10万企画小説 モブガイで複数SMプレイ(後編) ガイの変化を、貴族たちは視線を交わし口元を歪める。 先程とは違うアナルビーズを手にした貴族が再び粘液を珠に垂らすと、前触れ無くぐいっと押し入れる。 「っつ……っふっ……ンッ」 口の拘束具によって呻く声しかあがらない。だが、今までとはあきらかに種類の違うものであった。 2つ目、3つ目、と入れていくうちに、ガイは自ら腰を揺らめかせ始める。 貴族の一人が胸の先端を摘み捏ねると、びりっと電流のようなものがガイの背を走る。 心臓が痛いくらいに早鐘を打ち、頬を中心に顔は熱くなり、思考は定まらない。 異物感を感じていたその箇所は、いつの間にか貪欲に更なる刺激を欲しがるように、奥が疼いてたまらない。 なぜ、こんなことに。 普段ならば酒に盛られたものが睡眠剤だけではなかった事や、ビーズに垂らされた粘液に媚薬が入っている可能性に気づくだろう。 だが全身を巡る熱のせいで、思考は散漫で愚鈍になっている。 生暖かい舌が刺激により尖った胸先を舐め上げ、身体の奥にまた一つ珠を押し込まれると、与えられる快楽に何も考えられなくなる。 耳に掛けられていたラバーが外され、口の拘束が解かれる。新鮮な空気が肺に送られる。 解放されたガイの口は、男たちを詰る言葉はあがらなかった。 「ふっ…ああぁぁっ……」 甘く切ない声が漏れるだけであった。 「では、口は私から」 貴族の一人がそう宣言すると、ガイの顎を掴んで横を向かせる。 視界はかわらずに布で覆われているため、何が行われるのかはわからずにいた。 だが、喘ぐ口に熱いモノがあてがわれ 「さあ、上手におしゃぶりをしてください、ガルディオス伯爵」 と言われれば、朦朧とした意識は言われるがままに舌を出す。 舌を熱い塊に這わせれば、ふっと満足気な息が落ちてくる。 熱い塩辛い生肉を舐めているようだ、とぼんやりとしていた時、不意に差し込まれた珠を一気に引き摺り出される。 黒い視界が白く弾けるような衝撃に、自由のきかない身体の背をしならせる。 「ひァッ!!!やっ…アアアぁぁっアア」 太い珠がごりごりと内部を、凝りを押すようにして排出される。不快な感覚はもうない。気持ちのよい、上級の悦楽がそこにあった。 「気持ちよかったですか?」 素直に、こくこくと頷くと褒美と言わんばかりに耳に舌を差し入れられる。 ぶちゅりという水音がとても近く、「ふあっ…」と濡れる声があがる。 「ガルディオス伯爵、まだ途中ですよ。ご自分だけが気持ちよくなって、奉仕を忘れるのは感心いたしませんな」 男はガイの後頭部を掴む。 「きちんと儀礼を教えて差し上げましょう。歯を立てればお仕置きです」 そう告げると、喉奥まで押しこむ。口腔内いっぱいに広がる性器は熱く脈打っている。 「んっ、ッフツ」 突き出た男の下腹にガイの鼻が擦られ、息苦しさを覚える。だが、それも一瞬のことであった。 男がガイの髪を掴み、前後に揺り動かしたからだ。 舌の上を性器が滑っていく。揺さぶられる事で、朦朧としていた意識が一瞬飛びそうになる。 「唾液で濡らしなさい。そうしないと唇が痛いでしょう。……そう、…舌も使いなさい」 男の声が、せりあがる興奮をおさえきれなくなる。それに呼応するように、口内を蹂躙する性器は質量を増していく。 男はガイを揺さぶるのをやめ、ぐっと押さえ込み、今度は自らが腰を振る。 ジュボジュボと抜き差しのたびに音が出るほどに、激しい律動であった。 だが、ぐっと根元まで突き入れて動きをピタリと止める。 次の瞬間、ぶるりと尻を震わせ、「うっ」と声をあげる。 「ンッーっ!!」 押さえこまれたガイがくぐもった呻き声をあげる。 口腔に射精をしたのだ。呼吸を塞がられたガイは、その汚濁を飲むしかなかった。 ねばつく熱いものが、喉を滑っていく。 全てを飲み終わった事を確認し、男は漸く性器を抜く。 「拙い技巧ですな」 満足気な息を出しながらも、男が辛辣に評価を下す。貴族たちは愉しげに笑う。 「そのほうが教え甲斐があるというものです。では、私がメインをいただきますよ。異論はありませんね」 ずっとガイの背を支えていた屋敷の主が立ち上がる。 後ろ手に縛られ、脚も同様に拘束されている不自由な格好のため、支えを失った身体はベッドの上に沈む。 男たちの手により仰向けにされると、大きく左右に脚を開かせる。 珠に嬲られた箇所は柔らかく綻んでいる。 そこに屋敷の主は硬くなった性器をあてがう。きつく狭い内部をこじ開けていくようにじわり、じわりと腰を進めていく。 割り開かれていく衝撃に、ガイの仰け反った喉がひゅっと鳴らす。 「あっ、……あっつ…ぃ…、ンンッ」 珠とは比べ物にならない圧迫感と、そして脈打つ熱に身体が震える。 「根元まで呑み込みましたよ」 「止めっ、…ぬっい…ンンッ」 「そうはいっても、こんなにギチギチに締め付けられては」 揶揄するように笑うと、屋敷の主はゆっくりと円をえがくように腰を回す。 強張った内がゆるりと蕩け、絡み付いてくる。 「ひぁっ、や、っつ、アアッ、ぁっ、」 中を緩慢にかき混ぜられると、再び羞恥と快楽が沸き上がってくる。 ガイの口からは、甘い息が漏れ声が濡れ始めたのを屋敷の主は感じ取ると、次は小刻みに前後に腰を動かす。 熱く硬いもので内壁を抉られる度に、そこから溶けてしまうような痛烈な快楽が突き抜けていく。 内壁に塗りこまれた媚薬のせいで、初めて身体を割り開いたのに、中を犯す男の動きに合わせて腰が揺らぎ始める。 男たちが合図をかわすと、ガイの膝を胸につく程に身体を折る。 腰は宙に浮き、縛られているため、かなり不安定な体勢をとらされる。 「ひっ、深っ…アアぁぁあっ!」 ずんと腹の奥まで突き入れられたような衝撃に、脳が焼け付く。 敏感な部分を張り出したエラで抉るように抜き差しされれば、硬くなった性器が腹に付くほどになり、びくびくと震える。 「さ、わっ、んっ。誰、かっ、……」 内部から昂ぶらせた刺激の終わりがガイには見えない。 「あ、ああっ、ぁあっ」小刻みな嬌声がどんどん切羽詰まったものになっていく。 手が自由になれば、男たちの前で恥ずかしげもなく硬くなった己を握りしめていただろう。 絶頂の寸前で、しかもなお追い立てるように前立腺を責められ続け、ガイは恥を捨てて懇願する。 「おねっ…ぃっ、さわ、ンンッ」 「触って欲しいのですか」 男の一人が尋ねると、こくこくと必死に頷く。 「だめですよ、ガルディオス伯爵。今日は「勉強会」です。後ろだけで達するようにならなければ」 緩急をつけた律動をしながら、屋敷の主は興奮をにじませた声でそう告げる。 「やぁっ、お…がっぃいいっ、さ…」 その時、ガイの目を覆っていた布が取り外される。 涙でぼやけていた視界がニ、三度まばたきをして鮮明になっていく。 ガイの開けた先にあったのは。 蚯蚓のように血管が浮き出た醜悪な性器が己の身体を貫いている光景であった。 「あ、あ、アアアアアッ!!!」 目を閉じることも、そらす事も忘れ、目の前のそれを凝視する。全身に熱が巡る。 ぬちゅぬちゅと淫液に濡れた性器が抜き差しされるたびに、赤くなった縁が縋るように吸い付いている。 「見えますか。ほら、あなたが美味しそうに貪欲に私のものを咥え込んでいる姿が」 その言葉が切っ掛けとなった。 ガイのなかで何かが壊れるような音がした。 猛烈な快楽が身体を駆け抜けて、白くはじけた。びゅっびゅっと熱いものがガイの顔にかかる。 身体が不規則に痙攣し、呼吸すらままならないように、口をぱくぱくとさせている。 達した後の墜落するような感覚はなく、いまだ絶頂が続いている。 「あ、あっ、あぁああっ、あっ」 熱く煽動する内部の熱さを愉しみながら、屋敷の主はガイの身体の奥に白濁を注ぎ込む。 「あつ、いっ…なか、熱っぃ……あああっ、ひっ、んぁっ」 ずるりと抜くと、物欲しげに入り口がひくついている。 手足の拘束を解き、四つん這いの格好をとらせると、ひくつく穴から白い液がどろりと垂れてくる。 「ご自分の痴態をみて気をやるとは。ガルディオス伯爵は特殊な性癖がおありのご様子」 「淫らな身体を持て余しておいででしょう」 嘲笑と共に謂れのない誹りを浴びせられるが、ガイは反論すら忘れ、益々熱く昂る身体を持て余し誘うように腰を高く掲げる。 「淫らな御方が欲しがっておいでですよ」 待ち構えていたように男の一人が、昂ったものを一気に最奥まで突き上げる。 「ああっ! ンッ!」 入り口の肉を食むような圧迫と、熟れて熱く絡みつく内部は、男を悦楽へと引きずり込む。 満足気な息を吐き、猛烈に突き上げ、濡れた内部を思うさまにあじわう。 違う男がガイの髪を掴み、顔をあげさせる。 わずかに開いた口に躊躇う事なく性器を奥まで突き入れる。 「んっ、っふ、ンッ」 前後を貫かれ、揺さぶられる感覚に悦楽の目眩をおこしかけていると、右手をとられる。 掌にどろりとローションと垂らされ、熱い性器を握り込まされる。 びくびくと脈動する茎を、ローションの滑りを利用し手を動かす。 淫猥な水音、切なげな息、滴り落ちる汗。部屋には濃厚な性の香りが充満する。 後背位で貫いていた男が息をつめて、熱い液を迸らせたと同時に、口内を蹂躙していた男は抜いてガイの顔面を白く穢す。 ようやく満足した男たちは、寝台の上で小刻みに痙攣するガイを見下ろす。 白濁液を垂らし、身体中にかけられ、達し続けたその姿は男たちの征服心を大いに満足させ、そして更なる被虐心を刺激する。 「次の勉強会が愉しみですね。上手にできたら、ご褒美に票を差し上げますよ」 その言葉にガイは、小さく微笑む。 それは票を得ることへの悦びなのか。 それとも――― 終 匿名様からいただきました「モブガイで複数SMプレイ」でした。 どこがSM?という出来で申し訳ございません。 アナルビースなのか、アナルパールなのか、とどうでもいいことで悩んでいたら 三分の二程書いてから、SM要素があまり見当たらない事に気づきました。 ただ私はガイを楽しく楽しく苛めまくっておりました←どうでもいい おまたせして申し訳ございません。リクエストを有難うございました 10万感謝企画 TOPに戻る |