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10万企画小説
モブガイで複数SMプレイ(前編)
※陵辱色が強いです
※でも肝心のSM色が薄いです


意識を取り戻した時、身に纏うものは何もなかった。


視界は黒い布地によって遮断され、腕は背に回され一つに括らえている。
大きく割り開かれた脚は折り曲げられ、それぞれの太腿と脹脛に荒縄がきつく食い込んでいる。
声は、口に穴の開いたボールを咥え込まされ固定されているため、うめく声しかあがらない。
広い寝台に横たわる青年の姿に、男たちは淫蕩な眼差しを向ける。


*********


額に手をあて腹に溜まった陰鬱な思いを、息とともに出す。
つい先程皇帝陛下が退室した事で貴族会議の空気は緩み、ガイのその無作法を見咎める者はいなかった。
レプリカ保護法案は佳境に入ってきたが、可決のための票数にあと少し届かないでいる。
ピオニーの私室で
「勝算は五分五分といったところか。
だからといってあまり無茶はするなよ、ガイラルディア。
あいつら海千山千だからな」
と釘は刺されたが、ガイはこのまま事態をただ見守るというのも出来ない性分ではあった。
水面下での働きかけはかなり功を奏してはいるが、あと少し。本当にあと少しのところであった。
議長が次回の開催日を宣告した事で、会議はひとまずお開きとなった。
反対派を動かすための資料をつくらなければ、とガイは足早に会議室を去ろうとする。
その足を一人の貴族の声が止めた。
「ガルディオス伯爵。今から私の家で、伯爵が掲げているレプリカ保護法案について皆と色々話し合っては如何でしょう」
声をかけた恰幅のよい貴族は、反対派の一人である。その背後に立っているのも、反対派の面々である。
「私のような若輩者の言葉に、耳を傾けていただけるのはこの上ない僥倖です。ですが」
「ああ、私達がお若いガルディオス伯を吊るし上げるのでは、とご心配になられておいでかな。
私どもとしては、このような息の詰まる会議室よりも、食事をしながらゆるりと伯爵のお考えを聴いてみたいだけなのです。
気軽に構えてください。言うなれば…そう、「勉強会」のようなものです。
ご心配は無用です」
にこりと紳士然に微笑まれると、断りの言葉に詰まる。
たとえ吊るし上げにあったとしても、折角の好機を逃せないと思い、ガイは承諾する。
家に伝令を出して、今日の夕食はいらぬ指示をだし、それから貴族の家へと招かれる。
急な誘いであったにも関わらずその屋敷で夕食が人数分用意されていた事、そして、時々彼らが何か言いたげに視線を交わす事に、ガイは珍しく気づかずにいた。
食事が終わると場所を移し、酒を口に運びながら、法案についての是非を議論していた。
その最中。
暖炉の炎のゆらめきが、大きく、そして小さくなる幻覚に、ガイは頭を振って払おうとする。
「ガルディオス伯爵、酔われましたか?」
「いえ、まだ……」
そう返事をした時、ぐらりと天井が周り、ガイは毛足の長い絨毯に倒れこんだ。
「ガルディオス伯爵、大丈夫ですか?」
言葉こそ気遣うものであったが、ガイを見下ろす貴族たちは皆薄笑いを浮かべている。
「では、ガルディオス家に使いをだそう。酔われたガルディオス伯爵は我が家に宿泊する、と」
男の言葉に、皆がにやりと笑った。


**********

ガイは深い眠りにいた。
眠りにしがみつこうとする意識と、性急に浮上しようとする意識がせめぎ合う。
身体も意識も何かがまとわりついているように重い。
それを払うように、泥のような眠りから覚めようとする。だが、意識の半分は再び落ちようとする。
その奇妙な感覚に、研ぎ澄まされつつある意識が危機を覚える。
おかしい。
無理にこじ開けようとした瞼に何かが触れる。目を開いても視界は黒く塗りつぶされている。
なにを、という言葉は、開きっぱなしの口から溢れることはかなわなかった。
「うーッ、ウゥっ……!!」
「おや、皆さん。ガルディオス伯爵がお目覚めですよ」
ガイの後ろから招待した貴族の声がかかる。
「おお、丁度良かった」
「寝たままでは楽しくありませんからな」
声の主は先程まで議論を交わしていた貴族たちのものであった。どうやらガイは寝台の上に座らせられているようだ。
身に纏うものはなく、腕は背に回され一括りにされている。
脚は左右に大きく割り開かれ、膝は曲げられて腕同様に括られている。
視界を塞がれているが、どのような醜態を晒しているのか容易に想像が出来る。
ガイは脚を閉じようとするが、誰かの手がそれを阻む。
「ガルディオス伯爵。今更恥ずかしがる必要などないでしょう」
「そうですとも」
口々に勝手な事を言われ、ガイは抗議の言葉を口にするが、呻く声しか上がらない。
頭をふり、身体を捻って抵抗しようとするが、ガイの身体を背後で支えていた屋敷の主がそれを難なく封じる。
「おやおや。とんだじゃじゃ馬なようだ」
ふふ、と低く笑うと、ねろっと耳朶を舐める。
「んーっ!!」
びくっと身体を竦ませる。気持ち悪さに肌が粟立つ。
「時間はゆっくりありますが、そろそろ始めましょうか」
「そうですな。ほら、先程まで細い玩具で嬲っていたせいか、物欲しげにひくついておいでだ」
開かれた脚の間を誰かがのぞき込んでいる気配がする。ガイは羞恥、恐怖、憤怒、様々な感情が一気に溢れ出す。
「これの即効性は目を見張るものがありましてな。粘膜で吸収ともなるとその効果は絶大となります。
たっぷりかけておきましょう」
男が手にした大小の珠が交互に連なっている玩具に、クリスタルの瓶から、ねっとりと糸をひく液を垂らす。
毒々しい紫色の珠がテラテラと光る。
男たちの一人がぐいっとガイの膝を押す。腰が自然と浮く形になり、秘所が皆にさらされる。
「皆さん、熱い目でガルディオス伯爵を見ておいでですよ」
耳元で屋敷の主が囁く。
かっと屈辱に身体が熱くなる。その刹那。
「ンンーッツ!!!ヴーッツ、ウッ、ンンーッツ」
ガイは自由のきかない身体を必死に捩ろうとする。だが、背後から屋敷の主が強く掻き抱き、脚は男たちが抑え込んでいる。
「ほうら、美味しそうに一つ目の珠を呑み込みましたよ」
脚の間から聞こえる男の声が、ガイを絶望に染め上げた。


ぐにゅり、と音を立てて、小さな窄まりが紫の珠を呑み込む様子を、男たちは凝視している。
既に皆、貴族然とした風格はなく、極上の獲物を前にして欲望を剥き出しにした牡の顔つきであった。
入りやすいように先端は小さめだが、リング付近にもなるとピンポン玉程の大きさになる。
その先端の珠を呑み込む度に、脚をピクピク痙攣させ、喉を仰け反らせて悲痛な呻く声をガイはあげる。
そんな様子すらも、男たちの被虐心をますます駆り立てていく。
屋敷の主がガイの耳に口を寄せて囁く。
「今、いくつ呑み込んだかおわかりかな?」
「ンーッツ!ンーッツ」
激しく頭を振るガイに、主は笑う。
「皆さん、ガルディオス伯は数もかぞえれない程に、その珠を気に入ってらっしゃる」
皆が、くくく、と嘲るような笑いで応える。
「残念ながら、私も、そしてガルディオス伯もその様子はあまりはっきり見えませんからな。教えてあげてください」
「ええ、そうですな」
男が品性なく笑うと、次に差入れる珠にたっぷりを液をかける。その珠をゆっくりと押しこむと、あと少しの所で手を離す。
「ガルディオス伯爵。おわかりでしょうか。私は手を離しております。ですが、ほら、あなたが」
液の滑りでぬるりと体内に入り込んでいく。ガイはその感覚に身を震わせ、呻く声をあげる。
「あなた自らが、美味しそうに咥え込んでしまいました。沢山珠をいれたのに貪欲な御方だ」
違う、違う、と言わんばかりに、必死で頭を振るガイに、男たちが目配せをする。
「ああ、もしや。抜いて欲しいのですか?」
こくこくと首を縦に振る。
「それは失礼。では、ゆっくりと抜きましょうか」
数珠つなぎになっている玩具のリングに指をいれる。ゆっくりと引き抜こうとする仕草をみせる。
だがガイの期待は裏切られる。
ぐるりと円を描くように動かされ、中に入った幾つもの珠が不規則に動きまわる。
「ンンーーッツ!!!」
喉を仰け反らせ、自由のきかない身体を動かしてその刺激から逃れようとする。
圧迫感と内壁を擦る、形容しがたい感覚に、ガイは目隠しの黒い布をじわりと濡らす。
「いじめすぎましたね。今度は本当にぬいてあげますよ」
言い終わらぬうちに、今度は一気に引き抜く。グリッと内壁を抉りながら出口を押し広げて珠が滑り落ちていく。
「――ッ!!」
腹筋が波打ち、広げられた内腿は細かく痙攣する。
不快なはずの感覚を身体は悦びと捉える。
珠を抜かれた窄まりは、ひくひくと物欲しげに収縮をしている。
「おや。物欲しげですよ、ガルディオス伯爵」
「それに、ほら」
貴族の一人が、芯を持ち始めたガイの性器の先端に触れる。
「ンッ!!」
「露が零れ始めておいでだ。あなたのものを濡らして、ほら、こんなところまで」
先端を触れた指はそのまま下へと移動する。濡れた茎をなで、きゅっと上がりつつある陰嚢をやんわり揉み、蟻の戸渡りを押し撫でる。
「これはこれは。ガルディオス伯爵は随分と淫らな御方だ」
ガイの背を支えている屋敷の主が、言葉でガイを貶めながら掌で脇を撫で回す。
「ガルディオス伯爵はその身一つで敵国で暮らしておいでだったのだ。仕方ありませんよ」
「そうですな。その技巧で今はピオニー陛下やカーティス大佐も取り込まれておいでだ」
謂れのない貴族たちの言動を否定しようとガイは頭をふろうとする。だが、思うように動かない。
羽交い締めしている屋敷の主の腕に、まるで媚びるような緩慢な動作で顔を預けて、ふっふっ、と熱い息を漏らす。
身体がじくじくと熱く疼いている。

後編


あきゅろす。
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