脚を絡ませて、より深く快楽を貪ろうとする。
それに応える様に公爵は激しく突き上げた。


真夜中、セシル大佐は書類にサインをしながら、ふと昼間の青年の顔を思い出す。
公爵に逆らったあの青年は解雇され、おそらくは二度と顔を合わすことはないだろう。
彼の面差しに記憶の端で引っ掛かりを覚えながらも、再び仕事に没頭してガイの事を記憶から消し去った。



匿名様からリクエストを頂きました。
楽しく書かせて頂きました。
有難うございました。

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